40代から小説家に転向。大胆でチャーミングな原田マハさんに元気をもらった件。
NHKの「あさイチ!」という番組で、
元アートキュレーターで小説家の原田マハさんが出演していた。
1.ゴッホの小説で原田マハさんにノックアウトされる
原田マハさんといえば、アートミステリー小説が有名だ。
ゴッホを題材にした「たゆたえとも沈まず」、「リボルバー」、ルソーを題材にした「楽園のカンヴァス」、ピカソを題材にした「暗幕のゲルニカ」など。
わたしはもともと西洋絵画を見るのが好きで、昨年、出産以来14年ぶりにひとり旅をした際に訪れた、徳島の大塚国際美術館で、美術の歴史を一気見して、いたく感動した。
そのすぐ後に読んだのが、原田マハさんの小説。
ゴッホを題材にした「たゆたえとも沈まず」だ。
これがめちゃくちゃ面白くて、そのことをnoteの記事に書いた。
この本を読んで、コロナ禍が終わったら必ずゴッホ巡礼の旅に出ようと誓った。いち画家であるゴッホが、ひとり人間として描かれ、読み終わるころにはすでに「親戚のおじさん」くらいまで身近に感じてしまう。そこまで感じさせるのが、マハさんの小説のすごさ。
小説はこちら。
もうひとつ、ゴッホの謎について書かれた「リボルバー」も、また違う部分に焦点を当てた物語で、こちらも一気読み。
アートミステリーが彼女の代名詞だと思っていたので、彼女が「総理の夫」とか「キネマの神様」など、劇場映画化されるような小説のことをあまり知らなかった。
2.マハさんの素顔は、キュートでチャーミングで積んでるエンジンが大きかった
原田マハさんの人となりについてはあまり知らなかった。ゴッホについての特番で、ゴッホの解説を聞いたことはあるが、彼女自身の人生について話を聞いたのは今回が初めて。とても興味深いものだった。
この番組の放送が朝で、私は仕事のため全部見られず、録画しておいて夜にゆっくり見た。
素顔の彼女は、まぁなんともキュートでチャーミングで、行動力抜群で、積んでるエンジンが大きくて、パワフルな人。
なんでもお父様が自由人で、かなり振り回されたとのこと。映画やアートを愛するフーテンなお父様の影響もあってか小さいころから美術が大好きだったというマハさん。
マハさん本人もフーテン気質で旅が大好き、けっこう行き当たりばったりで人生決めてきちゃった、テヘ。な感じの楽しい人。
わたしの父も自由人で、「出張」といってフラリとどこかに出かけてはいつ帰ってくるか分からず、大みそかには帰るという父の言葉を信じて、朝まで父の帰りを待つも、結局帰ってこなかったというのが鮮明に記憶にある。
家にいるといつも、旅がしたい、旅がしたいと言っていて、テレビの旅番組を見てはあそこに行きたい、ここに行きたいと言っていた父の姿を思い出す。
そして、娘の私はやはり父のそんな性質を受け継いでか、いきあたりばったりで行動することが結構多い性格だ。母からは出ていくとなかなか帰ってこないので「鉄砲玉」と呼ばれていた。
そんな部分がシンクロして、マハさんと仲良くなれそうな気がすると思いながら番組を見ていた。
しかしマハさんは積んでるエンジンがやはり違う。
特に凄いと思うのは、会社員をやりながら大学に入学してしまうとか、二足のわらじを履いてやり遂げてしまうところ。
美術の勉強をしたくて大学に再度入るべく、会社員をやりながら受験勉強。人生で一番勉強した、という。
わたしも情熱はあるし、行動力もあると思うのだが、ひとつ頭抜けている人というのは、その度合いがずば抜けている。
3.抜きんでている人は、情熱と行動力とエネルギーがずば抜けている
このNHKの「あさイチ」で、プレミアムトークという人物に焦点を当てた回に登場する女性はみんなパワフル。
以前取り上げた、80代で独学でアプリを開発した若宮さんもしかり、もうどこからそのエネルギーが湧いてくるんですか、というパワフルさ。
確か「イヤミスの女王」と呼ばれる人気小説家の湊かなえさんも、主婦でお子さんがいるのに小説を書くという荒業をこなしていて驚愕した。
こういう女性たちは、主婦をしながら脚本を書いたり、会社員をしながら大学に行ったり、なんでそんなハードなこと2つも掛け持ちできるの?と驚く。
私もそれなりの情熱と行動力を持っているつもりなのだが、いかんせん「ズボラ魂」も同じくらい持っているのでいまいち抜きんでないのか、など考えてしまう。
世の中で突き抜けてる人と言うのはやはり、果てしない好奇心と好奇心ととてつもないパワーと、とてつもない行動力、精神力があるのだなぁと思う。
4.人生は、後半戦こそ面白いんじゃないか。
そして、会社員時代から大学で勉強したり英語も勉強したりとハードな毎日を送っていたマハさんが、実は小説家になりたくて、40代で思い切って小説を書き始めたらしい。
それまでは美術が好きで美術館イベント等の開催、キュレーターやアートの解説などをされていたのだが、小説を書くと言うことに踏み切ったのは40代になってからとのこと。
私は40代が終わりかけの今、今後の人生をどうしようかとあれこれ模索し始めている。
自分の人生を思い切り生きたい。人生の後半に差し掛かるからこそ、多少大変でも好きなことをして燃え尽きたい。
もうおばさんだけど、おばさんになってから新たなチャレンジをして、生き生きしている人を見ると、今からだからこそ選べる人生があるんじゃないかと思った。
若いころは人生に選択肢がたくさん転がっていることすらわからないし、とにかく大学を出て会社に入って、とにかく働いてみる。そうこうしてるうちに結婚して子どもができて、必死こいて育てているうちに、今、ナウだ。
育児については、だんだん先が見えてきた。あと数年で成人だ。その後に残されたのは自分の人生。
マハさんの笑顔を見ていると、よっしゃ、後半戦楽しむぞ、と元気が出る。
とにかくとにかく、キュートでチャーミングな原田マハさんの人となりを見て、私もまた元気をもらってしまった。
私もまだまだやれるぞ。わたしはわたしなりに新しいことにチャレンジして、もっともっと未来を楽しいものにするぞと思った。
今日もお読みくださりありがとうございました!
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