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演劇制作とわたし

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舞台・演劇の公演で「制作」と呼ばれる仕事をしている私が日々その仕事と向き合って思ったことをまとめています。 形があるようで形がないものを作る仕事は、時としてその価値が不明確になり…
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#熟成下書き

2020年 コロナ禍における演劇周りについての私見まとめ【随時更新 12/12update】

今、この状況で動いているものを、それに触れた時の気持ちを残しておく、ということをしている。 きっとその時の考えも含めて、後で絶対に役に立つと思ってるから、あえて残す。 ▼公演運営について▼舞台の配信について▼配布物・アンケートなど

経費は経費でちゃんと落としてほしいし(ただし適切に目的を開示して)無課金至上主義は絶滅してほしい

ドラマになる前から書店に並んでいた「これは経費で落ちません!」が好きでコミカライズも含めて読んでるのだけれど。 作中に「契約社員がショールームを自腹で飾っていること」を指摘する場面があるのだけれど「評価されたいのであれば尚更自腹は切ってはいけない」と主人公から指摘されていて「いやほんまそれな〜〜〜!!!!!!」と思う私ですよ。 ◎ 美術芸術エンタメ界隈に限らず無課金至上主義やめてほしい件 子供の頃は母親にうちはお金がないお金がないと散々言われていたので、お金は倹約するも

来場者アンケートあれこれ2024年1月版

小劇場界隈のDXや現金主義からの脱却については2017年ぐらいから具体的に言い始めてたからそこそこ早くから叫んでた自覚はあるけど、じゃあそれが必ずしも業界の状況にどハマりするかどうかは別なんですよね。 例えばこの「電子アンケート」の件なんですけど 文ステの第二弾→個人に渡されるチラシ束内にアンケート用紙が挟み込み 第三弾→挟み込みなし、会場内掲出のみ だったのですが…個人の体感行きます。 会場内掲出オンリー、見落とす人続出すると思う。 電子アンケートのいいところは時

小劇場の演劇制作が選ぶ、実際に使ってる使える役立ちWebサービス

最近現場は少なめなので、書こうとして放置していた下書きを書くよ〜〜〜。 なんだか仕事って「いきなりできる人」みたいな扱いされたりするんですけど「色々調べて試行錯誤してますから!!!」 【荷物発送系】とりあえず荷物を送ったり受け取ったりすることが多いこの仕事。 ◉ クロネコメンバーズ スマホ注文でネットで領収書出せるのがいいですね。 あとは近隣の営業所止めにできるとかも大きい。稽古場や劇場の近くで拾っていけるから助かる。 もちろん、佐川急便もLINE登録しているし、郵便

劇団のGmailアカウントをスムーズに使うちょっとしたコツ

実はこれあんまり知られてないのでは?と思ったので。 しかしまあ制作tip載せてるとなんか検索した時に私の書いた記事がヒットして「これ使ってます!」と言われることが増えてきたのでありがたい限り〜 ⭐️こんなことありませんか?劇団の共有メールアカウントを誰かが1人作成 YouTubeチャンネルとかも使うのでGoogleで作成。 →作成者以外でメールを確認して欲しい人がいるのでIDとパスワードを共有 →ログイン試行するタイミングで「別環境からのログインのため」でショートメッセー

マスク、どのタイミングでつけますか?にまつわるアレコレ

先日舞台を見に行った時に、その公演は「ご観劇中はマスクの着用お願いします」とアナウンスがあったのにノーマスクの人には注意してないな?と思って公演ホームページを見たら「12日までは必須、13日以降は推奨」になっていて、「うーん、アナウンス変えたほうが良くないか!?私の聞き間違い??」と思ったのだが、「推奨」の公演と「まだ必須」の公演が両方あるのも事実(3月現在) シス・カンパニーみたいに「うちのスタンスに同意できる人がチケット買ってください」をバシッと言える団体つえ〜と、思いつ

距離感と手作りの温度

最初の緊急事態宣言があけてその時起算で5ヶ月ぶりに劇場に舞台を観に行ったのは先述の通りなのだけれど。 演目もさることながら、やっぱり私は演劇がいいなと改めて感じる。 ✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦ "全てのカクテルの中のカクテルよ、我が願いをかなえたまえ" ✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦ 「子供騙し」と言う言葉がある。まああんまり好きではない言葉なのだけれど。まあ見え透いている薄っぺらな、というところなんだけど、舞台は基本的に

チケット寄付と確定申告

今年はコロナでバタバタでしたね。 年内これやり終えないとなー・・・って仕事が残ってるのですが、「チケットを払い戻さず「寄附」することにより,税優遇を受けられる制度」の書類送付作業。 まあ早い話が払い戻さなかったチケット代でふるさと納税って感じです。 寄付控除についてはこちらのnoteのレポが非常に参考になります👇 ぼちぼち年末調整のシーズンですが、年末調整で寄付金書類とかは提出せずに確定申告で最終的に調整すればいいです。 まずそのチケットが対象かどうかを確認。おそらく

機会均等、あれこれ。

▼そういえば先日関ジャニ村上の一人芝居「If or...」がネット配信やってた。10回目の公演のDVDを以前知人に貸してもらってみたのだけれどこれがめちゃめちゃ面白い。今でこそ映像使った演出は当たり前だけど、それを「え、このタイミングからやってたの!?知らなかった!実はこれめっちゃ時代の先を進んでた作品なのでは?」ともうびっくり。いや本当に面白かったです。貸してくれてありがとうですわ・・・。その後年末かなんかの歌番組でやってたPerfume既視感あるなーって思ってたの、これや

受付では何でもかんでも預かれないし、なんとなく後ろを気にして欲しいなあというこちらの勝手なひとりごと

▼なんと言うか・・・・受付でチケットの精算処理をしている流れで差し入れ渡されること多いんですけど、チケット受付で預かれることもあれば、そうでないこともあるのでそれは会場次第団体次第だとは思うけど、明らかに後ろに人が並んでるのにそこでずっといることは後ろがどういう状況なのか見えてないんだなあ・・・と思ったり。別にそこにスタッフがいるから聞かれること自体は問題ないのだけど、こちらがお金触ってるタイミングとかに畳み掛けられるとしんどいなあ、とかとか。まあ勝手な感想です。 ▼これっ

MacBook ProにWindowsを入れてカンフェティのチケットシステムを直導入した話

小劇場界でお世話になってる「カンフェティ」のチケットシステムの一番困るところは「ゲッティと言う親システムがWindowsのみ対応」と言う官公庁かよ!!!!!!と言う突っ込みどころであり。一応タブレットレンタルとかもあるけどチケット販売についてはレンタル期間物足りないので結局こっちで入れる、ことになる。 私は大学時代からのMacユーザーなので非常に困りまして!!!なのでMacにWindowsを入れることにした。2回目。備忘録がてら残しておく。 1:VMware fusion

小劇場はパラレルワークだしリモートワークだ

・・・と、ずっと私は思っていたから、バイトしながらやっていた時も「パレルワーカー」としての知見を広げたかったし、だからこそ確定申告をしていたし、リモートオフィスとかも結構重要だと思ってたし、複業・副業としての自己意識をもってやっていたので今確かに案件が大変なことになっていても、働き方、という面では別に困っていないんだな時がついた。 バイトしながら夢追い、と卑下しているように聞こえるけど、「演出家やりながら講師やっている」なんて結構ありふれている話で、本質的に何が異なるのか、

LINEグループ以外でなんとかならんかな問題

いやーコロナコロナ。 でもそうでなくてもリモート自宅作業多い演劇周りですよ。 で、今日のお題はこれ。もちろんLINEはもはやインフラだから否定しない!便利!だけどかなりカジュアルすぎる!!という問題がある!!!あと *途中参加だと前段階での状況が把握できない *ファイルの保存期間が限られてる。これで揉めたこともしばしば *やっぱりスマホに最適化されてるのでパソコンで微妙に操作しにくい。 ChatWork過去の履歴を遡れるのであと参加でも時系列追えるのはありがたい。 あ

型の芸術 表現はまず技術ありき

大人になってるので電車で本を読むも黙読。 声に出して本を読むなんて、高校生の授業までで卒業、ましてや大人になって声に出して朗読するという状況なんて本当にない。役者以外。ちなみにこれ、個人的には結構好きでした朗読。あまり人には話したことないんですが、中学の時英語劇をやっていたせいか授業で充分なレベルには声は出せるし、初見である程度は読めるんです。あとは普段、周りに良いお手本の皆様がいらっしゃるので。 というか、初見ないし数度黙読した程度で音読しようとするなら理解できると思うん