【コロナレポートから垣間見る世界の文化】


皆さん、こちらのNetflixは見ましたか?

8 rue de l'humanité (Stuck together)
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=H5psDW5PG4s

フランスのロックダウン中の様子をコメディで描いたNetflixの作品なのですが、フランス人の特徴やパリでの生活の様子を非常にうまく詰め込んでいて面白かったのでご紹介です。私も最初のフランスのロックダウンは2020年の3月にパリのアパートで過ごしたので、あれこれとても共感しました。例えば、一時的に外出時に外出許可証が必要になったのですが、許可証に、外出理由を記載する必要がありました。例えば、許可が認められていた外出は、日用品の買い物、半径1km以内の運動のための外出、看病が必要な人の病院付きそい。。そして犬の散歩!など。そのため、犬の貸し借りが横行したとか笑。そんなエピーソードなど盛り込まれています。フランス語なのでリスニングの勉強にはなりませんが、字幕をパパっと読む速読の練習にはなるかもしれません。日本のネットフリックスにはないようですが、VPNを使うと海外の番組も見られるようになりますので、おすすめです。


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それはさておき、オミクロンで日本もまた外国人の入国制限を再開してしまいましたね。。スイスは最近は日本からの入国者には比較的寛大でしたが、ついに10日間の入国後隔離を課すると発表しました。本当に少し前までは、ワクチンさえ打っていれば、完全にこれまでどりの生活とほぼ変わりなかったですが、友人の会社でも職場ではマスク着用するように指示が出ているとのことです。また在宅ワークの指示(前回は義務 ‘mandatory’ でした)が出たりするかもしれません。。

そのほかにもオーストリアではロックダウンを開始し、ドイツも一部の国ではクリスマスマーケットを開催しないことを発表しました。クリスマスマーケットといえば、2016年に相次いでテロの標的となり、客足が遠のいたり、規模が縮小化されるなどの危機を乗り越えて継続されてきた文化的イベントでもあるので、中止は非常に苦渋の選択と言えそうです。現時点ではスイス内では開催中止を決定したところはないようですが(というかすでに開始しているところも多いため)、会場内への立ち入りにワクチンパスポートの提示を求めたり、駅や会場付近で簡易検査ができる検査テントが併設されたりするところはあるかもしれません。

スイスでは28日に国民投票が行われ、新型コロナウイルスワクチンパスポートの「COVID Certificate」などに言及した「COVID−19法」が可決されました。スイスを含むEU諸国ではレストランやカフェ、図書館などに入る際にCOVID証明書の提示が義務づけられ、政府のコロナ対策に反対する人らが「未接種者への差別」として撤回を求めていましたが、予想以上の支持率で可決される結果となりました。3回目の接種も始まっていますし、わたしもそろそろ半年経つので、3回目、いつでも打ちたいと思っています。
一方で、デモが大好きなお隣フランスでは(No offense!: 「悪気はないよ」という意味デス)、ワクチンパスポートの運用に反対するデモが毎週末行われています。東京で言う上野公園や渋谷交差点のようなところから通常の交通をストップさせて何百から何千人という単位で、スローガンを掲げながら街を練り歩きます。ワクチンを打っていない人ばかりのデモってちょっとリスク高すぎですよね。。でもフランス人はとにかくひとまず反対するのが大好き(Again no offense)。こそこそ文句を言わずに言いたいだけ言いまくるので、そのあたりも↑こちらの映画を見ていただくとよく分かるかと思います。高齢の方の中には、大統領や、市長さんに不満があると手紙を書くという人もいます。匿名でなく、苦情があるなら堂々と文句を言う、ということですね。というか文句を言うのがデフォルトになっていて、何も言わないと損するというマインドセットの人も多い印象。。

個人的には、新年を日本で過ごすことも考えていたので、その選択肢がなくなり、さらに去年と同じこのタイミングで非常に残念ですが、日本と比較するとリスクを受容しながらも制限は最小限にするという方針が伺えるので (そうでないと国民がついてこない)、ドキドキしながらクリスマスマーケットも楽しみたいと思います。

コロナを通じて、文化や習慣、環境によって物事の捉え方の違いを非常に実感することよくあると思います。これから海外に出られたり、海外の人と接する機会が増えていく皆さんは、新しい環境やことなる文化の人に出会って、驚くことや理解できないと感じる出来事が多々あると思いますが、一旦これまでの当たり前をリセットして客観的に観察してみると、新しい学びがあったり、順応していく過程を楽しむことができるのではないかと思います。

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