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【いつか来る朝を待つ、孤独な夜に】


たまに、羨ましいことがある。

病院に一緒に行ってくれる人がいること
何かを頑張ってる時に見てくれてる人がいること

孤独な夜に電話できる相手がいること
辛い夜に会いに来てくれる人がいること

目を見て愛おしく微笑んでくれる人がいること

そんな事を考える夜は大体寝れない
そして大体、孤独な自分との戦いだ。

誰かと寄り添ってしまうと、
一瞬でも無くなってしまった時
自分を保てなくなる夜が来る。

私の中に、ほんの少しある、
カケラがまたちょっと欠けたような
そんな気持ち。

むしろそれが正解なのかもしれない

寄り添えば傷つく、そんな夜もある
くらいの感覚でいれば当たり前なのかもしれない

人間はどうせ生きてて、傷付かずにはいられない
だったら全力で、寄り添って全力で傷付けばいい
全力で孤独になればいい。

わかってる、そんなことも、もう、充分疲れたのだ。

そもそも、孤独になるのは
温かみを知っているからなのだろうか?

偽物を探せば更に孤独だ。

誰かが隣にいるのに、冷たく感じるのは怖い

ぐちゃぐちゃになるまで
探し求めれば、何か残るものがあるだろうか?

そんなことさえも、覚えてない
傷付くよりも前に、心を閉ざしてしまえば
孤独度はまだ浅い気がするから

気づかないうちに
ずっと前から
こんな夜を過ごしてるだろう

孤独な夜なんか楽しめない、眠りたい

孤独な夜は、きっと、
ただただ朝を待つこと
くらいしかできない。

心がボロボロで叫んでも
寂しくてわんわん泣いても
怖さでコントロールできず手が震えても

いつか来る朝を、待つだけだ。

明日になれば、また新しい一日が来ること
そのうち疲れ果てて
目を閉じたら全部忘れてしまうことを願って

今日も眠れない夜を過ごす。

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