ごはんと日々:8/12〜30
8月12日(金)
毎朝目が覚めて「来月から出版社で働くんや!」と思い、毎晩寝るときに「来月から出版社で働くんや……」としみじみ思う。本当にうれしい。
昼休みに無印で買い物をした。
人にあげるお菓子を選んだ後、えいやっと高いおみそ汁を買った。7食入りで700円もする。
これだけでそんなに?というほど心が躍る。今日はキャベツとかきたまのおみそ汁にした。おいしかった。
朝 大好きなパン屋さんのラズベリーのパン、残り。紅茶。
昼 お弁当。豚こまとネギときのこ炒めたん、にんじんなどの蒸したやつ、キャベツとかきたまのおみそ汁、ごはん。
夜、恋人の友人宅で焼肉。
食後、「カタカナーシ」というカードゲームをやった。カードに書いてあるお題のカタカナの単語を、カタカナを使わずに説明するという遊び。我ながら説明がうまくて無双した。
食後には近くの公園で花火をした。
火がついたと思ったら光がはじけてすぐ消える。こんなにはかない遊びだったか。
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8月13日(土)
またまた恋人の友人宅へ。
今日はわたしの友人も誘って4人で集まった。
ずっと念願だったコストコのお寿司(いちばん高いやつ)、それからばかでかいアヒージョも手に入れてハッピー&ハッピー!
食後、またまた「カタカナーシ」をやる。
今日とて連続優勝。大人げないので勝負ごとには本気で挑む。
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8月17日(水)
連休明け、暴力的な眠さ。
30分近くスヌーズになっているアラームで、粘着質の眠気を引き剥がすようにして起床。
朝 ローソンのロールケーキ残り一切れ、アイスコーヒー。
お昼 お弁当。ラブな同僚の方と。
夕方ごろより頭痛。退勤前に服薬。
夜 麻婆茄子、ニラ饅頭、ごはん、オクラスープ。
帰ってきてごはんがあるのめっちゃありがたい。
寝不足のしんどさに懲りて、早めに床につく。
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8月18日(木)
出版社への転職が決まった旨を報告すると、ライツ社の方がお祝いしましょうと言ってくださった。そんなうれしいことが起こるんや……。
退勤後、明石へ。
乾杯するとき「ようこそ出版業界へ!」と言っていただき、ハァ〜生きててよかったァ〜〜!と思う。幸せすぎる。
連れて行っていただいたのはこじんまりとした地元の居酒屋で、お料理もどれもおいしくて感激した。
明石海苔と明石の海鮮を使ったユッケ、蓮根をピリ辛のソースで和えたん、桃とクリームチーズとモッツァレラチーズのカプレーゼ、ゴーヤチャンプルーなど。もりもり食べる。
これからの仕事について話す中で、一生懸命やるとすぐ空回りしてしまうので気をつけたいと思います、と言うと「新人のうちなんて空回りしてなんぼ、一日ひとつ恥ずかしかったな〜と思うことがあるくらいで良い」と言っていただく。
はっとした。右も左もわからないうちからセーブしたって仕方がない。心に留めておきたい。
最寄り駅に着いたころ、ようやく出版社で働く実感が湧いてきて、転職が決まってからはじめて泣いた。うれしくて泣いた。あんまり泣くので、迎えに来た恋人は引いていた。
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8月20日(土)
Zepp Osaka baysideにて、aikoのライブ!
ロック(ホールじゃなくライブハウスでやるライブ)は本当にひさしぶり。
そして、わたしにとってはじめてのファンクラブ会員限定ライブだった。
足元の位置はテープで決められていたとはいえ、やっぱり距離が近くて格別だった。
一階の後方から観ていたのだけども、余裕で肉眼で見える距離でびびった。ギャーー近!!と心の中で何度も叫んだ。
ファンクラブ限定、それもホームである大阪でのライブだったせいか、aikoもいつもに増してストッパーが外れている感じで最高だった。
新旧とりまぜたセトリもすばらしかった。
また、小田和正さんが同日にやっているフェスに出ているらしいという話から、aikoが『言葉にできない』を熱唱して異様な盛り上がりをみせたり、アンコールでは「プロデューサーの方が音源のレコーディングに参加されていた」という理由から、探偵ナイトスクープのオープニングテーマを生演奏で聴けたりと、しっちゃかめっちゃかでおもしろすぎた。
ライブ後、お店を探して梅田をうろつくも、同日開催のサマソニの影響でどこも混んでおり、結局ルクアのフードコートへたどり着く。
わたしはラーメンと小籠包をモリモリ食べた。ライブのあとってどうしてこんなに塩と油が沁みるのか。
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8月21日(日)
おまさとウェディングのイベントへ。
彼が好きなバチェラー3の友永さんとおめぐがトークイベントに出演することを知り、そこにかこつけて誘い出すことに成功した。
のだけども、ぜんぜん真意が伝わっておらず「前式場で仕事してたから懐かしいわ〜」などとのんきに言うのでずっこけそうになる。懐古を誘うために連れ出したわけではない!
リアル友永さんを見たときはやっぱり感動した。
なによりもおめぐが美しすぎて……!溢れ出る透明感と輝きがまぶしかった。
写真撮影のときなど、友永さんはずっとおめぐの腰にさりげなく手を回していて、ほんまに大好きなんやなと思う。画面越しで見ていたとおりのふたりだった。
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8月22日(月)
夜、友人が転職祝いをしてくれる。
お洒落なネオ居酒屋みたいなところで餃子や一品料理をたらふく食べる。
お洒落なネオ居酒屋みたいなところは、だいたい雰囲気で売っていて、料理は大したことない(量が少なくそんなにおいしくないわりに高い)という超偏見を抱いていたのだけども、それが見事に覆された。
イベリコ豚と白ネギの餃子というのがべらぼうにうまく、思わず2回頼む。
ただでさえオイリーな餃子を、あろうことかオリーブオイルにつけて食べるのだ。脂×脂の濃厚な風味が最高だった。
2軒目は書庫バーに行き、他のお客さんやスタッフのお姉さんとも話したりして、非常に楽しい夜を過ごす。
今度はひとりでも来たいな。
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8月23日(火)
昼 阪神百貨店のB1階「スナックパーク」という立ち食いのお店ばかりが集まったところで、うどんと鶏天丼のセット。550円也。
食後、注意書きのとおりにテーブルを拭いていると、横にいたおじちゃんが「えらいねえ」と言ってくれた。照れる。
夜 梅田でおまさと落ち合い、マンゴーツリーカフェでタイ料理のプレート。
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8月24日(水)
夜、同僚とスペインバル。
この日記にもたびたび登場している、人との接し方が素敵な方。あまりに良くて2回観に行った映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』を薦めてくれた方でもある。
年は結構離れているけれども、趣味や価値観に共通点が多く、お話しするのがすごく楽しい。
と思ったけども、彼女はわたしが「価値観合わん!めっちゃ苦手!」と思っている同僚とも親しく話している。
わたしに似ているのではなくて、寄せてくれているのかもしれない。心地よい時間はだれかの努力と心遣い(それが無意識だとしても)のうえに成り立っているのかもしれない、ということを忘れないこと。
前菜盛り合わせ、生ハムとマッシュルームのアヒージョ、ラム肉の焼いたんを食べる。
サングリア一杯で真っ赤になる。お酒に強くなりたくて、ここのところ毎日飲むように心がけている。
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8月26日(金)
お昼、同僚とランチ。
インスタで見かけて気になったオムライス屋さんへ。大阪第一・二・三ビルは本当に迷路のようで、迷う。お昼休みがどんどん減ってゆき非常に焦る。
なんとか辿り着き、オムライスにありつけた。
一番人気のチキンオムライス。
卵がとろとろで、期待を裏切らないおいしさ。
中にソテーした鶏もも肉がたっぷり入っていた。ごはんの量も結構多い。満腹で仕事に戻る。
退勤後、出版営業のイベントへ。
出版社で営業をされている若手の方が4名登壇し、参加者からの質問に答えたり、営業の様子を実演してくださったりするというもの。
お誘いいただいたときはまだ結果が出ておらず、もし落ちていたらやめておこうと思っていたのだけども、無事決まったので意気揚々と出向く。
会場は満員で、幅広い年代の方が来ていた。
ここにいるのはみんな本や書店が好きな人なんだと思うと、ライブの前のように胸がいっぱいになった。年齢や経歴こそ違えど、その点においてはみんなわたしと同じなのだ。すごいことだ。
イベントは大盛況で、すごくすごくおもしろかった。
登壇されている方々は四者四様で、お話の仕方も大切にしていそうなことも営業スタイルもまったく違っていて、でもどの方も芯があってすごく魅力的だったので、そのことにとても安心した。
営業はこうでないといけない、みたいな幻想が良い意味で崩れた気がする。
わたしはわたしに合ったやり方を見つけていきたい。とはいえ、初めはがむしゃらに人の真似をするしかないだろうけども。がんばるぞ!
イベント中、この業界で働くんだと思うとうれしくて何度か泣きそうになったので、トトロのこととか考えて必死に気を逸らしていた。
なけなしの有給休暇を使い切り、明日から4連休!
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8月27日(土)
おまさとその友人と3人で明石公園の夏祭りへ。
ご当地アイドルのステージを見て、肉巻きおにぎりと焼きそばと唐揚げとたこ焼きを食べた。
かき氷も食べたかったのだけども、売り切れなのかどこも店じまいしていた。その代わり、帰りに舞子のスタバに寄って、ぶどうのフラペチーノを飲んだ。
夜の風が涼しい。
今年はじめて秋の気配を感じた。そういえば、いつのまにか蝉の声も聞こえない。
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8月28日(日)
午後、長田の喫茶店へ。
去年閉店した、大好きだった元町のカフェの店主さんが引き継いだお店だということで、ずっと行ってみたかったのだった。
店内に足を踏み入れた瞬間、いっぺんに大好きになった。
お月様みたいなまんまるの照明がやわらかな光を落とす、うす暗くて静かな空間。ややひび割れた音でジャズが流れているのもなんだか郷愁を誘って良い。
おひとりさま専用のカウンター席ではみんな本を読んでいた。わたしも読む。読書がはかどる。
あまりにも幸福で、胸の奥がふつふつ滾るようなひとときを過ごす。
お店を出てネイルへ。
もうすぐ新しい職場なのでアートはやめておいて、シンプルなオーロラフレンチにしてもらう。
帰りがけ、なんと転職祝いにとクッキーと紅茶のギフトをくださる。
思いがけず、すごくうれしい。
わたしも次は何か差し入れを持って行こう。
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8月29日(月)
特に名目もなく夏のプチ旅行。
といっても、暑いし遠出はしたくないしで、近場のホテルステイにした。
ロビーを散策したあと、夕食まで部屋で自由時間。
山本文緒さんの『きっと君は泣く』を読む。
美人で高飛車な主人公の女の子が、ぐんぐん物語を引っ張っていく。おもしろすぎてページを繰る手が止まらなかった。
夕食は屋上ガーデンでハワイアンバーベキュー。
お料理のみならず、生ビールやワイン、カクテルといったお酒もビュッフェスタイルでとり放題だったので、飲める人はたまらんだろうな。
バーベキューで焼き上げたガーリックシュリンプがおいしすぎて、軽く20尾ほど食べる。途中からエビ食べ放題と化していた。
アサイーボウルなどのデザートも食べて大満足。
食後、ひと休みしてからホテルのプールへ。本日のメインイベント。
水に入るのがひさしぶりすぎて、懐かしい感覚にテンションが一気に上がる。
インスタグラマーのような様子の女子たちがすまして写真を撮りまくる中、ひとり場違いにはしゃいでしまう。
備え付けの浮き輪に入り、けたけた笑いながら高速回転するなどした。楽しすぎた。
ほどよい疲労感に包まれて就寝。
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8月30日(火)
朝食ビュッフェでひと暴れ。
12時前にチェックアウトして海遊館へ。
何年ぶりかの海遊館。初めは楽しい!と思っていたのだけども、1時間くらいでくたびれ&飽きてきてしまう。
平日とはいえ夏休み、子ども含む人手もそれなりに多かった。
もう自分には水族館を楽しむ体力も感性もなくなってしまったのか、としょんぼりしていると、自分も後半はちょっと飽きた、とおまさ。
展示の種類が多いわけではなく、大水槽の周りをぐるぐる何周もまわる感じなのである。ジンベエザメもエイも好きだけど、一時間近くおなじ水槽を見ているとお腹いっぱいになってしまったのだった。
やっぱり須磨水族館(ローカルネタ)がいちばん好きだ。改装後は、もう元の公営のようにはいかないだろうけども……。
2時間程度で退散し、天保山マーケットプレースのサーティワンでスモールダブルのアイスを買い(ラブポーションサーティワンとポッピングシャワー)、分け合って食べ、帰路に着く。
スーパーに寄る予定だったけどもそれすらもしんどくて、まっすぐ帰宅。すぐに帰って来られる距離でうれしい。
倒れこむように3時間ほど眠る。
19時ごろ目覚め、ありもので作ったおかずと残りもので夕食。
バイキングでたらふく食べたせいで、ちっともお腹が空かなかった。
豚肉炒め残り、サラダ、カプレーゼ、とんかつふた切れ(おまさの)、ナスの焼き浸し、ごはん。
昨日から読んでいた、山本文緒『きっと君は泣く』読了。おもしろかった!
***
転職を機に、いったん「ごはんと日々」は終了しようかと考えている。
とはいえ日々の記録は残したいので、何かしら別のテーマを決めようかしら……。
*
少し前に読んだ瀬戸内寂聴さんの『花芯』がすごくおもしろかった。
井上荒野さんの『あちらにいる鬼』を読んではじめて寂聴さんの人生を知り、気になったのだった。
当時はずいぶん批判も多かったようだけども、男女関係、特に女性についての描写が非常にうつくしい言葉でなまめかしく綴られており、どぎまぎしてしまうほどだった。他の作品も読んでみたい。
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