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名を呼ばれること 2021/12/17

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2年ぶりにご一緒するデザイナーさんと打ち合わせをした。わたしにとって思い出深い装画のお仕事をご一緒して以来なので、ふたたびお声かけいただいてとても恐縮する。自分の知らぬところで名前が挙げられていて、あるときは仕事となり、あるときは仕事とならなかったりするのだが、どちらにしても名前を挙げてくださる方がどこかにいるというのは心強い。がんばろうにも仕事の機会がなければがんばることができないのだから、矢の如くもたらされた仕事ひとつひとつに自然と重みがかかってくる。

今年は引越しも個展も仕事もあってあわただしく、師走のいまになって疲れのようなものが一気に襲ってきている。あるひとにその話をしたら、それだけあわただしく過ごしていたんだったらその成果もたくさんあるんじゃない?と言われて、ああそういえば、と思った。過去のことはとにかく忘れてしまいがちだけど、自分がやってきたことと、その結果について振り返ってもいい頃かもしれない。12月というのはいそがしい月ではあるけれど、前へ前へと進もうとする足を止めて振り返る好機でもある。人生は反省すべきことだけではない。たぶん。

今夜から明日、日本のあちこちで大雪が降るらしい。日本海側への影響が大きいとのことだったのだが、わたしの住む神奈川にも急に強い風が吹いてきた。引っ越してからこの方、嵐の日が結構多い。それはまるで比喩のように聞こえるけれど、字義通りの意味で。

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Twitterでアドベントカレンダーのような日記を書いているうちに、もうすこし暮らしのディテールをとどめておきたくなった。毎日書けるかはわからないけれど、形式を検討しながらひとまずクリスマスまでは書いてみる。

今日にぴったりの本。

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