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この記事を「教員 辞めたい」で調べたあなたに贈る

■自己紹介

初めまして。yukiと申します。過去に横浜国立大学の教育学部を卒業し、高等学校の国語科教員を1年経た後、一般企業に転職して、その後さらに転職をしてWEBエンジニアになって現在に至ります。現在25歳です。

本記事では、教員を辞めて転職をしようかなと考えている方向けに自分のこれまでの経験や失敗を共有します。その上で、読者の方のキャリアに対して何か視野を広げたり、烏滸がましいですがプラスの影響を与えたりすることができれば嬉しいです。

■記事の概要

・この記事の主な対象の方

教員から転職を考えている方
教員or社会人になったが、毎日を過ごすだけで精一杯な方 (そしてそのせいで、将来が不安な方)
自己分析をあまりせずに教員or社会人になった方

・この記事に書くこと、読むとわかること

国語科の教員がWEBエンジニアになるまでの想いと経緯
WEBエンジニアになって、教員時代と変わったこと
WEBエンジニアを目指す場合の情報の取捨選択について
ちょっと背中を押すアドバイス

・この記事に書かないこと、注意

教員というお仕事への批判、WEBエンジニアというお仕事への称賛
# あくまでも自分がそう感じたことを淡々とまとめるので、過度な非難・称賛の意図はありません。

有料サービスへの斡旋や、個人サービスへの誘導
楽して稼げる方法や、自由に働く夢を見せるための甘い嘘

転職を考えて調べてみると、時代のせいか「未経験の分野からWEBエンジニアに」といった関連の物を見かけるかと思います。本記事では、何かしらのサービスへの誘導等は行いませんので、ご安心して読み進めていただければと思います。

また、教員もWEBエンジニアも同じお仕事という点で、リスペクトをしています。あくまでも自分の経験と感じたことを共有し、同じ苦しみを抱えている人に届いたらという想いでまとめますので、ご了承ください。

■記事の流れ

長くなりますので、先に記事の展開を述べます。

① 教員を辞めた理由とその後、WEBエンジニアになったきっかけ
② 今WEBエンジニアとしてやっていることと、教員時代との比較
③ 記事を読んでくださった方に伝えたいことや、自分ができること

①で背景と経緯をお伝えし、その上で②で今やっていることや働き方と環境について述べます。最後に、①②を踏まえてこの記事に懸けた想いや自分がやりたいことについて述べて、締めくくりとします。

それでは前提が長くなりましたが、よろしくお願いします。

■教員を辞めた理由

私が教員を辞めた理由は、以下の通りです。

① 頑張る人にだけを応援したかったから
② 自分の実力を給与として「も」評価してもらいたかったから
③ 自分がやりたいことは、教員じゃなくてもできるから
④ 学校で扱う国語と、受験国語を割り切ることができなかったから

勿論、サービス残業が多いことや一部労働環境が悪いなどもありましたが、そこは皆様のご想像通りだと思いますし、第一に自分の実力不足もあり、また赴任校を悪く言うつもりは一切ないので本記事には書きません。

□頑張る人だけを応援したかったから

①に関しては、自分がものすごく時間をかけて準備した教材や、聞いてもらうために土日も割いて練習した授業に対して、一部生徒の態度が耐えられなかったことに起因します。例えば授業中に寝たり、試験の際に雰囲気で解けるから後回しにしたり、受験に使わないから古典を勉強しないといった具合です。

勿論、これに関しては教員側にも非があることは分かります。一方で、全ての人間が同じものに興味を持つことが不可能なことと同様に、どうしても国語を好きになれず、そういった態度をとってしまう生徒がいるのも事実です。「学校教育」という仕事は、いろいろな意見があるとは思いますが、基本的にはそういった生徒も見捨てず、ある一定の学習レベルまで引き上げるボトムアップの特性を持っていると思います。

それは素晴らしいことであるし、必要なことではありますが、私は「頑張りたい」という気持ちが明確で、受講者もこちらに向き合ってくれる状態で向き合いたかったので、頑張る人だけを応援したいという結論に至りました。

□自分の実力を給与として「も」評価して貰いたかったから

②に関しては、給与と評価に関してです。自分が在籍していた学校と周囲の教員の話を聞き、調査したところ、殆どの学校は年を経るごとに給与が徐々に増え、相当なことがない限り減ることはなく、安定しています。

安定もいいことなのですが、副業もしづらいお仕事だと思うので(公立は禁止)この状態に自分が陥って初めて、今後将来自分が手にするであろう金額の総量が予想でき、非常につまらないなという気持ちになりました。自分の実力で上げてもらうこともできず、かといって下がることもなく、であればあとは長い長い時間を耐え忍び、その中で経験を積んでいくことになると思ったからです。

ここで再度お伝えしますが、それが悪いと言いたいわけではありません。教員でしか得られない生徒や親御さんとの成長や、人生経験はお金に代え難い物だと思います。

ただ、自分としては、どんなに頑張っても一定額しか増えない給与や、どうしても年長者・上司と自分との比較は「経験」という数値化・具体化しにくいものが評価軸になってしまうので、歯痒い気持ちがありました。また、部活動の手当や休日出勤の手当の問題は皆さんが思う以上に深刻で、悲しい思いをしている教員が多いことは、昨今の報道やSNSを見てもわかると思います。

私は自分の実力を数字や見えるものとして表し、さらにそれを給与としても評価して欲しかったので、上記の思いが辞める理由になりました。お金だけが大事なわけではないですが、お金は自分の可能性を広げてくれるツールになり得ます。人としても評価して欲しかったので、上には「も」と書かせていただきましたが、成長するためにも、大切な人たちを守って生きていくためにもお金は必要だと思います。じゃあ安定していた方がいいじゃん、と思うかもしれませんが、割いた時間や労力に対して望む給与が支払われないことは、とても辛いと思います。安定と呼びません。

□自分がやりたいことは、教員じゃなくてもできるから

③に関しては、これが私の一番の失敗でした。私が教員を目指した主な理由は「人に教える仕事がしたかったから」です。大した自己分析も、業界分析もせずに、教える=教員と考え、4年間も教育学に関わったのだから先生にならなければ、これまでの自分を否定することになると思い込み、教員になりました。

しかし、実はこれが大きな失敗で、仕事に対する捉え方が非常に甘かったです。4年間を否定することになっても、今後自分が生きてく上で、お金がもらえなくてもやっていたい、生き甲斐を感じることを軸に考えるべきでした。WEBエンジニアになる際に、いやになるほど自己分析を行いましたが、その結果、自分が生涯やりたいことは「勉強して自分の力をつけ続けること」と「頑張る人を応援すること」この2つでした。これらを叶えられる場所であれば、どんな仕事でも良かったのです。仕事をライスワークと捉え、ライフワークという括りで考えられず、とりあえず大志もなく教員になったのが大きな失敗でした。

つまり、この2つのライフワークを実現でき、人に何かを教えることができれば、高い満足感を得られ、挫折することも少なくなったはずでした。例えばそれは、WEBエンジニアでも良いわけです。現にほぼ毎日3~4時間は少なくとも勉強し、また転職したい人やプログラミングを頑張りたい人に教えることができています。ですから、細かく言えば、やりたいことが教員じゃなくてもできるから、というの後からわかったことです。

□学校国語と、受験国語を割り切れなかったから

最後に、④に関しては生徒たちに授業で国語の魅力を教えても、結局は受験という関門が高校生には立ちはだかり、テクニックや受験突破の授業が求められる、もしくは自分でもその方が良いと考えるようになったからです。

こちらも予め述べますが、国語は古文漢文も含め、日本人が学ぶべき学問だと考えています。古文漢文は文化的な意味合いが強いと思いますが、遥か昔の人が「引き継ごう」という意思を持って何年も紡いできてくれたということは、それだけで価値があると思っています。だからこそ、理想論ではありますが論理的に文章を読み解く、述べること以外を受験で扱うことに違和感がありました。素敵な「こころ」や「山月記」などを扱っても、結局は統一された設問者の回答に生徒の考えは収束され、問題は問題、授業は授業、受験は受験という構造の気持ち悪さに、自分は耐えられなかったです。

余談ですが、大学時代に4年間、塾で国語や小論文の指導を行なっていました。受験に合格するためor成績を上げるためという明確な目標があったので、そちらの方が気は楽でした。

以上が、私が教員を辞めるに至った理由です。


次に、そこからWEBエンジニアを目指すに至った背景をまとめ、最後に伝えたいことを述べます。長くなりますが、どうぞよろしくお願いします。

■WEBエンジニアのお仕事

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現在、私は物流×ITを強みにしている株式会社ダイアログという組織に所属しております。行っている仕事は以下の通りです。

主に倉庫で使用される管理システム(WEBアプリケーション)の開発
物流における決算システムの開発(Salesforce)

これだけ聞いてもピンとくる方は少ないと思いますが、簡単にいうとお客様パソコン上で使うアプリケーションの開発をしています。エクセルなどで頑張ってて入力して管理しているような数字を、より簡単に・自動的に・みやすいものにしていくようなイメージです。

他にも、複業として以下のことを行なっています。

エンジニアを目指す方や、キャリアアップのためにプログラミングを学習する方の個人メンター
技術記事の作成(SEO,WEBライティング)、及び履歴書職務経歴書などの文章添削
コーポレートサイトの作成といったWEB制作
プログラミングスクールのメンター
エンジニアコミュニティの運営
企業SNSの運用

全て「サブ」的な意味ではなく本気で取り組むお仕事ですから、複業と書かせていただきました。個人メンター、文章添削に関しては過去のキャリアを生かすことができているので、頑張ったことはやはりどこかで繋がるんだなとおもっています。

■教員時代との比較

本章では、教員時代と比べて変わったことや感じたことに関してまとめます。先に要点を述べます。

① 課題へのアプローチの方法が増えた
② 学習した努力の結果が目に見えて分かった(できること・お金)
③ 年齢や学歴はあまり関係ないように感じた
④ 労働環境が良くなった(残業、コミュニケーション)

では、一つずつ述べていきます。

□課題へのアプローチの方法が増えた

①に関して述べる前に、一点補足をさせてください。私は教員になったのち一度イベント系の企業に身を置きます。そこでは、営業や収益の管理、マーケティングやオウンドメディアの立ち上げ・SNS企画など様々な経験をさせていただきました。教員時代も、そこに在籍していた時も共通して感じていたことがあるのですが、それは「ある課題に対する自分のできるアプローチの少なさ」です。多くの経験や知識がある方にとっては大した問題ではないかも知れませんが、特に教員時代は毎日が答えのない問いとの戦いでした。もちろん、社会ではそんな問題ばかりだと思います。ただ、私が感じていたのは、どれだけ頑張ってもあまり解決せず、大して結果に反映されない焦燥感や、やはり評価をしてもらえない虚無感でした。

例えば、教室にいる全員になんとか話を聞いてもらおうと授業準備をしても、何割かの生徒はあなたのことや教科がどうしても嫌いで、授業を聞いてくれません。様々な教材に当たったり、人に聞いたりして勉強をしても、劇的に変わることはないのではないでしょうか。また、変わったとしてそれは給与に反映されるのでしょうか。たった1年しかやっていない自分に言う権利はないかも知れませんが、5年、10年在籍している先生方も似たような経験を割り切っていたので、私はどれだけ頑張っても仕方がないと言う気持ちが日に日に強くなっていきました。何度も言っていますが、お金だけじゃないですけどね。ただ、頑張ったのに貯金が増えず、睡眠時間も減って健康が悪くなるのは、辛いものです。

そのような当時の自分と比べ、プログラミングやそれに関する学習を重ね、エンジニアとして働いている今は様々な課題へのアプローチの方法が増えました。例えば当時、教員の後に勤めていた勤務先では、営業先のリストを調べ、電話番号や情報をスプレッドシートに記録して…といった作業を行っていました。今は、手当たり次第検索する前に、どう言うプログラムを組めば自動的に行ってくれるだろうと考え、それを実現させることができます

教室でうるさく騒ぐ生徒に静かに授業を聞いてもらうことはできないかも知れませんが、集客に悩むお店や面倒な作業をしている友人に、具体的な解決案を持って相談に乗ることが、今はできます。そして、これは勉強をすればするほど可能性が増えていくのが目に見えて分かるので、とてもやりがいを感じています。

□学習した努力の結果が目に見えて分かった

②に関しては、①の最後でも述べましたが頑張った結果が比較的わかりやすい形で目に見えることです。まず、「できることが増える」と言う観点で述べます。最初は真っ黒の画面に文字を出力させたり、全く動きのないホームページを作ったりしか出来なかったですが、今となってはブラウザ上で動くゲームを作ったり、検索や事務の自動化をしたり、何か会員登録をしてもらう自分のサービスを作ったりと様々なものを作ることができます。

教員のスキルってなかなか可視化しにくいもので、例えばベテランの素晴らしい先生方のスキルはちょっとやそっとの勉強では得られないものだと考えています。プログラミングも学習に時間はかかりますし、それこそ食べていくのであれば生涯学習の必要がありますが、やった分だけできることは確実に増えます。それと同時に、解決できる課題の数も増えていくことでしょう。自分の力がついていると感じるのは、非常に幸せなことだと思います。

次に、「お金」と言う観点で学習の努力が見えることについて述べます。主な学校は、部活動はどれだけ頑張っても一律給付で、おそらく月の上限も決まっており、時給は¥1,000を切るのがほとんどだと思います。(周りのお話ベースなので、正しい数字は地域ごとに違うと思いますから、鵜呑みにしないでください。)また、安定している反面何か特別なことをしてもお給料として評価してもらえる機会は少ないのではないでしょうか。

WEBのエンジニアになってみて、給与や自分が得るお金を、自分の力でコントロールするチャンスは格段に増えました。出来ることが増え、社内に提供できる価値が増えれば昇給の可能性があります。社内の制度上難しくても、他の企業や周囲の人が抱える課題を勉強した知識で解決すれば、報酬を得ることができます。また、本業・複業で身につけたスキルを使ってキャリアアップの転職を行えば、年収で数十万・数百万という単位で増える、提示してもらえることも普通だと思います。未経験からエンジニアに転職した私でさえ、ありがたいことにそのような経験をさせていただく機会があります。教員時代と比べて、そういったお金、つまりは自分の市場価値をコントロールできるようになったのは、大きく変わったなと感じる点です。

□年齢や学歴はあまり関係ないように感じた

これは少し偏見が強いので、お気を悪くさせたらすみません。先に謝らせていただきます。エンジニアになってみて思ったことの一つとして、関わる人々は年齢や学歴をあまり気にしないなということがあります。教員の頃は先生同士で卒業した大学の話をしたり、もちろん相手は高校生なので、生徒が出身校を聞いてきたりすることもありました。

また、年齢に関しては特に顕著で歴の長い先生ほど発言権があり、それこそ新卒の先生は肩身が狭いなんて現場も、想像に容易いのではないでしょうか。

エンジニアになった現在、組織や顧客が私を評価する軸はもちろんいくつかありますが、特に大きいのは「決められた時期や仕様に対して、開発してモノを作ることができるか?」だと思います。また、エンジニアの方同士でも、どんな方にも敬意を持って接するのは当然ですが、やはり年齢や学歴に関係なく素晴らしい開発ができたり、知識を持ったりしている人には頭が上がりません。中学生の頃からプログラミングに触れ、高校生でありながら社会に大きな貢献をするプロダクトを生み出す若手もいらっしゃいます。

このように、割と成果主義の側面が強い職業だと思うので、仕事をする上で人間性などは当然重視されますが、今その場に立つ過程まで何かを言われた経験はあまりありません。例えば自分はプログラミングスクールを経てエンジニアになりましたが、そのバックグラウンドを何か指摘されたことはありませんし、されるようであればまだまだ勉強不足なので、頑張るだけです。いずれ追いつけると思います。

とにかく、変えられない年齢や学歴で何か肩身が狭い思いをすることは無くなったので、そういう点に関してはストレスが減ると思います。

□労働環境が良くなった(残業、コミュニケーション)

④に関しては、先に述べたいことがあります。個人的には、昨今よく言われる「自由な働き方」や「楽に稼げる」ということを目的にエンジニアを目指すのはお勧めしないということです。これは最後の章で述べますが、そのような人生の軸に紐づかないような目的では、途中で挫折して不幸な思いをしてしまうからです。私が教員と前職で辛い思いをした経験からそう思うので、同じ思いを経験して欲しくないなと思います。

その上で、エンジニアになってみて自由な働き方と、先にも述べたように自分の市場価値、得られるお金は自分でコントロールできるようになったと思います。昨今のコロナウイルスの大流行により、テレワークが推奨される現在、私はここ一年しばらくは自宅で働いております。自宅に仕事を持ち込みたくないという意見もありますが、個人的には通勤時間がなくなっただけで、毎日が幸せです。さらに、その分早く仕事をすれば早く終わりますし、会社・家族にも貢献できます。

会社によっても残業はあると思いますが、現在はありがたいことに、ほぼ全くせずに済んでおります。スポットで忙しくなることはありますが、以前のようにどれだけやっても終わらない無限の仕事が毎日のしかかっていたり、睡眠時間が確保できなくてちょっと取り返しのつかないことになるみたいなことは無くなりました。(苦笑)

これも、「課題に対するアプローチ」だと思います。絶対的な仕事量をどう効率よく終わらせるか、それは毎日の勉強や日々の仕事の経験から、できることが増えると見えてきます。もしかすると、教員にも同じようなことが言えるのかも知れませんが、個人的には今の方が明確にそう感じます。

また、コミュニケーションの観点ではびっくりするほどストレスが減りました。単に人と会わなくなったことも多いですが、やはり関わるエンジニアの方々は「めんどくさがり屋」な方が、いい意味で多かったです。どういうことかと言いますと、余計なことは言わない、会議は早く終わらせる、それって必要なの?という視点を常に持っている人が多かったです。

過大評価だ!と言われても確かに否定できないですが、学校現場で会議がめちゃくちゃ長引いたり、終わった後の雑談が無限に続いたり、特に意味はないが全員集めて話をしていたり…という経験はありませんか?(私はありました。もしくは、感じました。)教員だけに言えることではないですが、少なくともそういった時間の無駄遣いとコミュニケーションストレスは減ったように思えます。(まぁ、この人の言葉鋭すぎるなとか、正論すぎるなとかは感じることがたまにありますが。笑)

残業やストレスが減った分、市場価値を上げるため、生き甲斐を感じる勉強に割く時間が増え、またパートナーや友人と過ごす時間も増えました。

ここまで、自分が教員を辞めた経緯と、エンジニアになって変わったことに関してまとめました。最後の章は、これらの経験をもとに、「記事を読んでくださった方に伝えたいことや、自分ができること」を述べたいと思います。

ここまでの前提を読んでいただき、本当にありがとうございます。

■教員をやめたいと思っている方に伝えたいこと

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エンジニアは勉強した奴が評価されて勝つ世界だから、勉強が好きな堀越はなれると思うよ。by 当時背中を押してくれた友人@新橋のHUB

最後の章です。何らかの理由で教員をやめたいと思っている人に、自分ができることは、自分がやってきた経験を伝え、もし興味を持ってもらえたら、それを再現性のある形にして伝えていくことだと思います。

WEBエンジニアになれとか、教員はダメだとかそういうことが言いたいのではなく、似たような状況で苦しむ人にとって少しでも幸せを掴むきっかけになれば本望です。

あえて先に結論やまとめは作りませんので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

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★転職するなら、自己分析をしてほしい

教員や前職が続かなかった理由は、徹底した自己分析が足りなかったからです。教員に転職した時の私は「教えることを仕事にしたいから」、イベント企業に転職した頃の私は「楽しいことを仕事にしたいから」ほとんどそれしか考えていませんでした。ですから、ちょっとしたことで折れてしまい、辛いなと感じた時に立ち直るのが難しかったです。

これは背中を押してくれた友人や、通っていたプログラミングスクールの方々が教えてくださったことですが、そもそもほとんどの人の人生の大半を占める仕事が幸せになれば、その人生は幸せになる確率が高いです。

であれば、自分が人生をかけてやりたいことや、生き甲斐を感じることを仕事にすればいいわけです。ここで、「仕事はそううまくいくもんじゃない」という思考停止をしてしまうとそれまでです。そしてそれは、当時の自分と同じです。

徹底的に自己分析をした結果、自分が生涯かけてやりたいことは「自分の力をつけ続けること」「頑張る人を応援すること」でした。エンジニアとして生活をすることは、この2つを実現できるので(=つまり、毎日生き甲斐を感じて働いている・生きている)ちょっとやそっとのことでは折れません。人生の軸と結びついているからです。

本当に、これを最初にやるべきでした。お金や時間が無限にあっても、それでもやっていたいことって何でしょう?自己分析をして、本当にやりたいことと仕事を結びつけることができた時、人生は幸せになると思います。

★WEBエンジニアは勉強が好きならおすすめできる

教員を辞め、次の仕事も続かなかった時に、本当に自分は何もできないなと死がよぎりました。それは、社会的に自分という人間が他者に価値を発揮できず、これまで積み上げてきた人生が否定されたように感じたからです。あとは、高校の頃にとても勉強を頑張ったので、それで大学に入って、なのに今は何もできないというギャップに苦しみました。

そんな時、エンジニアになるきっかけをくれたのが数少ない高校の頃の友人です。自分の話を親身に聞き、存在は知っていましたがほぼ全く知らなかった「WEBエンジニア」という情報をくれました。そして、「エンジニアは勉強した奴が評価されて勝つ世界だから、勉強が好きな堀越はなれると思うよ。」という、本当に人生を変えた一言に出会ったわけです。

そこから沢山勉強し、これまでの自分を反省し、多くの人と関わり、エンジニアとなって、今は楽しく過ごしています。だからこそ言いたいことは、文系だからとかは本当に関係なく、勉強をやり切る自信があるor勉強に楽しさを見出せるのであれば、本当におすすめができます。

そしてもう一つ、自分の人生を好転させてくれた仕事・業界だからこそ次の話につながります。

この業界の、未経験からWEBエンジニアを目指す人にはまず「情報」という大きな壁が立ちはだかります。あらゆる善意や悪意が入り混じって、多くの情報が蔓延っています。そしてその中には、辛い思いをしている気持ちをうまく利用して言いくるめ、自分の利益にしようとする方が少なくありません。

自分が全て正しいなんて1ミリも思っていませんが、これまで自分を支えてくれた人、業界のためにも、WEBエンジニアを目指す方にはあらゆる情報を比較して欲しいと思います。そして、客観的に比較して「正しくない」「それは極論だ」と思う情報にはちゃんと注意喚起を行なっていきたいです。

悲しくも、私はインフルエンサーではなく、影響を与えられる範囲は手の届く、小さい声の届く周囲です。だからこそ、この記事にたどり着いた「教員 やめたい」と検索しているあなたには、何とか少しでもプラスになるようなことを伝えたいと思っています。

★正しい情報と、信頼できる人を見つけて欲しい

最後に伝えたいことは、もしWEBエンジニアを目指すのであれば、正しい情報と、信頼できる人を見つけて欲しいということです。

教員のようなお仕事をしていると、なかなか異業種の方と交流する機会は少ないと思うので難しいと思いますが、知り合いを経由したり、様々な情報を比較することでそれはできると思います。

自分のエゴも含みますが、どうしても伝えたいので自分が思うヒントを以下にまとめます。​

①いくら稼げる、稼いでるではなくその人が何を作っているのか、どんな結果を残しているのか見えるものを信じる
(開発しているプロダクトや、所属している組織、登壇の履歴、書籍、技術的な発信...etc)
→判断できない場合は、身近なエンジニアを探して、客観的に見てすごいのか聞いてみるのも◯
→そもそも稼いでる人は稼いでると言わないと思います。
②独学をするなら、それが定量的に正しいか、方向性が合っているか必ず現役エンジニアにチェックをもらう
→努力するにしても、正しい方向に正しい量やらないと不幸になります。辛いですが、評価軸は必ず客観的に!

③辛くても甘い言葉に流されない
あなたを大事に思う人は、もしかしたらあなたに辛いことを言うかも知れません。そんな言葉よりもいっときの甘い言葉がよく聞こえるでしょう。ですが、長期的な視点を持った時、本当に優しいのはあなたのことを考えて、論理的な話をしてくれる相手だと思います。常に「なぜそう言えるのか?」の視点を持って甘い話に流されないで欲しいと思います。

以上です。

★最後に

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

この記事を読んでいただいて、何か話したい、相談したいみたいなことがありましたら、TwitterのDMを開放しておりますので、お気軽にご連絡ください。

特に、現役の学校の先生で転職を考えている方の力になりたいので、思想を押し付けませんし、求められなければ有料のものを提案したり、押し付けるようなことは一切しないので、安心してください。

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【関連リンク】

縁と恩。いわゆる未経験からエンジニアを目指して、1年が経ちました。

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