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柊のしごと・かんがえごと

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展示や仕事、日々の生活のなかで考えていることを書き留めておくためのマガジンです。
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#エッセイ

焼き尽くした先にあるもの

こんにちは。ひさしぶりにここに書きますね。みなさんお元気でしょうか。 わたしはまあいつも…

柊有花
2年前
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土を耕すような日々

しみじみと地味な日々である。 朝散歩して絵を描き、メールを送り、昼ごはんを食べて昼寝し、…

柊有花
2年前
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生きることと作ること

生きること、作ることはとてもむずかしいです。 ああでもないこうでもないと考えながら、ただ…

柊有花
2年前
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仏像の姿形に残された祈りの痕跡のこと

鎌倉の骨董市へ行く。 制作の資料となるものと出会えればいいなあとひとつひとつ店を覗いてい…

柊有花
2年前
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雑記

ここしばらく詩を書いたり、絵を描いたりしていてあまりここに書けていないけれど、元気に暮ら…

柊有花
2年前
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たしかなものがないとき、それでも選ばねばならない

菅原敏さんの詩集を買った。 よい手触り、よい佇まい。言葉は散らばりながらときどき像を結び…

柊有花
2年前
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時間と距離をはるかに超えて想像力は飛翔する

Twitterにもすこし書いたのだけど、さまざまな土地へ行って展示をし、しばらく滞在しながら過ごしていきたいなあと思っていた。そしてこのコロナ禍でよりいっそう、場をもうけてひとと時間をともにしたいと思うようになった。 どんなにメディアが発達しても、心のある一点は埋まることはない。話したいひととの距離は遠く感じられて、行き場のない怒りや不安に体が燃え、誰もいない部屋で叫びたくなる。インターネットで本音が綴られて、つかの間の安息を覚えていたことが、遥か遠い昔のことのようだ。

信頼する他者のまなざしの先にあるうつくしい世界のこと

梅雨に入ってここ数日体調がよくなかった。めまいと、偏頭痛と、息苦しさ。夜中に目が覚めて眠…

柊有花
2年前
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自分の言葉を贈る手紙セットを配布します

『花と言葉』のノベルティができました! 『花と言葉』を読まれたあなたが、今度はご自身の手…

柊有花
2年前
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事実はわたしの迷いを置いてどんどん先へ行ってしまう

仕事の合間に青山ブックセンターへ行く。お世話になっている書店員さんに会いたいなと思って直…

柊有花
2年前
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生の絵具のきらめき

世界堂へ行って顔彩を買った。 藤紫、青草、沈香茶、牡丹、色の名前を頭のなかで読み上げるだ…

柊有花
2年前
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乾いた心の栄養となるもの

6月の個展がなくなって、次の10月の個展のことを考えている。それ以外にもいくつか展示の予定…

柊有花
2年前
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鳴らない音は風景のなかに含まれている

Twitterで、鳴っていない音が聞こえる、ということを書いた。それについて考えたり、ひとと話…

柊有花
2年前
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喫茶店の効能と真鶴

雨や気圧の変化のせいか、体がだるくて仕方ない。もう一度寝ようかと思っていたのだけれど、二度寝するとさらにだるくなってしまうので喫茶店へ行ってみるかと思い直し、いま珈琲を飲んでいる。 喫茶店へ行くと体のめぐりがよくなるのはなぜだろう。周りが動いているのを見ていると、灰色の靄に包まれているわたしの新陳代謝も上がっていく気がする。自分と、環境とのあいだで何かが循環していく感じ。 そして海や山へ行くと清々しい気持ちに満たされるのもなぜだろう。それらは頓服のようにはっきりと体に効く