"子どもたちの幸せな未来”を願い、”誰もが自分らしく生きられる世の中を創ること”が私のライフテーマ🍀
神奈川県大和市出身。日本女子大学文学部教育学科卒業。
株式会社リクルートにて22年間勤務した後、2013年、ライフキャリアコンサルタントとして独立。現在は、ライフシフト(自分の価値軸にそった自分を主人公としてた生き方)と子どもの教育の専門家として、ライフキャリア・受験・子育てのコンサルティング、企業研修、小学校・中学校・大学などの教育機関での講演を行っています。
2023年12月31日には、自らの仕事と子育て経験、ライフキャリアコンサルタントとして多くの相談を受けてきた経験、小学校受験塾をはじめとした子どもの教育経験から紡ぎ出した『キャリアと子育てを両立する! 自分と家族の価値軸で築く幸せな生き方』という本が、ごきげんビジネス出版から刊行されました。
ここでは自己紹介として、私がライフキャリアコンサルタントとして独立するまでの経緯、仕事へのビジョンについてお話したいと思います。
小学校の先生になると決めていた私がリクルートへ入社した理由
小さい頃からの夢は小学校の先生。この夢はぶれることなく、大学は教育学科へと進み、幼稚園、小学校の教員免許取得のための4年間を過ごしました。
「人間は教育によってはじめて人間となる」というカントが言ったとされている言葉。この言葉のように、私は教育の必要性と可能性を信じ、大学時代は0歳児からお預かりをしていた保育園や、小学生、中学生、高校生の家庭教師のアルバイトを経験。その中で感じていたことは、子どもの成長に関わる仕事は、同時に保護者ともよい関係を築く必要があるということ。幼稚園、小学校はミッションスクールに通い、中学受験をし、付属校からそのまま大学までに進んだ私は、自分が世間知らずだということを自覚していました。だからこそ、進路を決める際、大学を卒業してすぐに「先生」と呼ばれることに違和感があったのです。
「3年間だけ、社会に出て経験を積もう。教師になるのはそれからでも遅くはない」 そこで、若いうちからいろいろな経験ができそうな株式会社リクルートへ入社しました。
自分のビジョンを持ち、ありたい自分を実現できる会社
リクルートという会社には、様々な雇用形態、様々な思い、夢をもった仲間が集まっていました。「自ら機会を作り、機会によって自らを変えよ」という創業者の思いが受け継がれている場だったのです。
「自分はどうありたいのか」「何をしたいのか」というビジョンを持ち、「自ら動く」ことが求められます。逆に言えば、ビジョンを持ち、自ら動ければ、なりたい自分、ありたい自分を実現できる会社なのです。
約800名の社長、人事、働く社員を取材、約6000件の人材採用に携わったり、求人サイトの運営では年間5000件の転職・相談、年間1万件以上のクレーム対応に携わったり、「人が働く」ことをテーマとした仕事をしてきました。
20代の頃は、24時間、365日、仕事のことを考え、会社が好きで仲間が好きで、仕事中心の生活でした。
仕事も子育てもどちらも大切
32歳で第一子、36歳で第二子を出産すると、仕事中心の生活が一変します。
小学校の先生になりたいという思いを持っていた私は、出産前は仕事とは別に子育て支援のボランティア団体を運営していました。
それくらい「子ども」「子育て」に対する思いは強く、「仕事も子育てもどちらも大切。あきらめたくない」と考えていたのです。
しかし、毎日忙しくて、綱渡りのような日々。仕事も子育てもどちらも中途半端な状態でした。子どもにもっとこうしてあげたい、あーしてあげたいと思っていてもできない。会社の人にはいつも迷惑をかけて申し訳ない気持ち。いつも謝っているような状態で、そんな自分が嫌で、モヤモヤイライラする日々を送っていました。
まだ平成の時代でしたから、先輩ママたちの多くは、子育ての気配を消しながら、仕事に生活を合わせていました。出産前と同じ成果、働き方を求められ、それに対して必死にこたえようとしていたのです。そうでなければ男性中心の企業社会で女性が生き残っていくことができない時代でした。
時短勤務という選択
そんな時、私が変わるきっかけとなった、上司や同期の社員からの言葉があります。
「何かを得たら、何かを手放す。すべてを持ち続けることできないよ」
「長い人生のなかで子育ての期間など、わずかな時間。子育てに重心を置くときがあってもよいのでは?」
自分がどうありたいのか?どうしたいのか?を考えた時、自分のキャリアだけでなく、子どもの未来のキャリアも考えた子育てをしたいという思いがありました。
月100時間という時短勤務という選択をすれば、できる仕事は限られ、昇進や昇格も難しくなります。でも時短勤務なら、子どもと一緒に19時くらい夕食をとって、21時までに寝かせることが可能になります。
規則正しい生活と十分な睡眠は、子どものその後の成長にも影響を与える大切なものです。24時間戦えますか?の当時のリクルートにおいて、定時という概念はありません。もしフルタイムという仕事スタイルを取れば、規則正しい生活は難しくなる…。私は今までの通りの働き方を捨て、時短勤務として自分だからできる仕事を模索することを選択しました。
勤務時間は10:00~16:30。猛烈社員が多い社風の中で、私のような働き方がすぐに受け入れられたわけではありません。職場で四面楚歌状態になったり、やりたい仕事にチャレンジできなかったり、大事な仕事の時に限って子どもが急に発熱したり、大ピンチ状態は何度もありました。それでも「仕事も子育ても自分らしく」という自分軸があったからこそ、乗り越えられたのだと思います。
仕事も子育てもあきらめない生き方
私は「仕事も子育てもあきらめない」と決めた時から、「自分にとって、周囲の人にとっての最善とは?」という思考を習慣にしました。この思考を意識するようになってから少しずつ、私の働き方を応援し、理解してくれる人が増えていったように感じています。これはリクルートという会社の社風も大きく影響していると感じています。想いを持ち、チャレンジする人に対しては、最大限応援しあう、お互い尊重し合う、そんな文化のある会社。だからこそ、私は自分らしく、仕事も子育てもあきらめない生き方を手に入れらられたのです。
時代の変化と共に、働きながら結婚や出産というライフイベントを控えたり、迎えたりといった女性が増えていく中、後輩からの相談にのる機会も増えてきました。
「ゆかさんみたいな柔軟な働き方でも、今の仕事が続けられるなら子どもも産めるかなと思えます」と言われた時、一人でも多くの人が「なりたい自分を目指し、自分らしく生きられる」そんな世の中を創りたいと強く思ったのです。
子どもたちの幸せな未来、誰もが自分らしく生きることを応援するライフキャリアコンサルタントとして独立
大好きなリクルートという会社でしたが、息子が小学校6年生、娘が3年生になるタイミングでリクルートを卒業し、ライフキャリアコンサルタントとして独立しました。
「24時間、365日、自分が今、大切だと思うことに時間を使いたい」
「目の前にいる方を幸せにする仕事をしたい」
「20年後も30年後も誰かの役に立てる仕事をしていたい」
「どんどん成長していく子どもたちと一緒にいられる時間を大事にしたい」
リクルートでの仕事はやり切ったという思い。当時、44歳。これからの20年を考えた時、飛び立つのは今だ!と何の迷いもなく独立の道を選びました。
「なりたい自分、ありたい自分を目指し、自分軸をもって、自分らしく生きる」が私の生き方。そして「自分らしく幸せに生きたいと願う方を応援する」が私の仕事軸です。
子どもたちが未来にワクワクするできるような世の中、そして、誰もが自分らしく幸せに生きられる世の中を創りたい…一人でも多くの方が「自分らしい幸せ」を見つけてほしいと心から願っています。
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