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がんばれない性格だから、自分なりの「がんばれる仕組み」を作る

地味でコツコツが大嫌い。

コツコツ何かを続けることが大の苦手。

新しいことが好きで、すぐに飽きる。
だから、地味な筋トレとか大嫌いだ。続かない。がんばれない。


好きなことなら頑張れるけど、嫌いなことは頑張れない。ほんとうに無理。

周りからは「行動力があってすごいね」と言われることが多いが、それはやりたいこと、やれること、やってみたいことの量が多いから、行動量が多く見えるだけ。

やりたくないことは徹底的に避けるし、コツコツ地味に続けるのが大の苦手だ。

そんなわたしだが、3月に通い始めたピラティスは、9月の今でも続いている。大嫌いな筋トレなのに、めちゃくちゃ頑張れていると思う。


地味で辛い大嫌いな筋トレが続いている理由は、
がんばれない私でも「がんばれる仕組み」を作ったからだと思う。

わたしなりの「頑張れる仕組み」とは?


がんばれる仕組みというのは、万人共通のものではない。
「自分の特性を知って、自分をじょうずに使うための仕組みを考える」ということだ。

わたしがピラティスを続けるために使った、自分の特性は、「激しすぎる損得勘定」だ。

とにかく損はしたくないわたし。そしてピラティスは、週に一度通うフラメンコ教室の近くにある。

他の日は仕事だったりで通えない。だからピラティスに行くチャンスは、週に一度のフラメンコの日だけ。

わたしはピラティスの月4回コース会員だ。だいたい8500円。一回2000円ちょっと。翌月に持ち越しはできない。だからもし一回行かなければ、2000円ちょっとをドブに捨てることになる。

このハッキリと「ドブに捨てる感」がわたしを奮い立たせる。始めこそ気合十分で通っていたが、やっぱりトレーニング、慣れてきて、飽きてくる。サボりたくなる。特にフラメンコで疲れ切った身体で行かなければならないので、「ああ、今日は休みたいかも」と毎回思う。

でも、もし休んだら、ハッキリと、自ら進んで「2000円ドブに捨てる」ことになる。これを思い浮かべるとどうにも素通りするわけにいかず、毎回「30分だけだから」と自分に言い聞かせてスタジオに入る。

スタジオに行ってしまえば、スタッフさんもいるし、スイッチが切り替わる。やるしかない。サーキットで2分ごとに違うトレーニングをするし、始まってしまえば30分あっと言う間。やる気が出て2周することもある。

なので経験上「ジムに行くまでが面倒くさい」だけで、行ってしまえばなんとかなる。ということも分かってきた。

ダラダラなんとなくの損は、損と感じにくい


誰しも損得勘定というのはあると思うのだが、ハッキリとドブに捨てるという認識がないと、人は損を感じにくいと思う。

そのスキを突いたのが、「サブスク」という仕組みだろう。最初に契約させて、クレジットカードで自動引き落としの手続きをしているので、サービスを利用しなくても、契約が継続していることさえ気づかないうちに引き落としが完了する。

気付いたら数か月経っていた、なんてこともざらにあるのではないだろうか。

昔の話だが、「いつでも通ってOK」のスポーツクラブも、この「ダラダラ幽霊会員」でずいぶん長い期間、会費をドブに捨てた。

この「いつ行っても良い」が一番損をするパターンで、「明日にしよう」と先延ばしができてしまうのが悪いところ。明日にしようと伸ばしている間に、来月こそ行こう、と延期して、いつまでも幽霊会員を続けるのだ。

こういった経験から、わたしは「ハッキリと損を感じる仕組みづくり」をすれば、損したくない気持ちから頑張って通うだろうと予測したのだ。


自分なりの「がんばれる仕組み」を考えるには?


わたしは自分でも恐ろしいと思うほど損得勘定がすごいので、この自分の性質を使って、みごと嫌いなトレーニングを続けられているのだが、みんながみんなわたしのように貧乏くさい性質なわけではない。

だけど、何かしら自分の「動かざるを得ないスイッチ」みたいなものがあると思う。

すごく昔の映画だけれど、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、弱弱しい主人公がいじめっ子のビフに「チキン野郎」と言われると、反射神経的にブチ切れてしまうのだが、なんかそういう感じのスイッチ。

わたしの場合はそれが「行かないと2000円が即ドブ」で、サボりたい気持ちがMAXになったとき、2000円を目の前で捨てるのを想像し、それはやっぱり嫌だ!とスタジオに駆け込んでいる。

素敵な未来より「実質的な損」のほうが人は動く


素敵な未来を思い描いて、それを目標にするのもよいと思うけど、素敵な未来って、実は、叶わなくても失うものがないので、そこまで行動につながらないと思っている。

だからいつまでも夢みたいなことを言って、行動が伴わないまま終わっちゃうことも多いんだと思う。だってやらなくたって、現状維持で済むんだもん。

だから、仕事で必要だとか、緊急性の高いこと以外で、自分なりの目標を達成するって、けっこう工夫しないといけない。やらなくても困らないから、なかなか行動につながらない。だからこそ「やるしかない仕組み」の仕掛けが重要だと思っている。

わたしも好きなフラメンコのレッスンは純粋に「うまくなりたい」だけで頑張れるのだけど、そのために必要な「体幹づくり」のピラティスとなると、うまくなりたいけど、面倒くさい。

フラメンコの自主練だって、早起きしてスタジオに行かなくちゃいけないし、前日までやろうか迷うのだけど、自分を奮い立たせてエイっと自主練用にスタジオを予約してしまう。するとキャンセルがきかないので、もし自主練に行かないと「スタジオ代、約1000円がドブ行き」になる。こうやって自主練も自分の損得勘定の特性を生かしてなんとか頑張っている。

ちょうどよいペナルティを設定する


がんばれる仕組みづくりのポイントとしては「それをしないと、損した気分になる」ことを設定すると良いと思う。

たとえばプライドの高い人とかなら、毎日の勉強とかも、もしやらなかったらパートナーに「お前はどんどんバカになる」と5回唱えてもらうとか、とにかく「悔しがる仕組み」を作ってみるとか、なんか「それは避けたいんだよ」という爆弾を仕込んでおくと、イヤイヤでもやっちゃうもんだよ。

ペナルティのボリュームは、そのペナルティと、やろうとしていることを天秤にかけて、ギリギリやるほうを選択する、程度のタスクがプレッシャーが少なくてよいと思う。

要はそれをどれだけ叶えたいかにかかっている


まあ、わたしはサボリ魔のわたしがどうやったら頑張れるようになるのかを研究するのが好きなので、こんなヘンテコな実験をやっているのだが、そうはいっても結局、その願いをどれだけ叶えたいか、という気持ちの強さが、行動のカギかな、と思う。

そんなペナルティを課してまでやる必要があるのか、そこまでして叶えたいことなのか、と考えたときに、やっぱりやってみたい。と思えるかどうかが大事かなと思う。

今回のピラティスに関しては、いままでフラメンコの練習をしてきて、もうひとつ上手にならない自分にやきもきしていたから、挑戦している。

もう一段うまくなるために必要なことは、今まで避け続けてきた「地味なトレーニング」だと思い、もうアラフィフで動きが鈍くなりかけている自分の身体だが、それでもまだ動けるうちに、自分なりの「MAX踊れる身体」にしたい。そうしたとき、どのくらい自分が上達するのか見てみたい。と思ってのことだ。

フラメンコの先生は、幼いころから運動神経が良く、さらに元新体操の選手ということで、そもそも備えている才能も、身体能力も天と地ほど違う。だから先生みたいにはなれないけれど、少しでもなりたい自分になるために、なにかしてみたい。という思いだ。


面倒なことはがんばれないタイプのわたしが編み出した、がんばれる仕組み。

もし参考になればこれ幸いである。

今日もお読みくださりありがとうございました!


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