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ブラジルで鼻ピアスを開けたよ

サンパウロの愉快米です。ブラジルでは、老若男女問わずTATOOや鼻ピアスが大人気。

日本ではあまりいい印象がないかもしれないTATOOですが、ブラジルでは子供や母親やパートナーの名前を彫ったり、写真を焼き付ける人もいて、日本の刺青のイメージとはずいぶん違います。

そしてブラジルに来て6年後くらいでしょうか、暗黒時代 (*移住後の話に出てきます) を抜け出そうと決心して、最初にしたのが「鼻ピアス」でした。

個人的にTATOOは抵抗があるのですが、鼻ピアスはブラジルに来てからよく目につき、なんとなく気になっていました。

それに耳ピアスは取外しが面倒(耳もボディピアスならつけっぱなしかも)なのに対し、鼻ピアスはつけっぱなし。小さくてシンプルなのでコーディネートを気にする必要もなく、ファッションに無頓着な自分にはぴったりかなと。

今では全く抵抗のない鼻ピアスですが、当時それはそれは勇気のいることでした。父親にも嫌がられましたし(汗)。

ちょっとその過程を振り返ってみたいと思います。


▼目次
1.どこで開けようか・・・
2.TATOOショップって・・・
3.鼻に穴を開けるよ・・・
4.アフターケアが大事・・・
5.シルバーからプラチナへ・・・
6.プラチナに替えたら・・・
7.結局のところ鼻ピアスってどうなの?


1.どこで開けようか・・・

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ブラジルでは女の子が生まれたら、たいていは赤ちゃんのうちに両耳に穴を開けます。うちも1歳前後に開けました。普通は、薬局やドラッグストアで赤ちゃん用ピアスを購入すれば、別料金なしでその場で開けてくれます。

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ちなみにポルトガル語でピアス=「BRINCO(ブリンコ)」ですが、ボディピアスを扱うTATOOショップには「PIERCING 」と書いてあります。「穴を開ける」という意味でしょうか。

とりあえず、近所の商店街にあったTATOOショップへ行きました。そこで鼻ピアスを購入すれば、施術料なしで穴を開けてくれるとのこと。

隣の部屋では、開けっ放しのドアの向こうで女性にTATOOを彫っているのが見えました。私にはTATOOは無理だな・・・と思いながら説明を聞き終え、ここで鼻ピアスを開けることにしました。

料金は20レアルでした。


2.TATOOショップって・・・

普通に生活していると、TATOOショップに足を踏み入れる機会は中々ないと思います。入るのにとても勇気が要りました。

小さな建物の小さな入り口から、階段を2階に上がった一番奥に、その店の入り口はありました。旦那には鼻ピアスを開けたいと言い、お店には一人で行きました。

お店のお兄ちゃんは、体中TATOOだらけだったけど、想像していたようなオドロオドロシイ(どんなイメージ?笑)感じではなく、とても誠実で親切に対応してくれたのでほっとしました。

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お店は待合室と施術室の2部屋だけで、待合室には壁いっぱいにTATOOの絵柄が飾ってありました。怖い絵もあったけど、どれも繊細でとても芸術的でした。

受付と小さなボディピアスの販売スペースがあるだけの待合室と、施術用のリクライニングチェアと道具を置く台があるだけの施術室。全体的にシンプルでさっぱりしていたのが気に入りました。


3.鼻に穴を開けるのって・・・

リクライニングチェアに座ると、手鏡を渡されました。自分で鏡を見ながら右か左かを決め、次にどこに穴を開けるかを決めます。なんとなく「左」というのは決めていたけど、位置はいまいち分からず・・・結局、お兄さんがこの辺がいいよといって決めてくれました。

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油性ペンで印をつけて準備完了。緊張している私の目の前で、お兄さんが新しいパックからピカピカの注射針を取り出しました。はっきりは見てないけど、それなりの太さだったと思います。

針を準備して顔を固定し、そのまま油性ペンの印に・・・プスッ・・・。

ものすごい衝撃的な痛みが走りました。

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じっとしていたけど、たった一粒だけ涙がこぼれ落ち・・・。ちょっとだけ後悔、でもなんか可笑しくて笑いが込み上げてくるような、そんな感じでした。

その後、拭き取ったティッシュには真っ赤な血が付いていました。当たり前なんですが「おぉ」と思った私は、自分の中で全くイメージが付いてなかったんだろうなと思います。

購入したピアスを通してもらい、無事、鼻ピアスデビューしました。


4.アフターケアが大事・・・

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それから2週間位は毎朝毎晩、綿棒で消毒をしました。最初の数日は腫れも違和感もありましたが、徐々に引いていきました。

特に大きなトラブルはなかったのだけど、しばらくして消毒もしなくなった頃、汗をかくような暑い日には突然穴の部分が膿んだり、にきびのような白い脂が溜まったり、赤くなって痛むこともありました。

また手や指、服に引っかかって強く引っ張ってしまったときも、しばらくジンジンし悪いときには膿むこともありましたが、その都度丁寧に綿棒消毒をしていたら自然と治りました。

5.シルバーからプラチナへ・・・

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最初に購入した鼻ピアスはシルバーでした。

ある日、ショッピングセンターの宝石店かアクセサリーショップでプラチナの鼻ピアスを見つけました。形は大差ないけど、プラチナの方が色が薄くひっかかりの部分が小さめで上品な印象でした。

プラチナの鼻ピアスは60レアル。

ショッピングセンターのいくつかのお店で見比べた後、プラチナに変えようと思いました。でもこのとき、自分では鼻ピアスを取り外したことがないことに気付きました。

案の定、自分で外してみたけど取ることができず・・・。ショッピングセンターのお店の人は交換はしてくれないとのことだったので、穴を開けたTATOOショップに相談に行くことに。外で購入したプラチナピアスを持ち込んで、交換してくれるか確認しようと思ったのです。

行ってみると、前回は目に入らなかったプラチナピアスがありました。値段もショッピンセンターとほぼ同じだった気がします。

ということで、TATOOショップでプラチナピアスを購入して、その場で付け替えてもらいました。


6.プラチナに替えたら・・・

中のひっかかりが小さくなったので、元々そんなに気にならなかったのですが、さらに気にならなくなりました。

金属アレルギーかなと思いますが、汗をかいても膿まなくなり、プラチナに替えてからは、肌トラブルもほとんどなく、綿棒消毒をすることもなくなりました。

最近は鼻ピアスがあることすら忘れています。だから、たまに思いっきり鼻を擦ったり、タオルで顔を拭いて引っ掛けたりして、痛い思いをすることがありますが、それでも膿むことはありません。しばらくするとまた鼻ピアスの存在は忘れています。


7.結局のところ鼻ピアスってどうなの?

最初こそ、両親にいい顔をされませんでしたが、すぐに何も言わなくなりました。離れているので、覚えてもいないかもしれません。

面白かったのは、ブラジル人と日本人の反応の違い。日本へ一時帰国した際、よくも悪くも触れた方がいいのか触れない方がいいのか・・・といった反応が多かった気がしますが、ブラジルではあまりに当たり前なため、全く反応されませんでした。

人生を変える決意をし、あんなに勇気を出して開けた鼻ピアス。私自身、今ではその存在をすっかり忘れています。でもそれは暗黒時代を抜け出し、すっかり平和で自由な日々を生きられるようになったからでもあるのかなと思います。


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余談ですが、たまに鼻ピアスをした高齢の女性を見かけます。確かに、自分で外さなければ、このままずっとつけているはず・・・。

ブラジルでは年齢に関係なく、ビキニやサングラス、アクセサリーを格好よく堂々と着こなしている人を沢山見かけます。自分もいくつになっても、「自分の好き」や「心地いい」のど真ん中を生きられる人になりたいなぁと思います。



ブラジルに来たら是非!鼻ピアスに挑戦してみてください。



思い切って飛び出した海外で、人生が変わりました。旦那は日系ブラジル人。家族で南米の旅に挑戦中です。海外に出たい、ブラジルに興味がある、人生を変えるきっかけがほしい等、気軽にご相談ください。

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