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知らなかった作曲家「Franz von Vecsey」

シベリウスのヴァイオリン協奏曲はヴァイオリンのレパートリーの中でも有名な一曲です。そんな曲を捧げられた人が、実はこのヴェチェイです。

Franz von Vecsey(1893-1935)

20世紀初頭にヨーロッパ全土で知られたヴェチェイは、ハンガリー生まれ。ヴァイオリン弾きだった父の手ほどきでヴァイオリンを始め、8歳よりフバイに師事、そしてその2年後にはヨアヒムの弟子となりました。10代の頃にはヨーロッパ各地を周り、バルトークを伴奏者として演奏旅行をしたこともあったようです。

冒頭でシベリウスのヴァイオリン協奏曲は彼に捧げられたことに触れましたが、それが書かれたのは1903年、初演は1905年?だったようです。色々あって改訂版が現在知られる、あの曲として定着しました。初演の時ヴェチェイはなんと12歳!どれだけの神童ぶりだったか、容易にご想像頂けることかと思います。この時代の演奏を聴くことが出来たらどんなに良い事か!と思うのですが、残念ながら叶わない夢です。

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