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公園で観察する霜の縁取り

寒いのはとても苦手です。でも今日は霜が降りて快晴ですので、自然の「縁取り」を堪能するには絶好の日和です。早く家の中の作業を済ませ、外に出ねば!庭のバケツには氷が張っていて、こんな綺麗な三角の模様ができていました。楔形文字のような造形です。

表の通りに出てみると、歩いている人が結構いて、皆楽しそうなのは、やはりお天気が良いからなのでしょう。すれ違う人がなんとなく楽しそうで、すれ違いざまに’Hi.’とかけ合う声もウキウキが隠せない感じで、晴ればれとしている印象です。お天気が良いという、とてもシンプルなことが本当にすごいことなんだと思います。イギリスに越してきた20年前、通販カタログに「冬の間に浴びることで鬱になることを防ぐランプ」なるものがあって驚きましたが、何年も経ってみると、そういう商品が存在するのも理解できます。お天気が良い日が少ないから、こういう明るい日に外にでることがとても大事です。

歩くこと5分。公園につきまして、クリスマスっぽいひいらぎ(かな?)の葉っぱを発見。綺麗に霜で縁取りされています。ちょっと気温が上がって表面が溶けてきていますね。でも縁はくっきりと氷で白くなっています。綺麗に縁どられる感じ、とても気になるし、見ていて気持ちがよいのです。なぜそんなに惹かれるのでしょう?

よくよく考えてみると、ジュエリーを作るときも、縁をどうするかがとても大事で、縁の作業はとりわけ集中してこだわります。こういう糸での縁取りでも、メタルの縁でもそれは同じです。一歩自然の中に出てみると、本当にあっさりと完璧な形ばかり目に入り、圧倒されます。自然と縁取りの完璧さを争っても仕方がないけれど。

公園の木には苔がたくさん生えているものがあります。とても大きな、古い木。苔は綺麗だけど、大丈夫なのかな。そう思い、少し調べてみました。Woodland Trustのブログによれば、苔は寄生生物ではないので、苔が木を痛めることはないそうです。そして苔が特殊な生物の生息地になり、それが別の生物の餌になり、と生物多様性を助けるそうです。あまり心配しなくて大丈夫そうですね。
https://www.woodlandtrust.org.uk/blog/2020/01/moss-and-trees/#:~:text=Mosses%2C%20along%20with%20algae%20and,small%20for%20us%20to%20see.  (accessed on 29/11/2023)

散歩に出たのは朝10時半くらいでしたが、写真に撮ってみると、夕方のような光に見えます。日が低いからでしょうか。

蜘蛛の巣の素晴らしさが氷でよく見えるようになっていました。ここにもまた素晴らしい形が。

公園を出ます。遠くに丘が見えます。町の辺りはぐるっと丘に囲まれています。

公園を出て通りまで来ると、赤い電話ボックスがあります。もう電話ボックスとしては使用されていませんが、たくさんの電話ボックスが取り壊されてきたので、これはかなり貴重なのではないでしょうか。中をちらっと覗いてみると、クリスマスの飾りとメッセージがありました。誰かが管理していて、中の飾りを季節ごとに変えているようです。小さな展覧会のようですね。

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