FAT LAVA: 国内第一人者の展示会【ライフワーク】

おはようございます。
今日も朝から日差しが強くて、でも時々ちょっと風があったりして空気はまだ気持ち良さを残している感じ。とはいえしっかり植物たちに水やりを。今日は東京37°まで上がるのね。

三連休最後の昨日は普段大阪で店舗を構えられている、日本でのFat Lava第一人者であるkiisさんの展示販売会が東京で開催されていたので初めてお邪魔させていただきました。
場所は下北沢、武蔵屋画廊。

kiisさんは僕がFat Lavaに出会ってから少し経ってからInstagramでお見かけしたアカウント。"これぞFat Lava"という写真を毎回アップされていて作品の数だけでなく、ご自身のサイトでの情報量も満載で勉強もさせていただいていた。おそらくここで説明するよりもご自身のInstagramを見ていただいた方がその凄さがわかっていただけると思う。

kiisさんのすごいところは、ヨーロッパのFat Lavaコレクターや以前にご紹介した現存する数少ないファクトリーOttoの2代目Otto Gerharz Jnr.と直接コミュニケーションを取りながら買付を行って日本に貴重な作品を多く紹介していること。
現在ほぼ生産がされていないFat Lavaにあって、その作品の多くはドイツを中心にヨーロッパで流通していて過去の作品を一つひとつ見つけて集める作業が必要になる訳だけど、それを現地のコレクターさん達と共に実際に現地で行っているのは日本ではkiisさんだけだろう。世界のFat Lavaのコミュニティとの繋がりと現地での買付、その経験から培われた知識量、所有される作品数、この4点を考慮すれば日本に於けるFat Lavaの第一人者と言って差し支えないことはご理解いただけると思う。

そんなkiisさんとお会いするのはもちろんお話するのも初めてだったものの、kiisさんはとても物腰柔らかくお話しやすい気さくな方。コレクションを拝見させていただきながら、自分の趣味や魅力的だと思うところなどをお話させていただいた。まだまだ収集歴も浅い自分の話にもしっかり耳を傾けていただいて、Fat Lavaに関して同じ価値観を共有させていただけたのは初めてだったのでとても嬉しいことだった。そして以前にまとめで疑問に思っていた事などもkiisさんなりの見解を教えてくださって、やはり知識と経験の深さを感じられた。
僕の疑問に関するkiisさんの見解を以下にメモしておきたい。

  • デザインの類似性はどの程度許容されていたのか。

→ Fat Lava自体含め、技術者がファクトリー間を行き来することも多く、これにより技術やデザインが拡まっていったと思われる。これも手伝って当時一定数お互いに作品を模倣することがあった。これによりファクトリーを跨いで近しい作品が発表されている。
→ 今のファッション業界に極めて近しい状況ね。

  • なぜ1970年代に斜陽となり、多くのファクトリーは閉鎖に追い込まれたのか。

  • なぜこれだけの文化がいまや過去のものとなっているのか。(Ottoのように今なお現存しているファクトリーもあるけれど)

→ 時代のトレンドというところは大きかった様だ。特に規模を拡大しすぎていたファクトリーはその規模を保つことは難しく、現在でも使用されているようなキッチンやバスルームで使用されるタイルなど一定数のニーズが確保されている生活必需品の生産に移行してせざるを得なかった。そしてこの際にArt Potteryは工房の閉鎖と共に終了となる。

迂闊にも話すのに興奮しすぎて展示の写真を撮り忘れてしまっまので、kiisさんのポストにてお楽しみください笑

今回の展示会では、作品の代わりにファクトリー毎にまとめられているヨーロッパで出版された本を購入させていただいた。
これを読みながらまた勉強していこうと思います笑

思いもよらずFat Lavaそのものを楽しむだけでなくて、それを介して同じ価値観を共有できる人と交流できる様になるなんて、そしてそれがFat Lava最前線の方だなんて、big surpriseすぎるけど本当に有難いご縁だなぁ。

僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い一日を。

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