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育休を3回取得した私の7年間と、これから(前編)

明日、育休からの復帰を迎えます。
初めての出産から約7年。
3度の出産、2度の職場復帰、家庭でも職場でも様々な変化がありました。
これまでの心境の変化、3回目の育休中に挑戦したことを振り返り、復帰後、どんな心持ちで、何をするのか。具体的に、自分なりの目標を立てたいと思います。

7年間の変化

企業の総合職として働く私。入社以来6年間、火・水休みの営業の仕事をしていました。2014年に子どもを授かるまでは、仕事中心の生活を送っていました。

私の育休まとめ

初めての育休、約1年で復帰

・1歳児で保育園に入園するのは難しいという情報。
・入社時から希望していた企画・開発職に就かぬまま、育休に入ったことへの焦り。キャリアへの不安。
息子が9か月のときに、1回目の育休から復帰しました。

部門内で個人営業から法人営業への異動となり、土日休みへ。部門長を始め、職場の仲間に温かいご配慮をいただき、新しい生活にゆっくり慣れていきました。

復帰2年目での異動

入社時から希望していた企画・開発職に異動。部門の雰囲気、仕事の進め方の違いに、カルチャーショック。悩みながら、試行錯誤の毎日。望んでいた異動であったものの、家庭と仕事のバランスをとることが難しくなってきました。

第2子の出産、長男の心の変化

仕事でのモヤモヤが晴れぬまま、2回目の育休へ。長男は3歳になり、イヤイヤ期と赤ちゃん返り、そしておむつ外しに大苦戦。それまで、自分の感覚を頼りに行っていた育児や家事が、一筋縄ではいかなくなり、自信も低下。地域に、大人同士の会話ができるつながりと学びを求めました。

私の育休まとめ2

2回目の復帰

1回目の育休復帰の際、大人との会話が上手くできなくて困りました。(自分の伝えたいことが上手く言葉にならない。相手に分かりやすく伝えられない。)その経験から、育休中に意識的に大人同士の会話の機会を得て、復帰しました。
仕事上でのコアな知識・経験、スキルは一朝一夕で身に着けられるものではなく、学びながら働く必要がありましたが、併行して進む複数のプロジェクト、そして、家庭での生活。本質を捉えて働き、生きていくには、私自身のキャパシティを超えていました。周りも見えづらくなっていました。

私の育休まとめ10

第3子の出産、3度目の育休

今回の育休は、これまでを振り返り、生き方を整え、これからの人生を、働き方を、考えていく育休にしたいと考えていました。3人の子どもたちと夫との暮らしを、もっと大切にしたいとも考えていました。私の会社で取得できる育休の上限である、2年間という期間をいただきました。

初めの1年は、日々を過ごすのに必死でした。育児も、家事も、上手くいかないことが多くて、自信を失うこともありました。どこにも所属していない感じと、何にも貢献できていないと自分で思い込んでしまう感じが、辛かったです。

そんな中、ある出会いをきっかけに、地域のコミュニティに飛び込みました。オープンに話せる仲間ができ、共に活動をする中で、自分を再発見することができ、チャレンジを重ね、失った自信を少しずつ取り戻していきました。

7年間の中で、一番笑った、育休最後の一年

これで最後の育休になると思って、この一年を過ごしました。

長いようであっという間ということは何となく分かっていて、色々なことに手を出したくなりましたが、今までの経験も踏まえて、一歩一歩、進んでいくことを心に決めていました。

MIRAISさんの育休セミナーで、「育休は留学期間」という素敵な言葉をいただいて、それをテーマの一つにしました。

私は、新卒から10年以上一つの会社で働いていて、そのうちの半分以上が仕事中心の生活でした。
子どもを授かり、地域や社会との接点が増える中で、社会は、世界は、自分が見えているものよりも、もっと広くて、面白いのではないかということを、薄々感じていました。
そして、なかなか認めたくなくて、認められなかったけれど、自分よりも豊かな想像力で、アイデアで、行動力で、人のことを笑顔にしている人が沢山いるということに、薄々気づいていました。

私の育休まとめ3

「100人の価値観に触れる」「メンターと出会う」というのは、とにかく人に会って、人の本音を聴いてみたいということでした。
自分自身が本音で話したいという思いもあったと思います。
自分が、どういう人間なのか。他の人から見て、どんな特徴を持っていて、どういうところが良いなと思ってもらえて、何が課題なのか。良い所も悪い所もひっくるめて、客観的に知りたかった。産後、全てにおいて自信を失っていたので、自分の存在を認めてくれる誰かに出会いたかったのかもしれません。

大切な価値観がにじみ出てくるような会話をするには、自分のことを深く知ってもらうには、ただ人と出会うだけでは足りなくて、オープンにフラットに話せる場所が必要でした。

幸運なことに、この育休中、そのようなコミュニティと出会ったり、仲間と共に作ったりする機会に恵まれ、100人以上の方と出会い、私自身、心をオープンに話をさせていただくことができました。

<参加したコミュニティ・イベント>
・赤羽のコミュニティカフェ「いろむすびCafe」子連れワーク
・ふるさと鹿児島とのつながりを求めて参加「KAGOSHIMA LOVERS ACADEMY」
・踊りたくなる九州を作る「九州移住ドラフト会議」「プロデューサー養成講座」
・聴き合う組織をつくる「YeLL」サポーター

<企画・運営に関わるコミュニティ・プロジェクト>
・親業卒業生の会「ポルボローネ」
・自分の価値観・強みや課題を知るワークショップ「いろどりカルテ」
・モヤモヤと未来を語るお茶会「育休を踊る会」
・ふるさと鹿児島とのつながりから仲間と作ったコミュニティ「KAGONNECT‼」
・ふるさと鹿児島とのつながりから企画したイベント「桜島つながりプロジェクト」

常に100人という目標を意識していたわけではないし、人数を数えていたわけでもありませんでしたが、自分の「好き」をベースに関わったり、企画したりした様々なイベントを通じて、結果的に、100人以上の方々の価値観に触れることができました。本音でつながると、誰一人として同じ人はいなくて、冗談抜きで、皆が魅力に溢れているように感じました。そこから、自分自身の人生を振り返ったり、これからどう生きていくかを考えていく沢山のヒントをいただくことができたと感じています。

また、価値観を共有し、互いの大切なものを掛け合わせて何かを作りあげたり、好きなことを活かし合うことの楽しさを、身を持って感じることもできました。

メンターについて。「私のメンターになってください。」とお願いさせていただいた方はいませんが、メンターのような存在、私が密かに心の中で、メンターのように思っている人が、実は何人もいます。刺激的で居心地の良い場所に身を置き、オープンでいることで、年齢問わず尊敬できる人と出会うことができたことは、私が育休で得た大きな財産です。


参加した講座では、学び合いの場もありました。何歳でも学べるんだ。子育て中でも学べるんだ!とワクワクしました。課題に取り組み、自分と向き合い、プレゼンもしました。良いことも悪いことも含んだ、仲間からの本気のフィードバックは、何よりもありがたかったです。
学生時代、ラクロス部で真夏のグラウンドを駆け回っていた時のような熱くなる感覚。久しぶりに思い出しました。

そして、学び合いの場を活かして、いくつかのマイプロジェクトを企画・実施することができました。好きなことに取り組むのは楽しいし、本気で取り組んでいると、時間が経つのも忘れてしまいます。やり遂げたときの達成感はひとしお。上手くいかなかったら本気で悔しい。

これからも、こうして自分の素の感情とともに、生きていきたいと思いました。

裏テーマは「筋肉に感謝!」
何のこっちゃ?という感じのテーマだが、これも結構大事なテーマ。
子育てには体力が必要とは良く言うが、子どもを抱っこしたりおんぶしたりする腕の筋肉。子どもと一緒に走り回る足の筋肉。立ったり座ったりの家事をこなす…日々、頑張ってくれているのが筋肉。
自分が頑張っているかどうかって、なかなか自分で判断するのが難しいなと思うのだけれど、「筋肉に感謝」って思うと、何だか自分の筋肉が頑張っていることを認めてあげられる気がする。
疲れているときには、筋肉を休めてあげようって思える。

この育休中、健康・筋力維持のため、ピラティスを始めた。

重たくなった子供たちを抱っこしていて、腕が疲れてきて、何か言葉をかけてほしくなったときには、冗談っぽく「ママの筋肉に感謝してね~」と言うようにしている。「私に感謝して!」とは言えない。子どもたちも「ママの筋肉すごい!」「見て~!僕も、筋肉あるよ~!」と嬉しそうだ。

育休、最後の半年のテーマ

自分を見つめ、やりたいことが見つかった中、子育てや家事とどうバランスをとっていこうと考えて、立てたテーマ。

私の育休まとめ11

家事も、育児も、プロジェクトも。何かに焦りそうになったときは、いつも「一歩一歩」と自分に言い聞かせて、自分の状況と理想とのバランスをギリギリのところで保ちながら、前に進んでいこうと、葛藤していました。

家族の理解や協力のもと、参加した講座、企画したプロジェクトをやりきることができたことは、仕事復帰への大きな自信になりました。
家庭と仕事を切り分けるのではなく、ゆるやかに自分の人生の中でつなげてどちらもプラスにしていきたいという気持ちも芽生えました。

復帰について、モヤモヤしていた時期が長かったですが、復帰を明日に迎える今、1回目と2回目の育休から復帰するときよりも、ワクワクしています。

私の育休まとめ5

とても個人的な内容を綴らせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

前編では、私の初めての出産から3回目の育休を終えるまでの7年間に起こった変化と、育休最後の1年について綴りました。
後編では、育休期間の経験と学びから見えてきたもの。どのように会社に共有したかと、復帰に向けての心持ち、目標を綴ります。




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