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文章のコツ:「こう書いたらこう来る」を裏切らない

私の授業だと、小学校2年生で教えるものに、呼応の副詞があります。皆さんも多分、ウン十年前、学校で習ったと思います。

例えば、次の文、どこがおかしいか、きちんと言葉で説明できますか。

ぼくは、けっして、うそをついたりする。

なんとなく、おかしいのは分かりますが、どこがおかしいか、言葉で言えますか。










「けっして」という副詞で始まったら、「ない」で終わるという決まりがあるのです。呼応するのですね。呼応する言葉が違うので、違和感を抱くのです。

このように、ペアになっているような言葉があります。

ちっとも~ない
まさか~ない
なぜ~なのか
たぶん~だろう
まるで~のよう

そんな当たり前のこと!
小学校2年生で習っているようなこと!
と、ばかにしてはいけません。

大人でも、びっくりするくらい、使えていないんです。
もちろん、ペアになっている相方をわざと使わない方法もあります。

たぶん~だろう(丁寧に:でしょう)

たぶん、行けちゃう?
まるで、ドラマじゃん。
とかね。
でもそれは口語であって、大人の書き文章では気を付けなくてはいけません。
知ってて、わざと崩すのと、知らなくて正しい言い方に戻せないのとでは、大きな差があります。

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