ひとりで温泉に通っている

家から15分の山の中にお気に入りの温泉がある。
2022年からたまに足を運んでいたその温泉は、なぜお気に入りかというと、コーヒー牛乳が置いてあるからだ。行くたびに飲むわけではないけれど、たまに飲みたくなった時にあるのがとてもありがたい。
まだ給食を食べていた時代、年に数回、牛乳にプラスしてミルメーク（コーヒー味）が出たことがあったが、その時から私の中でコーヒー牛乳は特別な飲み物になっていると思う。

昔は温泉に長く入ることはできなかったけれど、今は長風呂万歳みたいな気持ちになっているから、大人になったのかもしれない、多分。

新しい仕事に少しずつ慣れてきて、家以外に自分の居場所を作ろうという気持ちになり始めた2022年冬、久しぶりに温泉でもと思い立ちその温泉に行った。なぜかわからないけれど、その日から妙に温泉欲にかられている気がする。確実にあの日から温泉に行く頻度が上がっている。温泉は何かしらの中毒効果があるのかもしれない。温泉というよりも、もしかしたら温泉施設の中にあるサウナにどはまりしている気がする。気がするというか、絶対そう。

サウナには、長年通ってますみたいな方々がいらっしゃって、すごく楽しそうに話している。たまに行くと高確率でみかけるから、毎日通っていると私は予想している。昨日も夕方入りに行ったら、いらっしゃった。その方々（5人くらい）は水風呂とサウナをいったり来たりしている。私が入る前からいて、私が2時間近く利用して出ていくときにもまだいたから、私からしたら超人だ。

その方々をマネして、昨日はいつもより多くサウナと水風呂を往復した。2021年までの私では、水風呂に入ることなんて絶対想像できないが、水風呂の良さに気付いてしまった。やっぱり大人になったのかもしれない、多分。
でもよくサウナ好きな方がいう「整う」は体験していないと思う、どの状態がそういうのか、一度体験してみたいが多分そこに至るまでの道のりは長い。通い続けていつか整ってみたい。

職場の人に「朝お風呂に入ると体の何かしら（忘れた）が落ちすぎちゃって、日中それを生成するために体がエネルギーを使うから疲れて何もできなくなっちゃう」と聞いてから、それを信じて土曜日の夜だけに行っていたが、最近は仕事終わりの金曜日夜にもいくようになっている。そのうち毎日行きたい衝動に駆られるのではないかと、不安になっている。私の財布はそんなにあったかくない。

回数券も買って、ポイントカードも作って、今年はきっと温泉の年になると思う。ぼーっと入りながら色々考えて、なにか有意義な時間になれば良いなと思う。来週もまた入りに行こう。