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2019年の旅②サンタカタリーナ州*フロリアノポリス*

サンパウロの愉快米です。4人家族が自家用車で移動し、キャンプ場に滞在する格安バックパッカー旅の記録です。海外を車で旅したい、家族で冒険したい人には参考になるかもしれません。

最初の滞在地ボンビーニャスを出てから車で1時間ちょっと、本州と繋がる橋を越えて無事フロリアノポリスに入りました。サンタカタリーナ州都のあるフロリアノポリスは、略してフロリッパとも呼ばれる面積456,5km²の大きな島。その建築や料理にはポルトガルの名残が多く残ります。

▼目次
・まずは滞在先を確保
・南北に分かれる見どころ満載の島
・頂上から海が見渡せる真っ白な砂丘
・戦争の足跡が残る遺跡
・隠れた場所にある人気スポット*Santo Antonio De Lisboa*
・キャンプ場での出会いから旅は広がる
・歴史地区と高層ビルと自然が混在する不思議な場所
・リオグランデドスウに向かって南下

まずは滞在先を確保

綺麗な海と美味しい魚介類で有名なフロリアノポリスは、ブラジル駐在の方なら1度は行ったことがあるメジャーな観光地。でも私にとってはブラジル移住10年目にして初めての訪問でした。

携帯マップを頼りに、ボンビーニャス滞在中に探したキャンプ場に辿り着きました。家族4人で一日50レアルと激安でしたが、駐車場からテントを張る敷地まで荷物を運ぶ以外は、プールあり、釣りの出来る池あり、清潔なキッチンやトイレもあり、敷地も広く整っていて文句なしのキャンプ場でした。

とりあえず滞在日数は未定でスタート。

南北に分かれる見どころ満載の島

地図の左中央で本州と繋がる橋を渡って島に入ると、南北それぞれに道が分かれます。滞在したキャンプ場は街から離れた北側の端で、島の南端までは片道約1時間の距離だったので、1度の外出で行ける所は全て回り、戻ったらキャンプ場を楽しむというスタイルにしました。

北側は歴史が残る遺跡、南側は湖や砂丘を楽しむことができました。沢山あるビーチはそれぞれ個性豊かで、一番面白かったのはあちこちで飛び交うスペイン語。アルゼンチンやパラグアイ、ウルグアイに近いので、スペイン語圏の旅行者が多いのだと初めて知りました。

頂上から海が見渡せる真っ白な砂丘

島の中央から少し外れたところに出現した真っ白な砂丘。脇に停車し砂に足を取られながら上っていくと、頂上から海が見渡せるそれはそれは高い砂山でした。頂上からソリで一気に滑り降りる人たちを横目に、私達は山の反対側に広がる湿地帯へ降りていきました。

砂丘地帯から湿地帯へ足を踏み入れると、そこは枯れた植物や泥沼に足を取られる危険な場所で、砂丘からこちらへ来る人はほとんどいませんでした。水溜りに堆積した泥にはまりながらふと周りを見回すと、向こうの丘に積もった白い砂が雪のように見える不思議な風景でした。

戦争の足跡が残る遺跡

島の北側の端には大学の研究チームによって保存され、博物館として一般公開されている歴史的遺跡があります。入場料8レアル(2019年現在)

敵の船を監視する見張り台や、海に向けて設置された大砲はそのままの姿で残されていました。教会や塀を含む全ての建造物は、壁のレンガも当時のままに、その様子を身近に感じることができました。

ここへ辿り着く道のすぐ手前には、大きなコンサートホールがありました。今日は有名な女性歌手が来るということで、満杯の駐車場からホールに向かってぞろぞろと歩く若者たちの集団を見て、歴史と現代のコントラストがとても奇妙に感じられました。

隠れた場所にある人気スポット*Santo Antonio De Lisboa*

観光情報も何もないままに、たまたま見かけた標識の先に辿り着いた素敵な場所。実はガイドブックに名前が載っている有名な観光スポットでした。

その昔多くのポルトガル人移民が住んでいた小さな漁村は、今ではカラフルな町並みにお洒落なカフェや魚介料理レストランが建ち並ぶ、人気の観光スポットになっています。お洒落な雑貨屋も、広場から海岸遊歩道まで続くマーケットも町の雰囲気によく合っていて、歴史地区なのに明るい活気のある場所でした。

海に面した素敵な街ですが、下水設備不十分のために近代建てられた沢山の高級マンションから汚水が海に流れ込んでいると聞きました。実際に浜に降りてみると、綺麗な砂浜とは裏腹に漂う異臭を感じました。海水浴を楽しめないのは残念ですが、そのお陰でこの景色があるのかもしれません。

キャンプ場での出会いから旅は広がる

年末年始で盛り上がった後の1月初旬、キャンプ場には私たち家族のテントの他に、3つしかテントがありませんでした。

★もうすぐアメリカに留学してしまう13歳の娘さんとの最後の思い出にと、二人で南米を旅しているパラナ州クリチバの学校の校長先生(女性)。

チリのアタカマ砂漠に数回行った話やアルゼンチンのウシュアイアへ行く途中、いくつもの事故車が脇に転がっているという話を聞かせてくれました。

→ 延々と同じ景色の続く直線道路を走り続けると、睡魔が襲ってハンドル操作を誤り、道路脇に反転する車が後を絶たない。でも、車を町までレッカーして修理するより放置したほうが安く上がるので、皆そのままにして行ってしまうのだそう。

そして、次はアルゼンチンへ行くと話した私たちに、アルゼンチンで購入したアルゼンチンの全体地図をくれました。

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★サンタカタリーナ州の下、リオグランデドスウ州から車にカヌーを乗せて来た消防士のドイツ人カップルと彼女の弟。

白い肌に金髪、左右それぞれ緑と青の瞳を持つドイツ系の彼は、陽気とも能天気ともいえるザ・ブラジル人。意気投合した私たちは、彼のカヌーと旦那が持っていたスタンドアップパドルをみんなで共有して、フロリッパの海を何倍も楽しむことができました。この後リオグランデドスウで再会し、一緒に州都ポルトアレグレを回ったサンパウロ未体験の彼と、次はサンパウロで会う約束をして別れました。

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★サンパウロ市から車で約3時間半の小さな町アバレから、自転車を担いで来た体育教師のカップル。

体育会系の二人は、毎朝早くから自転車で出かけていました。たまたまキッチンに居合わせた私たちは、夕食後に様々な旅の話題で盛り上がり、二人がフロリッパの前に寄ったというサンタカタリーナの山中、ブラジルで一番寒いという「ウルビシ」に行くことを勧められました。その後地図で調べて、ウルビシを回るルートを組んだことで、旅の大体の行程が決まりました。

歴史地区と高層ビルと自然が混在する不思議な場所

歴史地区にある中央市場に行った日はたまたま日曜日で、街は閉まっていて閑散としていました。

広場の中心に見えた大きな木に近づくと、おじさんが「この木の回りを○周すると願いが叶う」と教えてくれたので、とりあえず回って願い事をしてから歴史地区を後にしました。

迷子になりながらも道を抜けていくと、高層ビルの建ち並ぶ主要道路の隣、海に面した遊歩道でいくつかマーケットの屋台を見つけました。

屋台の作品を見てフリーダ・カーロに興味を持った娘に影響され、サンパウロへ戻った後、みんなで彼女の映画を見ました。

苔の様な植物が瓶の中で生き続けるというアートは、グリーンを気軽に楽しめる、斬新で素敵な作品でした。

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昔の姿をそのまま残す歴史地区、その隣には高層ビルが建ち並び、更に進めば山か海に行き当たる「フロリアノポリス」はとても不思議な場所でした。

リオグランデドスウに向かって南下

見どころ満載のフロリッパ。まだまだ滞在したかったけど、日程に余裕を持って次へ進むことに。南下の途中でいくつか寄りたい場所があったので、なんとなくそこへ行くつもりだったのが、うっかり高速道路からの出口を見逃してしまい・・・

続く。


思い切って飛び出した海外で、人生が変わりました。旦那は日系ブラジル人。家族で南米の旅に挑戦中です。海外に出たい、ブラジルに興味がある、人生を変えるきっかけがほしい等、気軽にご相談ください。

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