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悪いこと、それはわかってる① 140字小説

清廉とした身のこなし、社内で一番人気者の彼が海外転勤わする。
海外出張も多かった彼だからもう慣れっこだろう。私は花束を渡した。

「頑張ってください」
「ありがとう」

クールに微笑む彼の秘密を私だけが知っている。
飛行機が苦手な彼は飛行機に乗るたびに遺書を書き胸ポケットに入れていることを。‬

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