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心が限界をむかえる前に!公立学校の教員なら「共済組合の相談窓口」を活用しよう

「共済組合の相談窓口」って?

現在、適応障害で休職中の私。
診断を受ける前の一週間は、体の不調がピークで心も限界を迎えていました。
そんなとき、助けになったのが「共済組合の相談窓口」です。

あまり知られていないのですが、公立学校共済組合では、無料でメンタルヘルス相談をすることができるサービスがあります。

どのようなサービスがあるのか、そして実際利用をしてみてどうだったのかを紹介していきます。

1 W E B相談(こころの相談)
 

 相談日時:24時間365日利用可能
 料金:無料
 回数制限:なし
 返信:3営業日以内を目処に個別対応
 対応:臨床心理士

私が一番初めに利用したのは、「W E B相談」。メールでのやりとりで相談をすることができるというサービスです。電話をするのはちょっとしんどい、という人におすすめです。
メール相談の良いところは、時間を気にしなくて良いこと。
私は、夜、なかなか寝付けないときがありました。その日あった嫌なことを思い出して、自然と涙が出てきてしまうのです。そんなときに、私はこの「W E B相談」を利用しました。

私が送った相談メール

毎日、朝「死にたい」と思いながら、学校に行きます。毎日お風呂で一日の嫌なことを思い出して死にたくなります。「辞めたい」と思いながらも、周りの先生に迷惑をかけるから、周りに何て思われるだろうと不安で踏み切れません。逃げちゃダメですか。心が限界なんです。


相談に対する答え

辛くて苦しいのですから、逃げていけないわけではありません。何よりも大切なのはあなたの心身の健康です。ご自身を守るため、逃げても良いのです。
頑張りにがんばったから、しんどくなってしまった。これ以上無理をする必要はないと思います。
あなたが抜けた後のことをどうするかを考えるのは管理職の仕事ですので、あなたが責任を感じることはありません。
死にたい気持ちがあることはとても心配です。心療内科などの心の専門機関を受診なさり、診断書を書いてもらってお休みする選択肢もあります。
どうか無理のない選択をなさってください。


この答えがあったから、学校に行けなくなった日、すぐ「心療内科に行こう」と思えました。「休んでもいいんだ」という後押しをしてくれたのがこのメールだったのです。

他にも、具体的に子どもたちとの関わりについて相談をさせていただいたのですが、とても丁寧に回答をいただきました。辛い時、何度も読み返し、自分の励みにしました。

「電話するほどではないけど人に聞いてほしいことがある」
「はじめて相談するから電話は怖い」
という人に、メールでの相談はとてもおすすめです。

2 電話による無料相談
 

 相談日時:月〜土 10:00〜22:00(祝日年末年始を除く)
 料金:無料
 回数制限:なし
 相談時間:1回約20分程度
 対応:臨床心理士

電話による無料相談は、1回20分程度で何度も利用ができます。
電話はかけるまでは勇気が入りますが、すぐに反応があることが大きなメリットです。

私は、復帰をするべきが悩んだときに電話相談を利用しました。
電話の向こうの臨床心理士さんは、とても優しく、泣きながら感情的に話す私を受け止めてくれました。さすがプロだと思いました。
そして、「こんなに休んでいるのだから、復帰するべき」という私の凝り固まった思考を見事に解してくれました。

「今すぐ誰かに話を聞いてほしい!」という人には電話相談がおすすめです。


3 電話もしくは面談によるカウンセリング


相談日時:月〜土 10:00〜20:00(祝日年末年始を除く)
回数制限:一人年5回まで(6回目から自己負担)
相談時間:1回約50分程度
対応:臨床心理士

いわゆるカウンセリングルームで行われている「カウンセリング」が年5回無料で受けられるというものです。通常のカウンセリングルームと同じように、電話相談であっても予約が必要です。なので、すぐに話を聞いてほしい人には向きません。診断を受けて休職中に、治療の一つとして行っていくのが良いと思います。

私は、予約をしようと思って電話をかけたのですが、実際は利用していません。カウンセリングルームに直接予約の電話をするのではなく、共済組合の窓口が間に入るので、予約の日時を確認するのが面倒になってしまったことが理由です。また、カウンセリングは医師の許可が必要となりますので、主治医の先生と確認することが必要となります。


つながりのない人の方が相談しやすかったりする

私が実際にメンタルヘルス相談を利用して感じたのは、直接関わりのある人よりも、赤の他人の方が気を遣わずに話すことができるということです。

「相手に何て思われるかな」
「相手は何て言ってほしいのかな」

私は、人と話すとき、いつも相手の考えを先回りして話していました。だから、自分の本音をなかなか伝えられなかったのです。
赤の他人であれば、気にする必要はありません。ましてや、相手はプロです。安心して相談することができました。

人に相談したいことはあるけれど、相手に気を遣ってしまってなかなか本音が言えないという先生がいたら、ぜひ「共済組合の相談窓口」を利用してみてほしいです。


※電話番号は組合員専用のものなので、伏せています。
組合員証番号を忘れてしまった!という人や、そもそも先生じゃないんだけど、という人は、「厚生労働省 こころの耳」にも同じように電話やメール相談の窓口があるそうです。こちらは、ホームページに番号が載っています。

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