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『光る君へ』第26話を観て・・・※ネタバレあり

みなさん、こんにちは。
『光る君へ』第26話を視聴いたしました。
たった一話で結婚したばかりのまひろ(吉高さん)が早や離婚危機???
来週には道長ルート再燃???
な回でしたね・・・。


 ラブラブかと思いきや・・・

京は相変わらずの凶兆続きです。
日食と大地震が重なるなんて、世紀末感バリバリの(998年なので実際に世紀末ですが・・・)オープニングでした。
まひろが住む為時パパ(岸谷五郎さん)のお邸も倒壊して大変そうでしたが、経済力のある夫・宣孝(佐々木蔵之介さん)のおかげで邸は修繕できたモヨウです。生活にカツカツだった頃でしたら、使用人たちと路頭に迷っていたかもしれません。(土地家屋はあるので路頭に迷うことはありませんが)
宣孝は足繁くまひろの元に通い、必ずお土産を持参するというなかなかマメな一面を見せて、まひろもまんざらではなく、夫婦仲は好調なはじまりでした。二人の間には娘が生まれるので、宣孝が身罷るまでの3年という短い結婚生活は幸せに包まれたものなのだな、と一視聴者として油断しておりました。
脚本家の大石さんは恋愛ドラマの大家らしいですね。
(すいません。恋愛ドラマほぼ見ません。最近観て面白いと思ったのは『おい、ハンサム!!』でした。一応恋愛ドラマ?ホームドラマ?)
この一話でまひろと宣孝は愛憎、とまではいきませんが、灰をかぶらせるほどの夫婦喧嘩と関係の悪化ぶりを披露してくれました。
そして、どうしてそーなった?石山詣でで道長と再会とは・・・。
まあ、「運命の人は道長」ということを強調したかったのでしょう。
いじっぱりで勝気な女は嫌いではありませんが、年をとってると依怙地に見えてきますよね。
弟の惟規(高杉真宙さん)に「男を追い詰めない方がいいぞ」と助言され、いと(信川清順さん)にも「己を貫くばかりでは・・・」と進言されます。
いとにしてみれば豊かになった今の暮らしを無くしたくはないのでしょう。
(最初からそういう人です)
でも、おっしゃることはごもっともだと思いました。
千年以上語られる恋愛物語を書く紫式部にしては、ちょっと情緒面に問題ありの大石紫式部だと感じました。

 生贄の姫

第26話のタイトルである「いけにえの姫」。
一条天皇(塩野瑛久さん)の不徳の致すところで、京は大凶事続き。
晴明(ユースケさん)にどうしたら好転するかと尋ねれば、道長の掌中の珠である姫・彰子(見上愛さん)を生贄にしろ、とのこと。
なぜ彰子が生贄なのかと予告の時から疑問でしたが、要約すると「中宮定子(高畑充希さん)の邪気にまみれた帝を輝ける彰子によってお浄めする」ということらしいですね。
けっこう無茶なこと言うな~、というのが率直な感想です。
(高畑さんにも結構失礼デスヨ)
平安時代は陰陽師に元凶を進言されれば、それが本当だと信じられる時代でした。スーパーな晴明がいうことならば間違いなしだったでしょう。
しかし出家した中宮がいまだに中宮であるというのも不吉なことには変わりありませんし、帝を誑かしている女狐のように考えられても仕方ないですね。
ドラマでは実際に帝は政務を怠っているようですし、あんなアホな帝だったら天変地異も起きてしまうかもしれないと納得です。
(塩野さん、ごめんなさい。でもそういう脚本ですから)
さてさて、ドラマ上でやはり感心してしまったのは倫子さま(黒木華さん)。姫の幸せを願って頑迷に入内を拒みましたが、夫・道長の苦境を救うべく、最終的には首を縦に振ります。私がすばらしいと思ったのは、自分も尽力して彰子が光り輝けるような後宮を作る、という意志を示したところ。
母の愛を感じました。黒木さんはもともと好きな女優さんでしたが、芯の強い女性をしっかりと演じられていて素晴らしい。
賢く余計なことは漏らさず、最後には夫をきっちりと支えています。
感情剥き出し、悋気丸出しで喧嘩してしまうそこいらの女とは格の違いを見せてくださいました。

 実資と鸚鵡

実資(ロバート秋山さん)の毎回のボヤキがドラマの見どころとなっておりますが、最近鸚鵡がツッコミ役になっておりますね。
あの鸚鵡は宋人の献上物だったはずですが、中納言風情が賜ったというでしょうか?
まあ、相棒のツッコミということで。。。
小右記を記しながら、大臣が娘を入内させる?
「いや、ないない」
と、クスリとしちゃう場面でしたね。

ラストに二人がまたもや再会。
次回はまたとっちらかりの予感ですね。

では、また来週☆


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