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精神的にこてんぱんにされる前に取るべき防衛策

こてんぱんって面白い語感だ。語源は「こてんこてん」に由来するらしい。
こてんぱんに、とは、完膚なきまでという意味。とことんやる(やられる)ことを意味する。

たいてい、いじわるなことを塗り重ねて言ってくる人って、コミュニケーションの下手な人が多い。下手だから、1回で済まず、しかも改善策もないから、下手な言葉を塗り重ねて来るのだ。特に、衝動にかられて言ってくる場合が多い。この場合はもうほとんど、ストレス発散と化している。全ての人間は、そんな人のストレス発散のターゲットになってはいけない。

また、言葉の力を熟知していて、様々な言い方から、わざわざその人の傷つく言い方を選んで言ってくる人もいる。この場合はたちが悪い。傷つけることに戦略的になっていて、自分の言い方に成果があったかどうかを楽しみにしているのだ。相互理解を目的にした会話ではなく、相手をこてんぱんに論破することが目的になっている。とにかく逃げろ。

以前書いた記事が、私の記事の中では人気。みんな、誰かにこてんぱんにやられているのかもしれないね。

まずは「この人はやばい。逃げよう。」と言語化してみる。言ってみるでも書いてみるでもいい。言語化すると、少し客観的に思える。
次に、相談する。相談すると物事が解決するのは、起きたことを自分で説明するうちに、実際は何があったのかを整理できるからだ。自分や相手の正誤判断は、傷が治ってからでいい。いや、治ってからでいい。

頭を殴られているのに
「頭を殴られているのは自分が悪かったからだ。だから、痛いけど、殴られるべきだ」と思ってはいけない。
頭を殴られている時にすること、それは「逃げる」一択だ。
なぜ殴られたのか、自分に落ち度はあったのか?なんてことは、あとから考えればいい。10年後でもいい。とにかく、そんな人からは、まず、逃げる。一択だ。

人間は、体の傷には、応急手当てをするくせに、心の傷にはしない。それどころか、何度も反芻して、自分を痛めつける。マゾだよね。
相手の言葉を何回も思い出す、相手からのメールや手紙を何回も読む。もうマゾすぎる。
私はTEDを教材にしているが、中高生の子たちに評判の題材。

子どもや、傷ついてしまったまま大人になってしまった人の心のケアは、本人に自力での回復経験がないので、専門家の介入が必要。だけど、そうでない大人の心のケアは自分でできる。まずは逃げてOKだ。この世で一番大事なのは自分だし、間違っても、自分をこてんぱんに傷つけてくる人間なんかじゃない。

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