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人は神様のように無力

結構本気で生きて朝を迎えられないんじゃないかという思いと、嵐に備えるほんの少しのワクワク感と共に乗り切った台風19号の備忘録。

具体的な備品とかはもっと詳しい人、わかりやすい人がいるからそっちを参照してもらうとして、海辺の田舎街で起こった事について。

▼結局は自分の身は自分で守るしかないという身も蓋もない結論。

養生テープを貼った方がいいのか、貼らない方がいいのか論争。

スーパーとホームセンターから物が消える。
良くも悪くも大衆心理なんてものはトイレットペーパー騒動から何も変わってない。

一週間前はかなり余裕だったんで、早めの行動超大切。

それでも買えなかったら、代用品はいくらでもある。

前日に水は売り切れたけど、ロックアイスなぜかスルーされていた。

養生テープが無かったからけど、テーピングテープがたくさんあった。

カップラーメン、んなもん食べるか。筋トレクラスタにはサバ缶だろう。

▼筋トレクラスタ最強説
特に食料を買い込んだりはしな買ったけど、筋トレクラスタの家にはプロテイン、ブロテインバー、アミノ酸、豆乳(常温保存できる)、サバ缶、BASEヌードル、BASEブレッド、COMP、一週間ぶんのミールプレップが備えてあるので、特に困らなかった。

いかに栄養素を効率的に摂取するか、で食事を考えるから、別に一週間同じメニューでも問題無し。

これで釣りと家庭菜園でアボガドとか栽培できていれば、尚良かった。

▼NHKはぶっ壊さない方がいい。
受信料の取り方とか普段の放送のあり方とか、言いたいことは東京ドーム3杯分くらいあるけれど、やっぱりなんだかんだで一番まともな情報を流していたのはここだった。

と、同時に、テレビとネットがどう共存していくかはマジで課題。

「命の安全を第一に」というのは心理的に正常化バイアスを除去してしっかりと向き合うには良かったには良かった。

けど、欲しいのは、今、「日本がどのくらいの状況なのかというファクト」なので、淡々と降水量とかダムの状況とか流してくれれば、自分で考える手助けにもなる。

「避難勧告を待たずに、危険を感じたら自分で判断を」とできない事はできないと言い切った姿勢は良いとは思うけど、判断する材料を提示してくれりゃ、もっといい。

そんな難しい事じゃなさそうだし。今は原因とかどうでも良くて、どうやったら生存できるか、の方が大切。

▼消滅可能性都市と情報戦

三浦半島はかなりの打撃だったけど、よく流れる防災三浦のアナウンスはこの嵐じゃ聞こえない。
避難所の情報も全然出てこない。ホームページも呑気に三浦においでよ、とか言っている。
Twitterで検索しても飯テロBOTと鉄道BOTが無機質にいらない情報流しているだけ。

なんとか頑張って若手の市議会議員さんがTwitterで情報を出しているけど、本当にそれだけ。
いつもはマメに情報を流している防災三浦がこんな時に限って静かになっている。

これはアカンと思った。なんとなくヤベー海を撮ったツイートのインプレッションが、普段の10倍くらいあって、これはリツイートとかいいねとかそういうのじゃなくて、自分が何かやった方が良さそうだと思った。

普段は朝晩数ツイートくらいに絞っているけど、何だか情報を必要としている人がいそうだから、いつも通りに少しのユーモア(のようなもの)を混ぜて現状を伝えた方がいいんだろーな的な感じでつらつらと。

ので、当日は不自然な程にSEOを意識して三浦海岸と三浦市について呟いていた。

どれもなかなかのインプレッションで、停電の中暗闇で過ごしたり、風がごうごうと吹く中で避難所にいる人たちは、みんなこの街がどうなっているのか知りたかったんだと思う。

▼それでも誰も責められない

三浦市のこのグダグダ。確かに文句の一つも言いたくなるだろう。

だから衰退するんだ、との声も聞いてしまった。

それもある。それもあるけど、もうここは高齢化がやばい街だというのはわかりきっていて。
どこかかしらで葬儀屋が毎日のように動いているわけで。手薄になるのは仕方なくて。

そもそもだけど、行政をアテにして良い事があっただろうか。

70年前からあの状況で本土決戦を本気でやろうとしていて、そこから何も変わっていないっていつもNewspicksでディスっているじゃないか。

中央集権から非中央集権、分散型へ。

ひと昔前なら何かするにしても、偉い人にゴマ擦ったり稟議書書いたりと、色々と大変だったけど。

最近はちょっとのネットリテラシーで大体の事は何とかなる。

なんだか、めちゃめちゃビジネスチャンスのような気がするんだよな。

そして、消えそうなこの街のポテンシャルはここにある気もするんだよな。

▼なんだかんだで

確かにスクラップ&ビルドで確かに強くなっている。

台風の終わりに、人を小馬鹿にしたように空気も読まずに晴れた中で、住民がみんな車洗ったり家にホースで水をかけたりしている光景は、本当にシン・ゴジラのラストのようだった。

首都圏で大災害が起こったときにどう振る舞うか、きっと行政はグダグダだ。そんなものはわかりきっている。じゃあ何もない無力な我々はどうするべきか。

4年間の考える猶予を一つの作品で与えてくれた庵野監督に感謝。

2017年、移住一年目でいきなり食らった台風では、どうする事もできずに、停電の中オロオロしていた。

水も貯めてないから、顔も洗えない、ヒゲも剃れない。朝の珈琲を淹れる事すらできなかった。
マイニングしていたPCは見事に落ちて、結構悔しい思いもした。

それでもモバイルバッテリーのありがたさ、生活用水の大切さ、飲料水が無いをマジで辛い、、、とだんだん停電慣れ、災害慣れをしてきた。

折れたところから骨は丈夫になると言う。
この先、今より災害が少なくなるなんて事もなくて、南海トラフだってほぼ確定しているようなもんだし、抜き打ちじゃなくて事前にある程度予習できる台風で経験できたのは良かったと思う。

とか偉そうな事をつらつら言って、地震が来た時に真っ先にくたばったらどうしようも無いんだけどね。

そんなこんなで、自分ごときが祈ったところでどうにもならないんで、ちょっと飲みに行ったつもりでYahoo!基金とcampfireでポチッとしておく。

☆noteにまとめる前はだいたいTwitterで備忘録みたく呟いています。

#コラム #台風19号 #読み物 #防災 #消滅可能性都市 #三浦市

ありがとうございます。頂いたサポートは消滅可能性都市に向けた仕掛けへのレバレッジにします。