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「まさか私が『源氏物語』を書くなんて」

みなさん、こんにちは。
本日も源氏物語について語りましょう。

源氏物語といえば日本人ならば誰もがご存知、平安の長編恋愛小説ですね。
海外では『Tales of GENJI』などと訳された本も出版されているようですが、それでは源氏物語をちゃんと読んだことのある人はどのくらいいるのでしょうか。
実際私がこの現代語意訳を掲載し始めて、「ちゃんと読んだことが無かったので挑戦します」など、ありがたいお言葉を多数頂戴いたしました。恐縮です☆
さて、最初に古典の現代語意訳をしたのは、『竹取物語』でした。
それからnoteでも掲載しました『落窪物語』。
『源氏物語』は三作目ということになります。

以前コラムにも書きましたが、私は何しろ源氏物語に偏見を持っておりましたもので、まさか自分が書くことになるとは思いもよりませんでした。
そもそも私はたくさん妻を持って良いという婚姻スタイルにも嫌悪感がありましたし、どんなにカッコいい人でも複数の女性に手を出すチャラ男は苦手です。
大和和紀さんの『あさきゆめみし』で、かなり症状は改善されましたが、和歌というものもぼんやりとしたもので、絶対にナイ、と考えておりました。横道に逸れますが、『あさきゆめみし』は偉大でした。繊細な美しいタッチに花がこぼれるような耽美さ。無数の綾織物が次々に開かれていくような。。。あでやかです❕

話を元に戻しますが、文学を愛する友人から「ちゃんと内容知らないから、源氏を書いてよ」という一言で一念発起。苦手は克服しなければ、と始めたものなのです。
最初はタカをくくっていて、「よっしゃ、一年くらいで書いてやろう」くらいに甘く見ておりましたが、実際書き上げるまでには三年半の月日がかかりました。
現在掲載しているものは、推敲して書き直したものです。

私は源氏という男の人にはあまり興味がありません。
どちらかというと彼の愛した女君たちに関心があります。
女人の数だけ世にも稀なるという源氏の見方も変わりますし、それぞれに自我を持った、違う魅力を備えた女性たちです。
私の仕事はブランドジュエリーの商いですが、いずれ女君たちを表したジュエリーを作ることができればいいな、と密かに考えております(野望?)。
そしてあの広大な六条院の邸宅に見立てたディスプレイにそれを配して飾りたいですね。

 春の対にはもちろん紫の上。
 夏の対には花散里と玉鬘。
 秋の対には秋好中宮。
 冬の対には明石の上。
    ・・・といった感じで。

もちろん忘れてはならない女君たちもストーリーにそぐったジュエリーを作りたいですね。
藤壺の女御に葵の上や空蝉と夕顔、朧月夜の姫に末摘花も。
六条御息所はデザインが難しそうな気がします。。。。ジュエリーは売れるように作らなければならないのですから。そうですね、眠れる森の美女のマレフィセントのようなイメージに変換すればいけるかもしれません。

今のところ花散里の姫のデザインはできております。
他はまだイメージですが、ライフワークとして出来上がればいいかな、などと目論んでおります。
そして願わくばその傍らに私の書いた源氏物語が書籍として並んでいれば言うことナシ!
そうして想像の翼は大きく羽ばたいてゆくのですね。

明日は私の書く源氏物語の創作部分について書こうと思います。独り言にお付き合いいただきましてありがとうございました。

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