見出し画像

直近の劇場での感染対策、クレーマーが来たらどうするか考えてる

直近の案件や少し先の案件も進めつつ、やはり話題になるのは感染対策の方向性。

自分の案件で3月13日を跨ぐ公演があるので、それはどうアナウンスしていくかまずは劇場との調整だとは思うけど、そんな中気になったのがやはり笠井アナのこのブログ記事。

自分も演劇のスタッフとして働いてるし、この手のクレーマーが来たら対応しないといけない立場だったりするので、私見だけどnoteにまとめてみる。団体も無関係のフリーランスの私個人の意見ですからね!

◉まずこの客に対してどうするのが正解だったの?

いきなり答え難しすぎでしょ。簡単そうに見えるけど。

もし自分がお客さんとしてこの場に遭遇したら「えっ、追い出さないの?」と同じように思う気がする。昔からこっちは校則守ってるのに守ってない側に具体的なペナルティがないことに対して不満を持っていた人間なので、ルール守らなくてごね得してる人間に対して基本不満しかない。いやホンマに。なに好き勝手生きて満足しちゃってんの??となる。

まず大前提として、すべてのお客様は平等であると考えてる。チケット買ってるのが1回分だろうと全通だろうと、取引先だろうと家族だろうとファンだろうとお客様であることには変わりない。ただ、団体・主催者側の思惑としてメディアの人や評論家の人とかを読んでいたら評価に繋がる報道をしてほしいとか、インフルエンサーのみならず一般のお客様には口コミ感想生の声を書いてほしいとかはあるけれど、劇場内にいて客席に座っている以上その人の属性は見えないし、まずその場を潤滑に進行するために「諸々のルールは守ってもらいたい」というのは当然の話。(まあここで、例えば禁止してるのに関係者だからと言う理由で写真撮り出すやつとかいたりするけど…これはまた別の機会に)

で、このタイプの来場者。
最終的には主催者側がどう判断するかだけど、「チケット代その場で現金で返金してお帰りいただく」は実際問題かなりの最終手段、仮に残すにしても「前後左右に他のお客様がいない席で見てもらう」が妥協点、とかかな…?とも思う。ただ、ルール守ってるお客様に「は?守らなくてOKとかありえなくない??」と思わせるような行為をさせること自体が組織に対してのお客様の信用を失う行為だから「この団体ルール違反に対してそう言う態度なんですね?推しが出ててもおたくの制作なら行きません」となる方がよっぽどマイナスだと思う。追い出すクソ客は1人でも、クソ客を甘やかしてたのをみてるお客様は1人じゃないことを考えるとどっちがマイナスかなんて明らかではあるけどそう上手くは行かないんだよなぁ…涙

基本的に「良い羊飼い」でありたいから、フィジカルな理由とかでハンデがある方が来るのであれば、それが来場者のうちたとえ1人であっても不利益が出る人はなるべくその差を減らしたいとは思ってる。車椅子だとか身体的な障害があるから、とかなら座席を配慮するとかそう言うのは「可能な限り相談に乗ります、ただ諸々の兼ね合いで出来ないところもあるのでそこはごめんなさい」と言うスタンスでいる。

だけどこの場合は飛行機マスクと同じく「あなたのわがままですよね?」と言う話なのだが、飛行機とかと違って「運航上の理由」や「安全担保」という面で切り捨てるのには弱すぎる。これで隣近所やスタッフに対して暴力行為があれば警察呼んで終了だけど「ただのクレーマー」なので「なだめすかしてふんわり落とし込む」しかルートがないのしんどい!!!

◉「マスクしなくていい!」と言うけれど

笠井アナも指摘してるけど「ニュースで言ってる!」に対しては「今の方向性としてはまだやぞ」だし、そもそもチケット買う時に「ルールを守る」というのも売買契約と言うと仰々しく聞こえるかもだけど含まれてるわけで。
ましてや、「健康上の理由でマスクができない場合はお知らせください」と各社最初にアナウンスするようになってるはず。
その上で「私マスクできないから配信にしとくわ」とか「ちと健康上の理由あるんで先に問い合わせて相談しとくか…」でいいじゃん?と思うわけですよ。

現地に来て!
注意されて!
叫んで!
挙げ句の果てに「熱がないから症状がない!感染してない!」と大騒ぎとか!!

マスク云々以前にお前なんかこっちと同じ客ちゃうわ!!

と一観客サイドにいるならその場で叫びたい。叫んだらそれはそれでJRの駅員さんみたいに炎上しそうだけど。アホと同じ扱いされることは屈辱よ。

◉そういう自己判断とか聞いてません

この3年間、制作として以前の社会人のスタンスとして

  • 「熱が出たら病院」

  • 「仮に抗原検査キットで陰性でも症状出たばかりだと反応しないのはインフルも同じ」

  • 「PCRで陰性でもインフル陽性など他の発熱症状の出る感染症がある」

  • 「仮に熱が下がってても答えが出るまで来るな」

と言う極々当たり前の話をプライベート含めてしてたんですが、世間的にはそうじゃないみたいですね??

2022年にもなって「抗原で陰性だったから熱でてるけど解熱剤飲んで出社します」→社内でパンデミック発生、みたいな話を聞くと「人の話聞いてた?????あとそれを容認する事業者側のマネジメントクソだし本人もクソ」という感想しか出てこないんですけど、「無を証明する」のは難しいからこそ、そこに専門知識・客観的判断が必要なわけで。

コロナ以外も感染症は存在してるし、コロナじゃなかったら熱出てても来ていいとかそんな話はないわけですよ。無症状の運び屋になってますけど事案も含めてコロナ以外でもあるし、そもそも自分が無実であることを過剰に主張する人って本当に普段から感染対策ちゃんとしてるの??どう考えても都合のいいところを自分にとって都合がいいように切り抜いて権利だけ主張してません??な、人を信用できないよね…。熱測って今も熱ないから大丈夫です、マスクしません!は論理崩壊してるというか我儘だし、だからと言ってここで「わかりました、じゃあ抗原検査します」とするのも「無の証明をしてクレーマーにお墨付きを与えたくない」という気持ちの部分が追いつかない…。

本来、来てもらえるだけでありがたいはずなんだけど、「お客様」についてが一人歩きしてるな…と言うところに「カスハラ」と言う形で顕在化してきた行きすぎた客の態度に対しての「それはどうなの?」という流れになってきたからこそ、「自分の都合だけを押し通そうとする人は排除すべし」という風潮もわからなくはないのだが、誰かを排除しようとするとその矛先が自分に剥かないとも限らないからな、とも考えるわけですよ。

そう言う意味での「公平」「平等」の難しさよ。
けどまあ、その程度の協力できない人がいると、本当の非常時に怪我人とか起きても怖いしな、と言うのは飛行機の運航同様思ったりするので、気持ちと実行が一致しないのももどかしいね。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

私に課金していただいたぶんは私が別のエンターテイメントに課金してそれをまたネタにしますので華麗なるマネーロンダリングとなります。