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すぐに人間関係整理しようとしていたあの頃の私へ言いたいこと

今すぐ止めて!



中学時代、苦手な先生はいても苦手な同級生はいなくて、普通に楽しく生活していた記憶がある。小さな地域にある唯一の小学校から、唯一の中学校に進学するのでメンバーは99%変わらない。小学生の時に一瞬仲間外れにあったが、一瞬で終わったので誰に仲間外れにされたか、主犯格以外覚えていない。主犯格とは中学で同じクラスになったが、可もなく不可もなくな関係だったと思う。中学最後のクラスは、男女ともに他人に気の使える人が多くて、生きやすい世界だった。

でも、高校進学後の付き合いはさっぱり無くなった。
同じ高校に進学した同級生とも高校で話すことは少なく、高校で新しくできたコミュニティが私にとっては居心地が良かった。いつだったか覚えていないけど、高校生の途中で、中学時代のLINEのグループから抜けた。


中学までは地域に住んでいるからという理由で通っていたが、高校は自分で選んで受験する場所だったから、自然と同じような人が集まっていたと思う(もしかしたらそう感じていない人もいたかもしれないけど)。
周りの同級生の考え方や人への配慮の仕方、行動が全て私の生きやすい環境だったと思う。いざこざが一切なく、波風立てる人がおらず、平和そのものだった。(それがつまらないと感じていた人はいたかもしれないし、私の知らないところで波風経っていたかもしれないけど)

でも、高校卒業後、大学に進学してしばらくしてから、高校時代のいくつかのLINEグループを全て退会した。部活も、クラスも。TwitterやInstagramの個人アカウントも完全に消して、連絡手段を自ら捨てた。


大学時代、SNSで出会ったオタクや、大学の友人と沢山連絡先を交換した。色々な人に出会えて楽しく、確実に私の価値観が変化した時代だった。遊んだり一緒に勉強したり、色々な人と関わることが当時はとても楽しくLINEの友達数は過去一で多かったと思う。

でも、大学を卒業するタイミングで、LINEアカウントを変えて本当に仲良くしていた人以外の繋がりが無くなった。


社会人になってからは簡単にそういうことをしなくなったが、最近昔のことをよく思い出す。あの人は元気かなとか、今どこに住んでいるんだろうなとか。なにも連絡手段の無い人の事ばかり思い出して、自分の行動を後悔する。あ~なんですぐに人間関係を整理しようとしてしまったのだろう。ボタン一つで繋がりを全て切ったことで、きっと罰が当たったんだと思う。私が相手を覚えていても、相手にはもう忘れられている可能性が高い。連絡手段を断ち切っておきながら、覚えていてほしいなんておこがましい。


最近転職活動の面接が続いていたが、昨日の面接直前、前職の先輩から連絡をもらった。「元気?」それだけでどれだけ心が救われたかわからない。退職してもなお、忘れず気にかけてくれることが何よりも嬉しかった。

中学時代の同級生で唯一連絡の取れる子がいる。中学最後で一番仲良くしていた子、なぜ仲良くなったかわからないくらい、途中まで真逆のグループに属していた。毎年それぞれの誕生日の時だけ必ず連絡を取り合っている、中学卒業してから9年ほどになる。
高校時代の同級生でまだ連絡をちゃんと取っている人は片手で収まる人数だ。高校卒業後も定期的にあっているが、いつになっても居心地が良い。

私は今も連絡をとる彼女たちや上京後に出会ってから今も繋がっている人たちに、忘れられたくないと強く強く思う。自分勝手なのは分かっている。ただ、少しでも覚えていてくれる人がいると思うだけで安心でき、生きていく意味になっている気がする。


誰も自分の事を覚えていないなんて、そんなに寂しいこと、できれば死ぬまで経験したくない。


10代の頃はなぜあんなに人間関係を整理しようとしていたのだろうか。整理なんて言葉自体、失礼だな。引越しの時に断捨離するよな感覚で人の事を見てしまっていたかもしれないと考えると、私結構最低かもしれない。
でも過去は変えられないから、今私を覚えてくれている人達だけでも私は大切にしなければいけないと感じた。


コロナが落ち着いたら、しばらく顔を合わせていない友人と休みを合わせて旅行に行きたい。






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