シェア
yuka_ogiso
2020年11月25日 14:25
第34週神秘に満ちた 古き遺産が新たに芽吹いた 己らしさをもって私の内に蘇るのを感じる。──それは 目覚めるごとに世界の力を 私の日々の営みへと注ぎ込み生成するごとに 私を存在に刻印していく。ルドルフ・シュタイナー(訳:yuka ogiso) 思いに任せて思いに反して小さな紙を貼っては剥がし剥がしては貼り厚くなって瘤ができたり脆くなって穴があいたり夢を描
2020年11月17日 13:43
第33週いまならこう感じる──私の魂が共に体験しないなら世界とは ただの 凍てつくように冷たい 空虚ないのち。自ら現れる力は持たず魂においてこそ 新たに生まれるものでありそれ自体には 死しかないのだと。ルドルフ・シュタイナー(訳:yuka ogiso) 木々を揺らす風は風に舞う花びらは花を愛でる蝶々は降り止まぬ霧雨は雲間を劈く稲妻は大岩を穿つ荒波は脈打つ私
2020年11月16日 16:38
第32週確かに感じる。私の力が かたく実を結び私を世界に捧げようとするのを。私の本性が 強められ生の宿命の織物の中で 明るく澄みわたっていくのを。ルドルフ・シュタイナー(訳:yuka ogiso)月の光は白く静かに夜の街の隅々にまで降り注ぐ。窓辺のカーテンに路地裏のゴミ箱に家路を急ぐ人の肩に子どものいない遊園地に世界に色彩を与える太陽とは違って、月は す
2020年11月9日 13:54
第31週精神の深みからの光が太陽のように 外へ伸びようとする。それは 生命の意志の力となって感覚の中の暗闇を照らす。魂の本能である 創造の力を解き放ち人間の営みの中で 成熟させていくために。ルドルフ・シュタイナー(訳:yuka ogiso) 身体の奥底から少しずつ金色の光が差してきて五臓六腑を温め 血管を通過し四肢の先 頭の先まで巡りめぐって私にまつわる何もかもを
2020年11月9日 10:34
第30週私を 魂の陽光へと連れだす 豊かに熟した 思考の果実よすべての感情は 確かな自己意識へと変容する。いまは秋 精神が目覚めゆく感覚に喜びが満ち溢れる。冬になれば 私の内で魂が夏の盛りを迎えることだろう。ルドルフ・シュタイナー(訳:yuka ogiso) 空は高く雲は立ち太陽は静かな光をもって葉の落ちた木々の枝間に降り注ぐ茶色の地面を交互に染める光と陰と