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演劇制作とわたし

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舞台・演劇の公演で「制作」と呼ばれる仕事をしている私が日々その仕事と向き合って思ったことをまとめています。 形があるようで形がないものを作る仕事は、時としてその価値が不明確になり…
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2020年5月の記事一覧

萬劇場さんのコロナウイルス感染防止対策ガイドラインがめちゃんこわかりやすい

ここんところ数日、緊急事態宣言あけてからの公演どーすんの?とかニュースと睨めっこしながら記事を書いていたのだけど、大塚の萬劇場さんの劇場ガイドラインが公開されてました。 引用は差し控えるけれど、書かれている内容は結構ここ数日、私個人がnoteでつらつら書き連ねてたアイデアと近いところもあり個人的には一安心、間違ってなかったー!劇場さんが保健所の指導のもと、施設としてこう言うものですよと明文化されてるものでもあり。設備の論拠とか、対劇団・対お客様のみならず対外的に明示するのも

アフターコロナ・ウィズコロナ時代 劇場でのケータリングあれこれ

劇場でのケータリング問題って本当に根が深いよなあって思うんですけど、「こっちは出しとるやろがパンとか置いてあるし💢」VS「何これ餌みたいな出し方嫌なんだけど??!」みたいなめっちゃギスギスしてる現場だったら戦争案件はある。うん。「うちの劇団は全員に弁当だしてるんですけどぉ〜」とかって客演が言うてきたって言われたと主宰に言われて「はい、で!?どうしたいんですか?」って思ったしな。 まあなんとなくこれまでのイメージとして、 ✔️ 単価が1個1,000円とか小劇場では予算的にだ

そういえば、当日精算って

昨日書いたnoteとほぼほぼ(本当に)タイミングを同じくして シアターギルドも同じようにアンケートをとっていて、私としては「当日精算優勢」というのにびっくりなんだけど、ひとつ気になることが。 当日精算ってある種の売掛金だけど、これって天災などで公演が中止となって回収する側(主催者側)が回収を断念した場合って、損失として計上できるの? と言うのも、損失諸々の助成金とかを見ていると「一回売り上げとして入ってきたものを契約が履行されなかったため返金します」というのだと明確に損

「前はこうだったのに」とならないためにアフターコロナ・ウィズコロナ時代の演劇公演フローを今考える

それがどうした「前はこうだった」といちゃもんをつける人は常にいる。 前は開演前に物販やってたのに! 前は当日券取れたのに! 前は喫煙できたのに! 前は学生証なくても学割で入れてもらえたのに! はっきり言うわ、知らんがな。 けどそれが知らんがなで済まされんな、という状況はすぐそこまで来ている。 抜本的にこれまでのやり方が通用しなくなるし、おそらく6月1日から新時代の幕開けなので、今から覚悟しないと。 さて、前の記事でこうなるんちゃうか、と色々考えたけど、それについてどっ

アフターコロナ・ウィズコロナ時代の舞台公演を考える 稽古場編

いまカクシンハン・スタジオってところでちょっと裏の手伝いしているんですけど、オンラインも2ヶ月目、そろそろ稽古場に戻りたい。 しかしスタジオの稽古もさることながら、このありとあらゆるものがオンライン・デジタル化への移行が進んだ中で演劇とか身体にまつわるものはオフラインだよねえ〜こればっかりは仕方ないよねーという感じ。 自分の身体が必要だし、私は普段趣味でフィギュアスケートをやっているんだけど、スケートや水泳みたいに「やる場所が絶対限られる」ものも多いわけで。「リアルな場所は

アフターコロナ・ウィズコロナ時代の舞台公演を考える

本当だったら、今日は「ナツノヨノ夢」の舞台本番で、千穐楽で、今日はきっと今頃打ち上げでよっしゃーーーってなれていたはずなのに、と思うと不可抗力とはいえ辛い。そもそも、この2ヶ月ほとんど外に出ず、関東の案件もなく休業状態、プライベートの予定もなく、と言う状況だったら関東の家を引き払って関西に帰ってもいいんじゃないかと思うぐらいには疲弊している。ねこにあいたい。 かわいい さてまあということで、なんか「お前現場知らんやろ💢ていうか、伝える気ないやろ💢」みたいなガイドラインが出