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紫がたり 令和源氏物語

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青木紫 が語る「令和源氏物語」。創作を盛り込んだ現代語意訳です。 千年前でも現代人でも変わらないのは人の心。 光る君の生涯「桐壺」から「雲隠」まで、449話にて完結です。
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#平安時代

『光る君へ』第7話を観て・・・ ※ネタバレあり

みなさん、こんばんは。 第6話でライバル才女/紫式部と清少納言が出会い、物語は大きく動き出…

YUKARI
7か月前
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『光る君へ』いろいろ解説④ 第6話 劇中詩歌

みなさん、こんばんは。 『光る君へ』第6話の放送は実に内容盛りだくさんでした。 やはり放送…

YUKARI
7か月前
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『光る君へ』 いろいろ解説③ 五節の舞姫

みなさん、こんばんは。 今回は『五節の舞姫(ごせちのまいひめ)』について解説しようと思い…

YUKARI
8か月前
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『光る君へ』第4話を観て ※ネタバレあり

みなさん、こんばんは。 NHK大河ドラマ『光る君へ』いよいよ盛り上がってまいりました。 視聴…

YUKARI
8か月前
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『光る君へ』第3話を観て ※ネタバレあり

みなさん、こんばんは。 『光る君へ』の第3話を観ました。 今後の展開の伏線がプンプン匂う回…

YUKARI
8か月前
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『紫がたり 令和源氏物語』 お好きな帖をお好きな時に・・・

みなさん、こんばんは。 NHK大河ドラマ『光る君へ』は徐々に視聴率を伸ばしているようですね。…

YUKARI
8か月前
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『光る君へ』 いろいろ解説② 装束について

みなさん、こんにちは。 本日は平安時代の装束(しょうぞく)についてお話し致しましょう。 「装束」と書くと堅苦しい感じですね。 ようは「服装」のことです。 身分にそぐった服装があり、身分の高い方々には、場面によって踏まえなければならない装いがあるということです。 それを理解することで物語をより深く理解していただけるもので、まさに要解説の出番と思われます。 『光る君へ』はビジュアルとして秀逸で、他の平安文学を読もうとした時にイメージがしやすいので、現代に生きる我々にはこういった

『光る君へ』第2話を観て ※ネタバレあり

みなさん、こんばんは。 今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』第2話が放送されました。 まひろと…

YUKARI
9か月前
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『光る君へ』第1話を観て ※ネタバレあり

みなさん、こんばんは。 NHK大河ドラマ『光る君へ』。 とうとう始まりました。 光る君の生涯を…

YUKARI
9か月前
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紫式部 源氏物語・冒頭の掴みの妙

みなさん、こんにちは。 私は常日頃より読みやすいよう現代語意訳源氏物語を志しておりますの…

YUKARI
1年前
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紫がたり 令和源氏物語 最終話

 幻(十八)   とうとう大晦日(おおつごもり)の日がやって来ました。 あの紫の上の手紙を…

YUKARI
1年前
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紫がたり 令和源氏物語 第四百四十八話 幻(十七)

  幻(十七)   あと数日でこの年も暮れる、新年早々には仏門に帰依することになろう、そう…

YUKARI
1年前
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紫がたり 令和源氏物語 第四百四十七話 幻(十六)

 幻(十五)   毎年十二月の十九日から二十一日には御仏名(おぶつみょう)という宮中行事が…

YUKARI
1年前
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紫がたり 令和源氏物語 第四百四十六話 幻(十五)

 幻(十五)   源氏の手元にはもう紫の上の手紙しか残っておりません。 しかしこれを焼く時は紫の上との別れであるという思いが強いせいでしょうか。 源氏はこの書簡の束をなかなか開けずにいるのでした。 それよりはまず他にするべきことがあろうよ、と理由をつけて先延ばしにしたところでいつかはこの手紙を手放さねばならないのですが、今日ではない、と日々己を騙し続けているのです。 財産のあらかたは惟光のおかげでそれに相応しいよう分配し、紫の上へと思っていた分などは上の菩提寺にすべて寄進しま