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紙の本を読む

週後半から6月らしからぬ暑さ。夜も風がうるさく寝つきが浅い日が続いたことで、すっかり体の力が抜けてしまった。適度に食事を取ることも出来るし、風邪を引いたわけではないが、今日は出掛けずに終日を家で過ごす。元々は都内で人と会う予定だったが、この暑さの中で人込みを歩くだけの体力には一抹の不安が。前日の夜にキャンセルを入れる。

梅雨の時期を超えて夏本番になってくると、毎年ヘッドホンオーディオが「身体的な理由で」辛くなってくる。冷房を入れて背中側から扇風機を当てていても、やはり耳周辺の蒸れる感覚は嫌なもの。そうして「今年はイヤホンでも買ってポータブルオーディオを」と思うのだけど、試聴して購入意欲が湧いてくるものは何もなく・・・ということを10年近く繰り返していた。
今年、ようやく「これなら違和感なく聴ける」イヤホンに出会う。詳細は以下の記事を参照願いたい。

ではDAPも揃えて晴れてポタオデデビュー・・・には至っていないのが現実だったりする。やはりメインのヘッドホンオーディオをもう少し追求したい。今ここでイヤホンとDAPに合計30万費やして、寄り道をするのはもどかしい。
しかしそれでは、夏場はあまり音楽を聴かないことになってしまう。毎年そういう傾向があり、夏は基本的に本を読んで過ごすことが多い。読書の秋と言われるが、私にとって読書は冷房の効いた部屋で夏に集中的に行うものである。

最近は紙の本を置くスペースが残り少なくなってきたため、新規で買うものはkindle購入の割合が増えてはきたものの、やはりタブレットで読むのと紙の本では脳の使用している領域に違いがある気がする。何しろ、タブレットはWiFiで常にネットに接続されているものだから、ついつい取り掛かっている本を中断してSNSだの他の事に気を取られて巡回してしまう。紙の本を読む時は、あえてタブレットの電源を落とし、PCから離れたソファで読む。この時、ノンストップで20分を過ぎたあたりから、精神的な落ち着き方が、まるで異なるのだ。タブレットで読んでいる時は15分と持続せず、何かソワソワし始める。

スマートフォンが普及し常時ネット接続が当たり前の現代では、このような「集中力」を養うことが非常に難しくなってしまったように思う。私は「ガラケー」しか持っていなかった10代の頃に会得した感覚を思い出すことで、何とか持ちこたえているが、やはり加齢と共にこの能力は落ちていくのを実感する。今の若い世代、特に今10代の人は、この感覚を会得していない層が非常に多い気がしてならない。


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