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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】11月第2週

第32週

確かに感じる。
私の力が かたく実を結び
私を世界に捧げようとするのを。
私の本性が 強められ
生の宿命の織物の中で 
明るく澄みわたっていくのを。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)

月の光は
白く静かに
夜の街の隅々にまで降り注ぐ。

窓辺のカーテンに
路地裏のゴミ箱に
家路を急ぐ人の肩に
子どものいない遊園地に

世界に色彩を与える太陽とは違って、
月は すべてのものを
等しく白色に照らし出す。

どこまでも公平で冷静な月光の下、
昼間の熱を醒まされた
ほんとうの姿が浮き彫りになる。

これが私のかたち。
これが私の場所。

モノクロームの静かな夜に
確かな音色が深く響いていく。

※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016

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