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金17:金のまとめ

おはようございます。
今日も空一面に薄い雲が張り詰めた曇り空。

漆からの流れで学んだ、漆器の表面に漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を蒔くことで器面に定着させる蒔絵。
金銀の薄板を定着させる平文または平脱と呼ばれる象嵌技術や漆器表面に溝を彫って金銀箔を埋め込む沈金など共に、漆器の代表的加飾技法の一つであり、特に日本で発展し汎用された日本の漆器における代表的な技法である。
蒔かれる細かな金に関して、見ていくと以下の通り。

砂金は川の砂地から取れる金の小粒の塊のこと。
「自然金」と言い換えると分かりやすい。

金粉は、金などを加工して細かい砂状にしたもののこと。
「人工砂金」と言い換えると分かりやすい。

金箔は、金を伸ばして薄くした紙状のもののこと。
「超薄金」と言い換えると分かりやすい。
金箔の切れ端が切廻しと呼ばれる。

金泥は、金や真鍮で作られるものを膠で解いた金粉のこと。
「装飾金」と言い換えると分かりやすい。

金属粉が小さい順に、消粉蒔絵、平極蒔絵、丸蒔絵の3種類に大別される。粒子が細かい消粉蒔絵は作業が容易だが、粒子の接着性が弱く白っぽく光沢が少ない発色で艶がない見た目になる。粒子が大きい丸蒔絵は作業の難易度が高いが耐久性が高く、粒子の乱反射により光沢が強く派手な見た目となる。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

漆黒の背景に対して光沢のある黄金色が映え、金が持つ魅力であるシンプルな美しさがより際立ち漆との相性はとても良い。黒と金という崇高な日本らしさの象徴とも言える美しい組み合わせは、漆だけでも金だけでも成り立たない、それぞれの純粋な美しさを引き出す技術の相乗効果のお陰で絶妙のバランスが生み出されている。黒が苦手な僕ですらそう思うのだから、ほかの皆んさんからすればより引き込まれる美しさと感じられるだろう。
漆を木を育てる生産者から深い色合いを実現して塗りつける職人まで、原材料を掘り出しいったん純粋な金塊にしてから様々なアプローチで装飾しやすい微細な粉にしてくれる職人まで、そして漆に金を乗せていく職人がいて、初めて完成する蒔絵。この世の中の全てのものがこうした繋がりで作られているのだと改めて実感させられた。目の保養になっただけでなく、とても意義深い学びと気付きを頂けて本当に有り難い。
ありがとうございました。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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