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#専業主婦
第二話⭐️ ドメスティックプロフェッショナルー専業主婦は経歴に書けますか?ー
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「まじか、そんなこと」
寝室。息子二人は謙太と加奈子の間で寝ている。さっきまで騒いで喧嘩していた二人なのだが寝てしまえば静かになる。
「掃除当番一人抜かしたとかそんなことでさわーわー言ってるの、暇人だな。工藤……さんだっけ? その人みたいに気にせずそのまま回せばいいわけだよ」
謙太は鼻で笑った。加奈子は内心、家事も育児も町内会も全部妻である彼女に投げてるくせに何その口はと
最終話⭐️ ドメスティックプロフェッショナルー専業主婦は経歴に書けますか?ー
ようやく加奈子も症状は落ち着き家族全員またいつもの日常に戻った。ホッとしたことは加奈子が仕事に行けなかった分の給料は謙太が生活費増量して補えた。
来月以降も加奈子の稼ぎに変わらず増やすことも決めてくれた。それは加奈子だけ病床にいた時に子どもたちのあまりの食欲旺盛さに謙太はびっくりし、用意する際も一から作るのに苦労したため冷凍や惣菜を頼らざるえなくなってそれらを考慮したゆえだったらしい。
「に
第五話⭐️ ドメスティックプロフェッショナルー専業主婦は経歴に書けますか?ー
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危うく謙太の気の利く姿を見てキュンとなり、自分には推し活は必要はないと思ってしまったことを撤回したくなった加奈子はあと5回は1人で堪能したかったアイスを家族全員で共有することになってしまって落胆していた。
なおかつ自分の分を相馬がワンスプーンおねだりもして結局2スプーン上げることなったのだがここで拒否をすると機嫌を悪くしてその後の家事に支障をきたして自分の時間を減らしてし
第四話⭐️ ドメスティックプロフェッショナルー専業主婦は経歴に書けますか?ー
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「疲れたー」
と仕事も終わり、大我と相馬の送り迎えの時間には中抜けができ、子供2人を職場の人に紹介して帰ってきた。
「よし……ご飯作るか」
加奈子は事前に食材を切り分けあとは焼いたり煮るなりするだけでできるメニューにしておいた。
それは本当に正解で、面接と施設説明だけなのにかなり神経を使ったのか……人一倍人見知りもあって……クタクタな状態である。
今後も仕事を続
第三話⭐️ ドメスティックプロフェッショナルー専業主婦は経歴に書けますか?ー
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数日後、加奈子は工藤さんから電話がありこの日にセンターに来てねと言われたものの空白の十年はどう埋めればいいのだろうかと悩んでいた。
ただでさえ短期間で異業種の転職を繰り返して大したスキルを身につけたわけでも無いし大きな役職に就いたわけでも無い……資格も普通自動車免許のみだ。
子供が小さいうちに在宅でいろんな資格をとるママもいたが自分にはなかなか合うものも続くものがなか
ドメスティックプロフェッショナルー専業主婦は経歴に書けますか?ー
あらすじ
結婚して子供を二人育て、専業主婦を10年している加奈子。
いろんなことがモヤモヤしながら刺激のない日々。周りの人と比べて自信をなくして行く。だが生活を変えないのは彼女なりの思惑があってのこと。
そんな中町内でのトラブルに巻き込まれ解決したことによって町内の施設の事務員に採用され町内住民の相談役になる。
単なる悲劇のヒロインじゃない、専業主婦だったことも糧に生きていくアラフォーヒロ