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病気になる6段階

アーユルヴェーダでは病気になるには6段階あると言われています。1.蓄積(チャヤ)2.悪化(プラコーパ)3.拡散(プラサーラ)4.局所化(スターナサンシュラーヤ)5.発症(ヴィヤクティ)6.多様化、明確化(ベーダ)このうち3段階まではあまり気づかず4段階目を過ぎた頃からはっきりとした症状として感じることができます。

ではそれぞれの段階でどんなことが起きているか見ていきましょう。

1.蓄積 体にあるドーシャ(自分にとって優位となっているドーシャ。ヴァータ、ピッタ、カパのいずれか)が増加し蓄積し停滞するという最初の段階です。例えばヴァータが増えると腹部膨満感、ガス、便秘が発生。ピッタが増えると火照りや胃酸が増えたりします。カパが増えると倦怠感、消化不良、カタルが生じたりします。これは日常の中でよくある事なので、普段から自分を観察していない人の場合は病気の1段階目と気づかない事が多いです。

2.悪化 ドーシャがさらに強まった状態で、それが起こる原因はライフスタイルの乱れ、ストレス、食事の変化、季節や気候の変化などが考えられます。

3.拡散 ドーシャがさらに蓄積し、そのドーシャに親和性のある組織に広がります。例えばヴァータの場合は下腹部から心に流れ不安や不眠を引き起こしたり、関節に流れ関節痛を引き起こしたりします。ピッタの場合は胃や小腸からあふれイライラ、完璧主義、皮膚疾患として現れたりします。カパの場合は胃の消化の部分が影響を受け消化不良、食欲不振、倦怠感を引き起こします。複合的なドーシャの場合(3種類のうち2つ持っているなど)今出ている症状に対応している所から対処していくといいです。

4.局所化 病気の初期症状が出始めてなんとなく不調を感じ始めます。吐き気、脱水症状、疲労感、痛み、吹き出物、かゆみなど。この段階なら食事やライフスタイルの変化やハーブを使うことによって病気の進展を逆行させることが可能です。

5.発症 悪化したドーシャの場所に病気の身体症状が完全に現れる。例えば関節痛、偏頭痛などあきらかに病気とわかる症状を感じます。

6.多様化、明確化 亜急性、慢性、治療不能の病気の段階。食事やライフスタイルの変化やハーブの利用で症状の改善や軽減は可能ですが完治させることはできない状態。


この6段階のうち早い段階で体や心の変化に気づくことが出来れば対処することも簡単ですし健康を取り戻すのも時間がかかりません。そのためには日頃から自分の体と心の変化に気づくこと、観察することがとても大事になってきます。

どんなライフスタイルを送っているのか、何を食べているのか、食欲はあるか、尿や便の状態はどうか、何を感じているのか。こういったことに関心を持ち自分を見つめてみてください。日々の変化に気づき早い段階で調整することで健康を維持していくことができます。


YUKARI

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