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柊のしごと・かんがえごと

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展示や仕事、日々の生活のなかで考えていることを書き留めておくためのマガジンです。
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#日記

みんな生まれ落ちた時代を生きる

ずいぶんご無沙汰していましたが、みなさまお元気でしょうか。 わたしは昨日一日、友人が主催…

柊有花
1年前
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わたしを取り囲む、ある一枚の壁

シチュエーションは異なっていても、その壁をじっと見つめてみると同じ問題であることがある。…

柊有花
2年前
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遠く、山をのぞむ

あけましておめでとうございます。 年末の締めのご挨拶をしたばかりなのに日付が変わるとすっ…

柊有花
2年前
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心は夜に浮かぶ星

どんなにやりとりを重ねても、他者との会話はあくまでも、わたしはわたしが話したいことを、相…

柊有花
2年前
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不明のわたし

あの駅を越えたら電車は加速する。運転士が手元のハンドルを加速へと押し出す手の感触をありあ…

柊有花
2年前
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食べる負荷

毎日の食事が苦痛である。正確に言えば、食事のメニューについて考え、買い出しに行き、調理を…

柊有花
2年前
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あなたはわたしの灯台 2021/12/18

朝のベランダは正月そのものだった。あらゆる穢れが吹き飛ばされ、空気はつめたく澄んでいる。南東向きのベランダの植物たちは朝一番の太陽で明るく照らされ、そろそろ翳り始めるところ。わが家のベランダには屋根がないので、太陽と月の光がダイレクトに入る。いまは冬の低い太陽の光。冬至間近である。 今日はひとつラフを描きあげたいところ。その前にウォーミングアップがてら喫茶店へ出かける。調べ物をしながら2時間ほど過ごして会計へ行くと、「いつもありがとうございます」と初めて言われる。ひそかに「

名を呼ばれること 2021/12/17

*** 2年ぶりにご一緒するデザイナーさんと打ち合わせをした。わたしにとって思い出深い装画の…

柊有花
2年前
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ふたたびラジオを始めます!

オーダーメイドでお作りした、詩と絵をご紹介するラジオを始めました。 なにしろ話すことが苦…

柊有花
3年前
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焼き尽くした先にあるもの

こんにちは。ひさしぶりにここに書きますね。みなさんお元気でしょうか。 わたしはまあいつも…

柊有花
3年前
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土を耕すような日々

しみじみと地味な日々である。 朝散歩して絵を描き、メールを送り、昼ごはんを食べて昼寝し、…

柊有花
3年前
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生きることと作ること

生きること、作ることはとてもむずかしいです。 ああでもないこうでもないと考えながら、ただ…

柊有花
3年前
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仏像の姿形に残された祈りの痕跡のこと

鎌倉の骨董市へ行く。 制作の資料となるものと出会えればいいなあとひとつひとつ店を覗いてい…

柊有花
3年前
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雑記

ここしばらく詩を書いたり、絵を描いたりしていてあまりここに書けていないけれど、元気に暮らしています。 言葉を重ねるたびに徒労感のようなものは心のなかに澱のように積もっていき、実用的な言葉の意味から抜け出して言葉とふたたび会いたいと思っています。それは絵もそう。 がつんと夏が到来し、戸惑っている体には何がいちばん効くのでしょう。わたしにとって本当の意味で休むとはなんなのだろうと考え始めてしまいます。 地域によってさまざまですが、梅雨が明け、早いところではお盆の期間が始まっ