見出し画像

超がつくほど「あがり症」の自分について、原因を考えてみた

わたしは「超」がつくほどあがり症だ。

人前に立つことや人と話すことが好きなのだけど、オフィシャルな場や仕事のプレゼンとなると緊張して頭が真っ白になる。

なのに営業職とかやるもんだから、新規訪問で会社案内するのにアワアワして言えなくなったりして、そのたびに自己嫌悪。

客先に慣れてくるとだんだん大丈夫になってくるのだが、本当に最初の頃は緊張がひどく、前日も眠れなかったり、プレゼンの一週間前からソワソワしたりとなかなかのものだ。

それでも経験を重ね、子どもが小さい頃には講師業をやったりもして、だいぶ度胸がついただろうし、年齢も上がって図太くなったでしょ、と思っていたのだが、そうでもなかったことが先日判明した。

新たに参加した仕事。当初は社内の打ち合わせだけに参加していたのだが、徐々に客先へのインタビューなどもする必要が出てきた。営業が好きだし、経歴書にも営業職期間が長いと書いてあるので、依頼が来るのは当然だし、自分も意欲的にやりたいと思っていた。だけどいざやるとなるとものすごく緊張する。

今までやっていたことと業種が違い、不勉強で分からないことだらけ、キャッチアップをする暇がないほど毎度違う業種のクライアントに接することになる。よりよい提案をするためのインタビューだし、わざわざ相手も時間を割いてくれているので、限られた時間できちんと聞くことを聞いてこないといけないという責任感を感じれば感じるほど思うように話せなくなる。

聞くことをメモしてはいるものの、あわあわして心拍数が上がり、もう少し突っ込んでいろいろ聞けばいいのに・・・というところを聞かずに終わってしまったりと自分では凹みまくりだ。

さらに客先で提案書を説明する機会もあった。たくさんのスライドをいちいち説明していては時間がかかるので、どこかかいつまんで簡潔に話したいのだが、言葉が出てこない。手慣れている人を見て、うまいなぁ、自分もこんな風に話したいなぁと言うイメージがあるのだが、全然自分がついてこない。

だいたいひきつった笑顔と無駄にテンションの高い声、頭がパニックになるので「あのー」「えっと」が多く、打ち合わせ内容を書き起こすときに、録音で自分の発言を聞いていると泣きたくなる。

しかしなぜこんなにあがり症なのか。普段は割と言いたいことをずけずけと言うほうで、図太いと思われることもありそうなものだが、いざとなると急にダメになる。

それを自分なりに分析すると

「ちゃんとやらなくてはいけない」と思いすぎて委縮してしまう


なのだと考えている。

このnoteを読んでくださっている皆さんはお分かりだと思うが、わたしは自分の気持ちや出来事をざっくばらんに表現することは得意。だけど「簡潔に」「ビジネス用語で」などお堅く話すことに苦手意識があるようだ。

そして「流暢にうまいこと話したい」とか「賢いと思われたい」とか、妙な縛りを自分に設けてしまい、それが自分の首を絞めているのだろうと思っている。

別に小難しい言葉を使わずとも相手には伝わるのだが、なんか「バカっぽい言葉遣いは恥ずかしい」モードになってしまうんだよね。

上手く話さなければ、賢そうに話さなければと思うと固まる。いい案を出さなきゃと思うと思い付かない。用語を使いこなそうとして日本語がおかしくなる。ストーリーだててきちんと話さなくちゃと思うとアワアワする。

要は全部「ちゃんとしなくちゃ」から来ているんだけど、なかなかここから抜け出せない。

どうでもいいフランクな場では良いアイデアや発言が飛びだすのに、そうなると真っ白になる自分が本当にもったいなくて、どうにかしたいと思うのだが、これってたぶん「慣れ」しかないというのも何となく自分の中で分かっている。分かっちゃいるけどしんどい時間よね。

いまの提案の仕事でも、まだここの文化にも慣れず、やったことのないことだらけ。新人でもないので、それが「よくできた」のか「できていない」のかレビューされることもアドバイスされることもないので、自分のパフォーマンスが良かったのかどうかさえ分からず悶々とする。

知識がないとかさまざまな理由で自信がないので、余計に固まってしまうのだろうなと思う。だからって一朝一夕で仕上がるものでもないし、ハラハラどぎまぎしながらやるしかないんだけどさぁ。

そしてまだまだ全然ポンコツな状態なのに、次は客先へのプレゼンを担当することになった。「こいつに任せたらアウト」と思う人には頼まないと思うので、「まぁ大丈夫っしょ」程度には思ってくれているのだろう。と考えると大変光栄なことなのだが、「その期待に応えねば」「期待以上のパフォーマンスを」とか力みはじめるから余計あがってしまう。まったくもう。

しかも用事や行事、あがってしまうプレゼンなどが入ると、その日が来るまでずっと緊張し続けてソワソワするので他のことが手につかないという症状が起こる。これはもう性分としかいいようがないのだが、うまくできるだろうか、とかできなかったらどうしよう、とか、その情報をもう一度見ておこうとかそのことばっかり考えちゃって集中できない。前日なんかなかなか眠れない。

この性分どうにかならんかねぇ。

で、ここまで長々と書いておいて、じゃあ人前でのプレゼンや打合せが「嫌い」なのかと聞かれると、実は「けっこう好き」なのだ。知らない人や知らないことに出会う刺激、そこでの交流はわたしにには心地よい。「プレゼンは緊張するから苦手だけど、できるようになったら嬉しいし、好きか嫌いかって聞かれたら好き」ってジャンルがあるんですな。

こうやって苦手だの怖いだのと騒ぎながらも、やっぱりやってみたいわけで、そのためには場数をこなしていくしかないのだ。

前の会社でも慣れるまでに相当時間がかかったし、数字に弱いわたしは最後まで資本金とか覚えられなくて会社案内はメタメタだったのだけど、それでもある程度はこなせるようになったし、徐々に自信はついてきた記憶がある。

50にもなると「何もわかりません!新人です!」とは言えなくなる。ベテランの顔をしながらフンフンと話を聞いて裏で必死で調べるとか、あとでこっそり人に聞くとか、そうやって学んでいく感じ。まさか中年になってこんなチャレンジをすることになるとは思わなかったけど、こういうことができるチャンスは滅多にないので泣きながらやるしかない。すごく嫌なんだけど、辞めたくないしできるようになりたいんだよね。

なんだかとりとめがなく、泣き言みたいになっているが、半年後、1年後の自分がこの記事を読んだらどう思うのだろう?というのも興味がある。きっと「あー、こんなこと言ってたよね、最初は」と笑っているはずだ。

ひっちゃかめっちゃかにテンパっていた自分を振り返って笑える未来を楽しみに、おっかなびっくり目の前のことを頑張ろうと思う今日この頃だ。

今日もお読みくださりありがとうございました!

「心に響く」文章で思いを届けます!
塩辛いか乃の提供メニュー・お仕事ご依頼はこちら


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?