娘が家出中、アメリカ人にお金をせびっていた

 可愛い、可愛い娘が1ヶ月間家出していた。「遊びたいから何でも許してくれるパパと住む」と言ったものの、結局、元夫の実家にも門限があった。

 娘は、国際通りで野宿するのを選んだ。沖縄には「ノリで家出したら1ヶ月経っていた!」という子どもが少ない。

 男の子は窃盗をして食い繋ぐ。女の子は路上で中年男性に声をかけて1000円くらいもらう。と、娘が言っていた。

 つい先日、娘が警察署に電話し、娘が懐いている刑事さんが2人遊びに来てくれた。少年課の事件係と支援係の人だ。その時に、娘が「オジサンは話が長いのに、お金くれないときもあるー」と言っていた。

 でも娘は自分なりのやり方で簡単にお金をせびる方法を思いついたらしい。それは「アメリカ人に英語でお金ちょうだいって言って、土下座したら笑って1000円くれたよー!オジサン達より簡単にお金くれる!」という話だった。

Sorry! I don't have money and home.Please geve me 1000yen.look! japanese 土下座!

と言い道端で土下座したら、爆笑しながら1000円くれたらしい。

 娘の斜め上すぎる発想に、刑事さん2人も私も爆笑してしまった。ひとりの刑事さんは留学経験がある。で、「英語話せない、自分と違う人種が怖いとかないのが凄い……」と言っていた。

 たしかに、娘は違う人種だろうがあまり気にしないし、恥ずかしかって英語は話さないけど、ちょっとならリスニングは出来るし、怖がる必要がないというのを自然に学ぶ環境を作ってくれた幼馴染に感謝している。

 娘はグレてしまったけれど、しっかり習い事や幼馴染が環境作りに協力してくれたことがいきているのは、凄く嬉しい。娘にウザいと言われても、リスニング力をおとさないように気をつけたいな……。

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