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(BL)李仁と湊音四コマ2022

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李仁と湊音の四コマ BL作品です
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最終話

最終話

 それから数ヶ月後。スーツも仕上がり、それを着て店を出る。
「本当にお似合いで。私もお店閉めた後に向かいますので」
「いつもありがとう……シゲさん。素敵なスーツ」

 湊音も新しく仕立てたスーツを気に入って店の外の窓ガラスの反射越しに見える自分の姿を何度も見入ってしまう。

「湊音さんもお似合いで。李仁」
「いつもありがとう。またよろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
 目を細めて

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第十九話 元彼?

第十九話 元彼?

 後日、李仁はバーの店長から退職届の受理された。辞める際には盛大なパーティーをしたいとのこと。

「そういえばさ、結婚したことは伝えたけどパーティーがお互い忙しくてできなかったしミナくんのこと紹介してない人もいるから結婚パーティーも兼ねてやろうってさ」
「今更ー」
「うん、今更」
「だからスーツ新調しに行こう」
「そこまでしなくても……」

 と、数日後にいつもスーツを作っているテーラーに2人で行

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第十八話 嫉妬

第十八話 嫉妬

 いちゃついた後しっかりと朝ごはんも済ませて李仁は仕事、湊音は友人の美容院へ。

 美容院に入ると担当でもあり湊音たち二人の友人でもある大輝が待っていた。

最近改装したばかりの店内。いつもの個室に通される。

「ねぇ、李仁は元気?」
「うん、あ……お見舞いありがとう。快気祝い……本当は李仁が渡したかったらしいけど予約が取れなくて」
「わざわざありがとう。また僕から連絡入れておくよ」

 李仁の快

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第十七話 いちゃつき

第十七話 いちゃつき

 数日後の夜、2人は宅飲みをしていた。李仁が業者からもらったサーバーから出るビールと、つまみは焼き鳥とか皮とかネギマとか砂肝とかにんにく刺しなど。仕込みは全部李仁である。

 湊音はビール片手に口は焼き鳥をもぐもぐ、左手にペンを握って2人の日記帳に今日のことを書いていた。
「ねぇ、ミナ君。日記書けた?」
「うん、あと少し」
「食べながら書くとは、行儀悪いわよー湊音先生っ」
「ハイハイ」
「ハイは一

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第十六話 家族だもの

第十六話 家族だもの

二人がパートナーシップ協定を結んで数ヶ月後、現実を知ることになる。

 李仁が倒れたと湊音は勤務中に連絡が来てタクシーで病院に向かう。

 朝、李仁は普通に料理をしていて何も変わらない様子だった。
 今まで大病も怪我どころか風邪でダウンしない李仁であったが……。

 病院に着いた湊音は受付に行く。
「……槻山李仁は!」
「しばらくお待ちください……失礼ですが、ご家族の方で?」
 受付の人は湊音をじ

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第十五話 一緒に

第十五話 一緒に

 とある夜。寝ている湊音を眺める李仁。見つめる先は湊音の指。

『サイズを図るには今しかない……』
 指のサイズ。そうである、李仁は湊音へのプロポーズを考えたのだ。

 彼自身、ゲイである自分が誰かにプロポーズするということは思ってもいなかっただろう。どちらかといえば待ってる方であった。

『指輪でプロポーズってありきたりすぎるわよね』
 いろんなことは交際していた男性にしてもらった方だと李仁は思

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第十四話 希望

第十四話 希望

 2人が同居を初めて数週間後の放課後。湊音は職員室で大島と話をしていた。
「なぁ、湊音。そろそろお前らの家行かせてよ」
「あ、じゃあ今度の日曜に」
「ん、まじか。よっしゃ」
「人手が欲しくて。マットレス解体」
「なんだよ、俺は解体業者か? 俺は。妻連れて行こうとしたのに」
「冗談ですよーっ……て? 妻?!」
 湊音は驚いて席を立った。大島は笑った。そして手品のように左手の薬指にさっきまで無かった指

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第十三話 僕のもの

第十三話 僕のもの

 二人が結ばれてから1ヶ月後。湊音は完全に李仁に夢中である。自分から求め、自分から腰を振り……目をトロンとさせている。

 あっという間に湊音の体が順応していく姿を見て二人はより一層仲良くなってきた。
 いまだに外で出歩く際は周りの目を気にする湊音だが、二人でいる時はベタベタの甘々になる。

 二人の息は荒い。手をしっかり握り合い、互いの温度を共有させて、湊音は李仁の白い背中にキスをし、たくさんキ

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第十二話 痛みを超えた向こう側

第十二話 痛みを超えた向こう側

 部屋で泣きはらす湊音。部屋の外では心配してる広見と志津子。

「ミナくんたら、ずっと泣いてるのよ……部屋の中で」
「彼氏とやらと何かあったか」
「やっぱり普通じゃないもの、男同士なんて。また傷つくだけじゃない! 子供だってあっちの勝手なエゴでタネだけ貰われて!」
「志津子、落ち着きなさい……あっ」
涙でぐちゃぐちゃになった湊音が出てきた。鞄を持ってスマホを握り玄関に向かっていった。

「ミナくん

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第十一話 理解者と裏切り

第十一話 理解者と裏切り

 次の日の朝、湊音は校長から来年も三年の担任を続けるよう言い渡された。その言葉に湊音はびっくりした。

「教師のプライベートのことに関してはあまり深く掘り下げないが、生徒の見本となるのは君たち教師。気をつけてくれよ」
 それだけであった。

 職員室に戻り大島ら2年の担任たちの前で湊音が、校長からの話をして頭を下げると彼らからはまた頑張ろうと声をかけてもらった。
 大島が湊音の背中を叩き、職員室の

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第十話 形は同じ

第十話 形は同じ

 湊音は李仁の家についていく。あんな大口叩いて実家から出てしまったが、李仁の家に朝いた李仁の元彼のことも思い出すと複雑だったがしょうがない。

「しばらくうちにいればいいよ」
「……うん、ごめん」
「一緒にいられるんだから私は困りはしないわ」
 だがまた元彼が来るのではと湊音は今朝のことを話すか悩んでしまった。
 元彼は他にも色々と言っていた。李仁を追い出そうとしたら住むところがないと言われてマン

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第九話 なにやってんの

第九話 なにやってんの

 湊音は今日、剣道部の朝練がなくてよかったと思いながらもゆったりと登校。新しい体にフィットしたスーツ。
 かなり値段はしたものの、オーダーメイドスーツが初めての湊音は少し気分が弾む。朝の出来事さえなければ尚更。

 朝、李仁の部屋で鉢合わせた謎の男は李仁の元彼と言っており、しかもあのマンションの一室は彼名義で購入したものらしい。
 湊音は李仁以外の人が住んでいる気配は全く気づかなかったが流石に独身

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第八話 好きなんだ

第八話 好きなんだ

 湊音が家に帰ったのは日を跨いで二時だった。もちろん親は寝ていて家は静まり返っていた。

 タバコの匂い、汗、お酒の匂い。まずは着ているものを全部脱いで洗濯機に入れてシャワーを浴びた。喉が少し痛い。足も腕も。騒いではしゃいだ代償である。
 あと数時間で起きる時間である。剣道部の朝練である。こんなことがあっても日常は待たない。休みでもないのに羽目を外してしまったと反省する。

『李仁さんに悪いことを

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第七話 二人きりになれたのに

第七話 二人きりになれたのに

 湊音は先に店を出て外でタバコを吸って待っていた。いい加減やめようと思ってもやめられないようで、明里にもやめて欲しいと言われていたことを思い出して時たま胸が痛むのか浮かない顔をしながら結局タバコを吸っている。

「おまたせ」
 と店から出てきた李仁は派手な服を着ていた。
『僕と二人きりの時はシックな服じゃないのか……あっちが好みなんだけど』

 李仁がついてきて、と夜の街を案内する。湊音は李仁のバ

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