家庭料理のテイクアウトステーション、はじめました〜2度目の正直〜
子育て家庭の夕食の課題を解決する新しいサービスを、2021年5月からはじめました。
実証実験を行ったのは12月。
(真冬。手ぶれから楽しさが伝わる)
そこから怒涛の鬼気迫る仲間集め、無知から始まる資金調達、盛り込みすぎのプロダクト開発、コストと闘うセントラルキッチン設営を経て、ひとまずのリリースまで辿り着きました。
リリースまでの経緯、想い、何を届けたいのか。
自分自身の記録のために、マチルダの応援者を増やすために、仲間を集めるために!
noteを書きます。
サービスクローズの後も募る気持ちと、新しいミッション
「繋がりを作ることで子育て家庭の食の課題を解決したい」
そんな想いで2019年2月に小さく始めたサービス(子育て家庭のミールシェアサービス)を、2020年9月にひっそりクローズしました。様々な事情があり、会社も休眠させました。
一言でいうと「事業にならなかった」からクローズしたと言う情けなく悔しい出来事でしたが、そこからも「子育て家庭の食の課題を解決したい」という想いが消えることはなく、むしろ、想いは強くなっていきました。
その理由はミッションにあります。
2021年1月。会社の新設とともに作り直したマチルダのミッションはこちら↓
「こどもが無邪気でいられる社会」をもう少しわかりやすく説明すると、
こどもが持つ無限の未来のエネルギーを、最大限に発揮させる社会
と言い換えることができます。
「こどもが持つ無限の未来のエネルギーを、最大限に発揮させる」には、大人になる過程で残念ながら失ってきてしまう、こどもの「無秩序」な創造性に溢れた状態を、喜び、見守り、受け入れることが必要であり、こどもに「秩序」を望んでしまうような、余裕のない現代の子育て環境を変えていかねばなりません。
だから、マチルダは子育て家庭のペインがとてもとても強い「食」にまずはフォーカスを当てているのです。
だから、子育て家庭の夕食の課題を解決し、子育て家庭の日常に余裕とHappyをお届けする、新しいサービスを作っているのです。
だから、「子育て家庭の食の課題を解決したい」という想いが消えることはなく、むしろ前回のサービスのお陰でより課題への解像度が上がり、想いは強くなったのです。
前回の失敗は繰り返さない。チーム作りと資金調達
前回の反省点ベスト3がこちら↓
1位 1人でやろうとしすぎた
2位 広い市場に出すこと、早く成長させることへの覚悟が足りなかった
3位 トライ&エラーの回数とスピードの遅さ
今見ると当たり前すぎてうすら笑いが出ますが、今回はこの反省を活かした体制を築くよう、強く意識しています。
何はともあれチーム作り。
まだ何も出来ていない私たちですが、マチルダは間違いなく大きな事業を作れる、ミッションに近づくことができる、と確信しているのはDeNAマフィアであり共同創業者のゆきちに出会ったからです。
彼女の電動ドリルのような、ブルドーザーのような、猪のような、いやむしろ闘牛?、とにかく突き進む力。
手数の多さとそのスピード。そして人を巻き込む力。
これは私自身が弱いところであり、それを埋めてくれる最高のパートナーです。反省点の3位にあげていた「トライ&エラーの回数とスピードの遅さ」もゆきちと始めたことで、乗り越えていける感覚があります。
また、この前slack内でチームの紹介をしました。
サービスをクローズしたときは1人。
そこから8ヶ月でこんなに沢山の、そして心強い仲間ができました。
当たり前ですが、1人ではできないことをやろうとしているので、「何はともあれチーム作り」を強く意識しています。
そして、資金調達。
デットとエクイティ、両方の資金調達を実施しました。
特にエクイティでの資金調達をしたところに、広い市場に出すこと、早く成長させることへの覚悟があります。
実際に人々が食べる「食」を提供するサービスは、Webで完結するサービスとは違います。意思次第で、やり方次第で、小さくても事業として成り立たせることができます。
もちろん、半径5km以内の人の役に立ったり、幸せにしたりするサービスは本当に素晴らしいと思います。
ですが、小さいサービスの無力さを、前回のサービスの失敗、そしてその一因にもなったパンデミックで強く感じました。
私たちには、マチルダにはエネルギーがあります。
私たちが信じる価値を多くの人に届けたい、届けようと言う意志がありエネルギーがあります。
「こどもが無邪気でいられる社会」を作るために、私たちは広く、そして早く、サービスを作る覚悟をしました。
その想いに賛同してくれたのが、ANRIの中路さんであり、デライトベンチャーズの永原さんです。
マチルダは、ANRIとデライトベンチャーズという最強に心強い投資家を迎えて、最初の一歩を踏み出しています。
家庭料理のテイクアウトステーションって?
「で、どんなサービス!?」と読んでいただいている方を困惑させるほどに、サービスの紹介が後回しになりました。
ここからはサービスについて。
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マチルダは、日替わりの家庭料理を、ご近所でテイクアウト。注文は全てオンライン。あなたの生活に合わせた頻度で「今日の夜ごはん」をご注文いただけるサービスです。
現在は勝どきと豊洲、2箇所にステーションを出しβ版を運営しています。
以下で、少し詳しくサービスの内容を紹介させてください。
〜お客様がごはんを受け取るまでの流れ〜
1. LINE経由で、夜ごはんの受け取り曜日を入力
2. 量を選択し、プラン登録&決済
3. 注文当日17:00-20:00、お好きなタイミングでステーションにてテイクアウト
4. おうちで温めてお召し上がりいただく
5. 毎週土曜日までに翌週のプラン変更が可能
〜どんなごはんが受け取れるのか?〜
献立は「主菜」「副菜」「汁物」の3点セットです。
栄養バランスはもちろん、ちょっと楽しみになる工夫が入った当日調理の家庭料理を、日替わりでご提供します。
(↑今週7/12週の実際の献立)
〜受け取りについて〜
プラン登録をした曜日に近所のステーションにてQRコードをかざしていただき、ステーションスタッフがご注文の夜ごはんをお渡しします。
いわゆるOMOで、食というリアルなものをお届けするからこそ、オンラインとオフラインの垣根のない融合を大切にしています。
受け渡し時、QRコードの情報から注文内容だけではなく利用回数や利用頻度をステーションスタッフが把握できることにより、お客様と適切なコミュニケーションを取ることができます。
マチルダが提供するもの
マチルダが提供するものはもちろん「日常の夜ごはん」なのですが、それと同時に、お客様がごはんを注文し、受け取り、ご自宅で食べていただく「一連の食体験」も提供しています。
ごはんと体験を合わせて「マチルダのコンテンツ」であり、「一連の食体験」について考え抜くことに対し私たちは妥協をしません。
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中食市場が拡大し、中食サービスが溢れる昨今。
コンビニにもスーパーにも安価で美味しいごはんが山ほどあります。
宅食サービスにも美味しくて栄養価が優れているごはんが山ほどあります。
それでも日常の食事、特にこどもと一緒に食べる食事において人々が課題を感じ続けているのは何故なのでしょうか。
栄養、健康、利便性、価格、おいしさ、楽しみ、コミュニケーション....
食の役割は多様です。
多くの家庭をヒアリングする中で、残念ながら食事の準備の負担の多い母親が食に求めるものと、その他の家族が食に求めるものに差がある実態が見えてきました。
食に対して求めるものは人によって異なり、日常の食事の多様な役割を満たすことのできる中食サービスを作るには、「一連の食体験」がキーワードになると、私たちは考えています。
作り置きではなく「今日の夜ごはん」であり、
デリバリーではなくテイクアウトであり、
少しの楽しさと背景を入れて献立作りをし、
一緒に食べる人を食卓作りに巻き込む
それぞれに理由があるのですが、上記を含む一連の食体験にマチルダはこだわっていて、ここにこだわる限り今までの中食サービスでは提供できなかった価値を提供できると思っています。
マチルダは地域のみんなが利用できる食堂のような、我が家の第二のキッチンのような、そんな「地域の夜ごはんの受け取り場所」を目指しています。
最後にはやはり、仲間の話
ここまで、読んでくださった皆様。お疲れ様でした。ご苦労様でした。ありがとうございました。
わたしたちは、毎日こんな想いで事業、サービスを作っています。
そして、チームを作って事業を大きくしようとすればこそ発生する、色々な困難にぶつかり始めたところです。
特にキッチンについて。
現在、最高のメンバー、プロの料理人たちと、衛生を第一にしながらクオリティとスピードを兼ね備えたキッチン作りに挑戦しています。
作り置きではない「その日の夜ごはん」を、
「家庭料理」でありながら大量調理し、
キッチンの再現性を保ちながら数を増やし大きくしていく。
これは極めてチャレンジングな挑戦です。未知の領域です。
そしてこれを実現させるには、仲間が必要です。
役職名は、、、ありません。
キッチンというリアルな現場目線と経営目線の両方を持ち、未知の領域を楽しみ、周りを巻き込み、優先順位をクリアにした上でトライ&エラーを繰り返すことのできる、そんな仲間が必要です。
このミッションと、マチルダが挑戦していることに興味を持っていただける方。
TwitterのDMでも、YOUTRUSTでもなんでも構いません。
気軽にお話しできればと思いますので、気軽にご連絡ください!!!
..................。
終わったかのように見えたこのnote。
ごめん。まだ終わってません。ごめん。
最後に。
全てのサービス、そして企業は今この社会に暮らしている人々の生活をより良いものにし、幸せを増やすために存在していると思っています。
マチルダも例外ではなく、この社会をより良い社会に、もっと幸せを増やすために、エネルギーが有り余っていて何者でもない私たちが何かしたい、何かすべきだと思って立ち上げています。
もちろんそんなのはエゴでしかないですが、それでも行動するし、そのためのマチルダなりのアプローチ法が「こども」であり、「子育て家庭」なのです。
マチルダは「子育て家庭」をメインのターゲットにしたサービスですが、「子育て家庭だけ」をターゲットにしたサービスではありません。
子育て家庭だけの分断されたサービスを作るのではなく、「食」という沢山の人が利用できる、関わることができるサービスを作ることにより、社会を巻き込み、こどもに「秩序」を望んでしまうような、余裕のない現代の子育て環境を変えていきたい。
それが、こどもが持つ無限の未来のエネルギーを最大限に発揮させる社会に繋がると信じています。