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螺鈿8:螺鈿の技法②

おはようございます。
今日はまた昨日と打って変わって朝から太陽が燦々と、というかギラギラと降り注ぐかなり太陽圧強めな朝。昨日の大雨も新幹線が止まるなどはあったみたいだけど大きな水害があったようには聞いていないので一安心。

貝の種類によって、色合いや真珠層の模様が異なり、それを厚さが異なる形で素材として仕上げることを見てきた。今日はそんな真珠層の素材になったものをどのように作品に仕上げていくのか、螺鈿を実際に作っていく技法に関して見こう。

技法としては、昨日見てきたように厚貝法と薄貝法の大きな2つに分けられる。その中でも数十種類もの技法が存在しているので、それらを細かく見ていこう

まず、厚貝では貝片に細線を彫る毛彫り、立体的に彫刻する彫貝などがある。
薄貝法の中でも、さらに細分化していくと以下のような技法がある。

蒔貝法

微塵貝とも呼ばれる螺鈿技法の一つ。
漆を地塗りした上に細かく砕いた薄貝を蒔いて装飾する。硬化後、漆を塗り込めてから研炭で研ぎ出した後、胴擦と艶上げを行って仕上げる。貝が青く仕上がることから青貝微塵ともいう。

割貝法

貝の裏側に銀粉を漆で焼付けてから貝の表面に薄い紙を貼り付け、硬木の印判(模様を転写するもの)状の角で割線を規則的に入れる。後下付漆を塗り、半乾き時に接着し乾かし薄紙を剥がす法で、 貝の厚みまで朱を塗り重ね平滑に研ぎ磨き上げる技法。

色貝法

貝片の裏に彩色や金銀箔や金銀粉を施す手法。黒の漆器の上に乗せれば貝本来の色合いが楽しめるのに対して、こうして色味を加えることでより幅広い表現を可能にしている。

置貝法

三角形・方形・菱形などの貝片を並べる手法。色合いが近いものをさまざまな形に切り抜かれた貝片を組み合わせることで、模様や大きな図柄を構成していく。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

http://urushigakusha.jp/uploads/Glosario_básico_de_las_técnicas_y_materiales_del_arte_de_laca_japonesa_Urushi.pdf

http://urushigakusha.jp/assets/doc/essential_bilingual_glossary_of_Japanese_urushi-Lacquer-materials-and-techniques.pdf


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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