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わたしが応援したいのは

先日、古巣の会社の現・会長(当時は生活雑貨部長)のWEB講演会を視聴した。
わたしが退職して以降の、組織の成長ぶり=残った方々・入られた方々の努力に頭が下がる思いと、懐かしさと、当時、その会長はもとよりあらゆるオジサンを敵とみなして尖っていた自分を思い出してその恥かしさと、いろんな気持ちでいっぱいになった。

新卒で入社して7年間。
働くこと・仕事を進めることにおいての大事なポイントを得た時間と場所。
バブルが崩壊して、デフレが急速に進む。
商品にはクオリティとコストパフォーマンスとが一気に社会の関心事として求められて、実店舗では、スタッフの応対や商品知識のクオリティが急速にしかも幅広く求められて、荒波の中誰もが探り探り、かつ足掻いているような時期だったように、今なら思える。
勢いだけで伸びてきて、追われる立場になって、立て直しというか、それまであまりの勢いで手を付けられなかった諸々に取り組まざるを得ない、しかもできるだけ早く、という状況。
外部からコンサルも入れて、「改革」に乗り出していた。
3つの約束」が掲げられたのもその時期。
(・・・どうやらもう今は存在していないようだ)

●時間を守る。
●できない約束はしない。~できない場合は代替え案を提案する

●・・・もう一つがどうしても思い出せない・・・。なんだっけ??苦笑
何かを”守る”だった気がするんだけどなぁ・・・。

最初に掲げられたとき、「小学生じゃあるまいし、何をいまさら・・・」と斜に構えてしまったけど、等級の昇格試験なんかにも出題される徹底ぶりで、言葉だけ先に暗記、でもその先いつの間にか、わたしにとって、組織を変えても、仕事を進めるときのポリシーにまでなったのだった。
社会人初級クラスでの「三つ子の魂百まで」なのかも。

短気でいちいち尖っていたわたしも、ようやく随分と角がとれ、丸くなったと自負はしている。
でも最近、久しぶりに「はぁ?」と心を取り乱すことがあった。

・世の中にはいろんな考え方のひとがいる。
・みんな違ってみんないい。
・自分の正論や自分にとっての常識が必ずしも正しいとは限らない。

これらが腑に落ちて、穏やかになれたと思っていたけど、実はなり切れてはいなかった。

◆わたしは、反応がないのが嫌いです。

◆わたしは、誰かと一緒に仕事をするときには、一定のところで同じくらいの熱量を持っていたい。それを共有できていると実感していたい。

◆わたしは、わからないのは嫌です。
修正や変更の余地がなくなってしまうから。

◆わたしは、何人かでダラダラするのが嫌です。
時間泥棒は嫌い。時間の無駄遣いが嫌い。
着地点の見えない世間話の延長みたいな会議体しかり。
脱線ばかりで盛り上がるミーティングしかり。
その主張を入社1週間くらいで静かにぶちまけたら、あるオシャレ家具屋の会社を解雇されたこともあります。(苦い思い出)

◆わたしは、”忙しい”を言い訳にするのが嫌いです。
誰だって「忙しい」。
「忙しい」の定義は個人によって違う。
「忙しい」って言っていたのにSNS投稿する余裕はあるんだ、ふーん、私のことは後回しなんだ、キーーーー。投稿内容によってはさらに「今それ?はあ?」みたいなもやもや発生。
苛ついて、友人に爆弾メールを送った苦い思い出があります。

昔から男女関係のもつれ話で、男性が今までよりも熱量が落ちてきたときに「今、忙しいんだよ!」
「忙しいって何よ?わたしと仕事とどっちが大事なのよ?!」
みたいなやりとりは鉄板かと思うけど、これもそうよね。
言わなきゃいいのにって思う。
立て込んでいるとか、言葉を変えるだけでも少し回避できそうに思う。
時間がかかる、いつからだったら大丈夫になれそう、って言えたらトラブルにならないのに、「忙しい」単体は乱暴だなあと思う。
まさに「心」が「亡い」と。

◆わたしは、他人の時間を大切にすることを心掛けています
なので、土足で逆のことをされると、「はぁ?」ってなります。

◆わたしは、現実を過不足なく認識する、現状把握を大事にしています。
盛り気味に認識するひとっているよね?
「キャパオーバー気味に見えるけど、大丈夫?今どんな状況なのか、教えて」と聞くと、「大丈夫です!」と返されるも、うーん、大丈夫じゃなさそうだから手を差し伸べているんだけどもなぁ・・・それでは物事が進まないのだけどなぁ・・・とガックリきます。
「過不足なく」は常に意識しています。

何が言いたいかというと。

やっぱりわたしの思う常識は、全てに通用するわけではないということ。
まだまだ世界は広いということ。

だからこそ、他人に対する「思いやり」が大事。
だからこそ、「言葉」や「伝える」ことが大事。

そういうのって、深さ・浅さの度合いの違いはあれど、基本の人間力だと思っていたけど、まだまだわたしの想像を超えるレベルのひとが存在するということ。
自戒も込めて、耳障りのいい言葉だけを拾いがちなのが人間。

でも敢えて言おう。

わたしが俄然張り切って、応援したくなるひとは、

・約束を守る
・できない約束はしない
・時間を守る
・ニュートラルでいられる

そういうひとです。
ああ、疲れた(苦笑)

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写真は先月の十和田湖。寒かった~。


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