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マイペース高2息子と初ニューヨーク親子旅⑤:巨大ベーグル、グランドセントラルステーションに圧倒され、NY地下鉄をドキドキ初体験

7月末、マイペース高2息子と2人でニューヨークを旅した記録。

前回までの話(最初から)はこちら

ニューヨークに到着するなり息子がスマホを紛失し、てんやわんやで終わった1日。翌日からは無事予定していた観光ができそうでほっとした。

さて2日目は、夜にブロードウェイミュージカルを入れているので、そこまでに日中観光。

わたしはぜひとも訪れたいと願っていたメトロポリタン美術館(MET)に行くことに。

ニューヨーク市内の観光で、悩んでいたのが移動手段。タクシーは高いし、かといって徒歩はきつい。だけど地下鉄はだいぶ安全になったとはいえちょっと怖かった。

けれど前日のガイドさんに地下鉄利用について聞いてみたところ「日中なら別に大丈夫」とのこと。まぁ確かにタイムズスクエアから美術館までなら王道で観光ルートだし、乗ってみるかとルートを調べる。

ニューヨークの地下鉄は東京メトロレベルに便利にできていて、最寄り駅の路線が違うなら少し歩けば別の駅に行ける。さすが都会。
メトロポリタン美術館へ行く地下鉄を調べると、わたしがひと目見たかったグランドセントラル駅も通るようなので、そこまで歩いていくことにした。

途中で朝ごはんを食べようとお店を調べる。ニューヨークと言えばベーグルが有名だそうで、これは朝に食べてみたい。タイムズスクエアから、グランドセントラル駅の道中にあるベーグル屋さんにGO。

昨日は車異動だったので、徒歩での街歩きは新鮮!昼間は暑いけど朝は涼しい!

夜は夜で活気があったけど、朝は朝でまたワゴン販売がたくさん出ている。
1ブロックってのがストリート(横の道)間のことをさすらしいんだけど、ものの1分もかからず1ブロック歩けるのでついついたくさん歩いてしまう。

そして交差点ごとに信号があるので、みんな車が来ないと無視してわたる(笑)

日本では絶対に信号を守る息子が率先して信号無視したのは笑った。ところ変われば人も変わるもんだ。

みんながじゃんじゃん信号無視する理由は、車がほとんど一方通行だから。交通量は多いんだけど、両側見なくていいから割と渡れちゃうんだよね。京都も確か交互に一方通行の道だった気がする。けどここまで距離が詰まってないので誰も信号無視はしてなかったな。

ニューヨークって確かに大都会だけど、歩道も車道も広くて、日本とは開放感が違う!建物や公園など景色が変わり、歩いていて楽しいのよね。

と言ってる間にお目当てのベーグル屋さんに到着。

店内に入ると、レジの前に電光掲示板でめちゃくちゃ多くのメニューが書かれている。しかも上のほうだしよく見えないし、あと写真がないから想像もつかないし、よーく読もうとすると電光掲示板でメニューの内容が変わっちゃうので、見ても覚えられない。しかも具材の名前を羅列(ベーコンレタストマトのBLTとか)なので余計ややこしい。

息子も一生懸命読んでたけど、ギリTomatoくらいしか分からず、spinach(ほうれん草)とかなってくると???の連続。

しかも注文の仕方が今一つ分からず、レジのお姉ちゃんに聞く。すると奥に行けという。

よくわからんので奥に行くと、サーティワンとかサブウェイ的な具材がたくさん並んだ場所が。ああ、ここでもしかしたら具材を選べるのかな?と思い注文方法を聞いてみると、「いや、なにします?」と聞かれた。(この写真の奥)

わたしはスモークサーモンとクリームチーズのものが食べたかったのだけど、メニューからは見つけられておらず、かつそこの具材からも見つけられず、どうしようかな・・・と悩んで固まっていた。

すると店員さんが「トラディショナルなベーグルはクリームチーズとサーモンのやつあるけど」と言ってくれ、じゃあそれでお願い!と決定。息子は「よくわからんからBLTでいいや」とのことで注文。

そしてパンの種類も選べという。だって何があるか分かんないし。何あるの?と聞いたら、プレーンとセサミとガーリックとなんちゃらと・・・っていっぱいあるやん。聞きなおすのも面倒なのでプレーンにした。

すると伝票をちぎって渡してくれ、名前を聞かれた。苗字は分かりにくいので下の名前を伝える。なんかアメリカっぽいし。

どうやら先にベーグルを注文した後に伝票をもってレジに行き、飲み物と一緒にお会計するシステムだったらしい。しかしメニューをもう少し見やすくしてくれないと、看板は上のほうだし、字は小さいし、メニューが多いしで全然見えないっす。

なんかアメリカって、サブウェイ的な注文方法の店が多いのね。ムズカシイ~。

そしてレジでも容赦なく早口で何かをまくしたてられる。えっとわたし一応英検準一級とTOEICも800点台持っているのだけど、日本のテスト英語なんて何の役にも立たないわね、ん?何言ってるかわかんない。発話のほうは自分のペースで言えばいいんだけど、返しがね、早いんですよ。

そしてニューヨーカーも明らかにアジアンな私たちが聞きなおしているのだからゆっくり話してくれればいいものを、もう一度言って?と聞くと同じ速さで繰り返してくださる。学校で習わない口語的言い回しをされるから、わからんのよー。実践が足りないとこうなるのよね、やっぱ留学したかったなー(今さら)。

ちなみに店員さんの受け答えはこの動画の店員さんみたいな感じ。まぁお店のやりとりだし、聞かれることが決まっているのでパターンプラクティスですぐに慣れはするだろうけど・・・焦った。

息子、横で聞いてて「・・・何言ってんだかさっぱりわかんねぇ」とひとこと。

うん、まぁわたしも苦戦してますので仕方ないと思うけど、傍観するな!お前も聞こうとしろ!!


やっと注文と会計を終え、あとはワクワク待つのみ。できたら、注文時に伝えた名前を呼ばれるシステム。大きな声で呼ばれて思わず手を挙げて「はーーーい」と元気に返事したわたし。小学生か(笑)

取りに行くと、いやーんおいしそう!

息子のBLT

わたしのスモークサーモン。アメリカで飲むオレンジジュースってなんでこんなに美味しいんでしょう。ってくらいオレンジジュースをよく飲んだな。

ちなみに予想はしていたけれどめちゃくちゃ大きい!惜しみない量のスモークサーモンとたっぷりのクリームチーズで食べごたえ抜群。そしてベーグルって身が詰まっているのでパン自体もなかなかのボリューム。大食いのわたしは食べきったけれど、息子は完食できず、半分持って帰ることに。っていつ食べるんだ?

にしてもザ・アメリカなサイズでニューヨークの朝を堪能できた。

外に出て、グランドセントラル駅に向かう。途中、ブライアントパークという公園を通ったのだが、これがなんだか素敵な公園で、中にカルーセルがあったり、カフェがあったりで、時間があればここでまったり過ごしたいと思える空間。

ゴミ箱とかも、いちいちかわいいし。
あとこれ20年前にロサンゼルスに行ったときも思ったけど、アメリカってごみの分別そんなにうるさくないのよね。

日本てごみの分別めちゃくちゃ細かくて、わたしの住む神奈川はいったい何通りに分けるんじゃってくらい分別するんだけどね、日本だけ頑張っててもアメリカがこんな感じだと意味ないんじゃね?と思ってしまう。

いちおうリサイクルとそれ以外には分かれてたけど、、、みんなちゃんと捨ててるのかね・・・

ちなみにマクドナルドも日本ではプラと紙を分けるゴミ箱だけど、アメリカは一緒くたw

エコも大事なんだけど、あんまり細かいこと言われると嫌になっちゃう性格のわたしは、これくらいゆるいと楽なんだよねえーと息子と話しながら歩いていくと、何やらとてつもなく巨大な建物が登場。どうやらこれがグランドセントラル駅らしい。

高層ビルの合間に突如ものすごくクラシカルな建物が現れて驚く。

日本で言うところの東京駅的な立ち位置らしいが、うーん、全然雰囲気が違うなぁ。あと突然道路沿いに現れるので、心構えがないとビックリする(笑)

ここをどうしても見たかった理由は、BTSがここで「ON」という曲を披露したからなんだけど、とにかく天井の高さとか、雰囲気とかに感動して、ぜひここは訪れてみたいと思っていた。

BTS「ON」

ドキドキしながら中に入る。天井の高さ、広さがハンパない。こういう天井の高さって、日本ではなかなかお目にかかれないんだよね。

しかも天井には星座が描かれているんだけど、これなんだかポカやったらしくて、星座が逆に描かれてしまっているのだとか(昨日のガイドさん情報)

ニューヨーク、マンハッタン自体はたいして大きくないけれど、それぞれのビルにせよ何にせよ、ひとつひとつのスケールがでかくて驚く。口を開けて上を見あげ「ほえーーー」と言うしかない感じ。

グランドセントラルの地下鉄駅に向かう。地下鉄も初めてで緊張する。券売機で切符を買うが、タッチパネルの感度が異常に悪くててこずる。一律料金なのでラクっちゃラクなのだが。

近代的なビルが並ぶ街並みに対し、地下鉄は映画で見るような割と古臭い感じのまま。冷房が効いておらずムワット暑いし、ゴーゴーと音も大きい。どの映画で見たか忘れるほどたくさんの映画で見た地下鉄そのものだ。さっきのグランドセントラルターミナルと全然雰囲気が違う。

そしてなんちゅーか、ちょっと、何とも言えないしょんべん臭いニオイが立ち込めている。たまーに日本でもまだ整備されていない地下鉄路線でこういうニオイに出会うが、やっぱ染みついて取れないのかなぁ。

昔は危なくて乗れないと聞いていたけれど、今は一般の観光客も利用できるようになったとのことでチャレンジしてみたが、この空間はなかなかドキドキする。けれど時間帯も朝だし、欧米人の観光客も多かったので、できるだけ観光客の多い場所にいるようにしてドキドキしながら電車を待つ。

ちなみに地下鉄は日本のように時刻表はないそうで。乗るべき番号の地下鉄が来るのをひたすら待つ(笑)白線の内側に・・とか別に言ってくれないし、ただいま電車が参りますとかもない。突如ゴーーっと来る(笑)

お目当ての線が来たら乗る。車体はなかなかボロい。

車内の椅子も、昭和のプラスチック椅子みたいな感じで簡素。新しい車両だと今どこの駅にいるか表示されているのだが、古い車両だと自分の現在地が分からないのでアナウンスをよーーく聞いていないと駅が分からない。だけどそのアナウンスも轟音でかき消されて聞こえない。

そして電車の中にいる人もよく喋る。一人で静かにしている人もいるけれど、数人で乗り込むとみんなわりかしでかい声でワイワイやっている。一人で乗っていても、イヤホンから流れる音楽にノリノリで楽しんで鼻歌を歌っている人もいる。

地下鉄の轟音と車内の喧騒でアナウンスが聞こえないので、停車するたびに駅名を確認する。が、これまたよく見えない時があるのでガイドブックの地下鉄路線図をにらみ、5つ目の駅!とか見ていないと簡単に乗り過ごす。ちなみに特急に乗って計算が違った時があったのだけど、その車両は新しくて現在地が分かったので助かった。

こんな感じですべてがにぎやかなので、ベビーカーで赤ちゃんが泣こうが何しようが別に迷惑にも感じない。というか、それ以外の声でかき消されてしまうので誰も気に留めていない様子。

うるさいのは困るけれど、子どもが大きな声で騒いでも嫌な顔をされないって言うのは、日本に比べるとめちゃ快適なんじゃないかなと思った。

それと日本では優先席がしっかり設定されていて、なんとなくそこに若者が座っていると居心地の悪さを感じたりするが、ニューヨークの地下鉄はほんの少しだけ優先席もあったが、ほとんどが普通席。

「海外では席を譲るのが当たり前だから優先席はいらない」と聞いたことがあり、それが本当か見てみたいと思っていたのだが、その機会はすぐに訪れた。

少しでも足の悪い人やシニアな人が乗ってくると、必ず誰かがサッと譲る。どんなにいかつい見た目の人でも、乗ってきた瞬間に素早く譲るのは見ていて気持ちよい。

日本にはない文化だよね。日本では電車に乗ってるだけで、イヤホンの音漏れがうるさいだの、電車の中で電話するなだの、子どもが泣いたら肩身は狭いわ、疲れて座っていても老人が乗ってきて席を譲らなかったらなんとなく心地悪くて寝たふりをしたりとか、ほんと乗ってるだけでも気を遣うシーンがいっぱいなんだもの。

うるさすぎるのも困るけど、このくらい雑でいいんじゃない?と思ってしまう。だってみんなピリピリしてないもの。

そんなことを思いながらも、乗り過ごさないように駅の数を数えつつ、メトロポリタン美術館に最寄りの駅、86th Streetで無事降りる。

ここからも10分程度歩くのだが、たぶんみんな同じ美術館目的の人だろうと思い、適当についていく。

すると目の前に、巨大な建物が急に現れた!!!
来たぞメトロポリタン美術館!!!!

いよいよ中に入ります!続く!




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