『胡蝶』の帖について
みなさん、こんにちは。
本日は「胡蝶」の帖について書きたいと思います。
この帖も前半部分は平安貴族の、というか、天下人源氏の雅やかな催しが描かれているところですね。
春・夏・秋・冬とそれぞれ一町の広大な六条院にて、春の御殿での宴が描かれております。
春の御殿の庭には何艘も舟を浮かべられる広大な池が造成され、その池は秋の中宮のお庭へと続いているのです。
着飾った秋の御殿の女房達が舟で春の御殿を訪問する場面はまさに壮観。
玉鬘姫を目当てに若い貴公子達がずらりと参上するのも見物ですね。
そしてこの帖あたりから源氏が玉鬘姫への懸想を滲ませる色合いが濃くなってゆきます。
正直私はこの玉鬘への源氏の懸想を書くのが好きではありませんでした。
いやらしい、というのが率直な感想で・・・。
ちょっと苦手な部分でしたね。
親としての愛情に恋人としての愛情が加わるのだから髭黒の右大将や兵部卿宮などよりも自分の愛情は深い、とのたまう源氏。。。
しまいには夕顔を思い出して、代わりに慰めてくださいよ、などともってのほかで失礼千万なお話だと思います。
いやはや、中年の恋はやはり見苦しいなぁ、と感じた帖でした。
(源氏のファンの方々ごめんなさい)
さて、雨にも負けず桜は見事に咲いておりますね~
やはり隅田川からのスカイツリーは圧巻のビューです。
そして私の好きな八重紅垂れです。
春や爛漫。
今や爛漫♡ ですね。
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