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桜島つながりプロジェクト ~はじまりの経緯~

鹿児島~首都圏でつながり、「桜島」をテーマに、大地と自然と人とのつながりを学び、感じ、楽しむ、「桜島つながりプロジェクト」。

2021年1月末から2月末の約1か月、全3回のトライアルワークショップを実施しました!

18歳で鹿児島から上京し、現在東京で子育て中の私。新たに鹿児島と関わる一歩を踏み出すきっかけとなったのは、2020年の秋より約3か月にわたり開催された、首都圏から鹿児島市に関わりたい人のための講座「KAGOSHIMA LOVERS ACADEMY」(主催:鹿児島市)に参加したことでした。

まず、今回は「企画の背景」と「トライアルワークショップ実施に至るまでの経緯」を記したいと思います。

企画の背景


「首都圏で大地と自然とのつながりを身近に感じるのは難しい。」

「子どもと一緒に自然を楽しみたい!子どもに鹿児島のことを伝えたい!」

「もっと多くの人に鹿児島の魅力を知って欲しい。足を運んで欲しい!」

「帰省の時、旅行の時、一緒に遊べる仲間がいたら、絶対楽しい!」

ふるさと鹿児島を離れ、東京で暮らす私が、事あるごとに感じていた想い。そして、コロナ禍でなかなか帰れない中、募っていた、ふるさと「鹿児島」への想い、「桜島」への想いがつながり、この企画が生まれました。

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首都圏で「大地と自然とのつながり」を感じられる場所を求めて、自宅のある東京都北区から約100㎞のドライブ。三浦半島「小網代の森」にて。

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離れてもずっと私の心の中にある風景。沢山の思い出の詰まった「桜島」。

◆鹿児島の人々と、首都圏の人々が、場所を超えて、つながれたら良いな。

◆子どもも大人も一緒に、楽しみながら、学び合いたいな。

◆このプロジェクトを通じて、共に時間を過ごした人々が、仲良くなり、帰省や旅行の時に会いに行けるような、長くゆるやかにつながれる関係になれたら良いな。

◆このプロジェクトを通じて、首都圏の人にも、鹿児島・桜島の面白さを知ってもらい、親しみを持ってもらえると良いな。足を運んでもらえると良いな。

そんなことを思いながら、アイデアを膨らませ、鹿児島市の今を知り、これからの関わり方を考えていく「KAGOSHIMA LOVERS ACADEMY」を通して、沢山の方々にご意見をいただきながら、実現に向けて、動いていきました。

企画実現につながる3人との出会い

このトライアルワークショップの実現にあたり、桜島にゆかりのある3人の方々とのワクワクする出会いがありました。

◆福島大輔さん

NPO法人桜島ミュージアムの理事長。専門は火山地質学(理学博士)。
桜島をまるごと「博物館」ととらえ、教育・観光・産業など、幅広い分野で桜島を盛り上げる活動に取り組まれている福島さん。火山・地質に関しての豊富な専門知識を活かし、桜島の面白さを、大地と自然と人とのつながりを、現地で伝えるエコツアーガイドとしても、自らご活躍されています。
「KAGOSHIMA LOVERS ACADEMY」に、メンターとしてご参加されていました。

桜島好きは言うまでもありませんが、根っからの地理好きの私。
福島さんが開催されていた「オンラインの桜島ガイドツアー」や、福島さんをはじめとした研究者の方々が「ジオ」について語る「ジオ酒場」にも、個人的に参加させていただきました。福島さんのお話が面白く、今回の企画の中で、桜島について、大地と自然とのつながりについて、お話をしていただけないかと、不躾ながら、熱く相談させていただきました。

「暮らしの中で、大地と自然とのつながりをもっと感じたい」という想いに関して、まさに「ジオパークの目指すところと重なるものがある!」と、快く企画へのご協力やアドバイスをくださった福島さん。ワークショップ第2講では、大地と自然と人とのつながりについて、また、地形・地質といった観点からの鹿児島と関東平野との違いについて、お話いただきました。

さめしまことえさん

今回のワークショップの教材とさせていただいた「桜島!まるごと絵本」の著者。鹿児島市内にて、主に鹿児島にまつわる本を出版されている出版社「燦燦舎」を、編集者であるご主人とご夫婦で営まれている、さめしまさん。絵本やカルタ等のイラストを手掛けられるほか、子ども向けのワークショップなどの活動をされています。

首都圏にいながら子どもと一緒に鹿児島を楽しみたい!と、私が手にしていたのが「桜島!まるごと絵本」でした。福島さんも火山博士として登場するこの絵本。桜島の歴史や生活が、表情豊かで温かな絵とともに、わかりやすく物語で伝えられていることに魅力を感じていました。このプロジェクトで、親子で一緒に桜島を学ぶ教材として使わせていただきたいと思い、福島さんにご紹介いただきました。

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実は、さめしまさんが描かれた「西郷どん!まるごと絵本」も子どもたちと共に愛読させていただいていた私。少しドキドキしながら、企画について、相談させていただきました。

さめしまさんから、「絵本が作られた背景には、桜島に人が住んでいるということが、意外と知られていないという事実があり、人の暮らしを伝えたいと思った。」というお話を伺うとともに、「首都圏に住む人の話も、色々と聞いてみたい!楽しそう!」との嬉しいお言葉!ワークショップ第2講では、ご自身の人生と桜島との深いつながりについて、桜島で過ごした日々のお話も含めて、語っていただきました。

山下ゆりなさん

数年前に桜島に移住された、イラストレーターの山下ゆりなさん。
桜島地域おこし協力隊が島民向けに発行する「さくらじま便り」のデザインなども手掛けられています。

ゆりなさんとの出会いも、福島さんからのご紹介でした。
ゆりなさんは、私と年齢が一つ違い。ふるさとから離れた場所で、未就学の男の子兄弟の子育て奮闘中という共通点がありました。好きなお仕事にどう取り組んでいこう、家庭とのバランスをどう取っていこうという話にも共感し、初対面から話が盛り上がりました。

今回のワークショップの、もう一つの教材として用意した「桜島!火山の宝石セット」は、ゆりなさんが一からオリジナルで作成してくださいました。桜島にある、「大地と自然」を感じられる素材を、場所を超えて、ワークショップの参加者、皆で同じものを共有できると良いなと、考えたこの教材。何を詰め込もうかと相談するのは、とてもワクワクする時間でした。

ゆりなさんが自ら、桜島で素材探しをしてくださり、包装紙のデザイン、梱包、細部にまで丁寧に手間暇かけて作っていただいた「宝石セット」。桜島から参加者の皆さんへ、大地と自然の恵みとともに、笑顔と感動が届きました!

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ゆりなさんは、ワークショップ第2講で、「桜島!火山の宝石セット」を集められたときの風景と、大自然の中ですくすく育つ息子さんの姿を、写真を交えて、紹介してくださいました。

さて、この宝石キットは、参加者の皆さんのお手元で、どのように使われたのか。変化したのか。・・・今後、紹介していきます!

終わりに

さて、今回は、「桜島!つながりプロジェクト」のはじまりの経緯について、書かせていただきました。

この企画は、福島さん、さめしまさん、山下さんとの出会いなしには、実現しませんでした。
ここで改めて、感謝の気持ちをお伝えさせていただきたいと思います!

ご紹介させていただいた3名。そして、NPO法人彩結びの有志で活動している「いろどりライフデザイン研究所」の仲間、「KAGOSHIMA LOVERS ACADEMY」で出会った仲間から成る皆さんと、一緒に作り、鹿児島~首都圏、全10組で実施した「桜島!つながりプロジェクト~トライアルワークショップ全3回~」。
これから一つずつ、振り返りレポートを綴っていきたいと思います。


※振り返りレポート、更新中です!

第1回
◆桜島つながりワークショップ①~場所を超えてつながろう!~
(いろどりカルテ)

第2回
◆桜島つながりワークショップ②~桜島で大地と自然と人とつながるライフストーリー~(さめしまことえさん)
◆桜島つながりワークショップ②~桜島で見つけた自然、子どもが育つ風景~(山下ゆりなさん)
◆桜島つながりワークショップ②~桜島の面白さ、鹿児島と関東平野の土地の違い~(福島大輔さん)

第3回
◆桜島つながりワークショップ③~自由研究・創作発表会!噴火にうどんにワーケーション!~(Nちゃん、さやこさん、ゆきのさん)

NEW!2021年の夏休みに向けたご案内

2021年夏、7月~8月にかけて、自由研究にぴったりの、親子で学べる3回講座を開催することになりました。
トライアルからバージョンアップし、子どもも大人も一緒に楽しめる講座です!ご一緒できると嬉しいです。



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