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不完全だからこそ恋をする。

はじめに

以前こんな記事を書かせていただいたのですが
わたしの想像を遥かに超えるほど♡をいただき
とても驚いております

たくさんの方にご覧いただき本当に嬉しいです
ありがとうございます


ご覧になっていない方に
この記事の要約させていただくと

その日暮らしでぼんやり生きるアラサーの
小さな恋の悩みごとを
ボヤかせていただいた記事でございます


正直なことをいうと

私の悩みごとに対して
ちゃんと解決をしたわけでもなければ
なんのオチもない記事だったので

ここまで♡をいただけるとは
思っていませんでした

小説やコラムにもいえることですが
文章の構成をするうえで起承転結が大切である
とよく言いますよね?

それに当てはめるなら
わたしの記事は起承転結の”結”がないのです


どうして皆様に共感していただけたのだろうと
わたしなりに考えてみたのですが

おそらく結末を曖昧にしたこと自体に
答えがあるんじゃないかと思ったのです


例えば人生のなかに起承転結があるのならば

いまを生きる人たちは結末をまだ迎えていないし
それを想像はできても創造はできないですよね

それは日々の生活のなかにも
たくさんあると思うのです

たとえば私が記事で綴った恋愛の話であれば
まだ起承転結の”承”にも辿り着いていないわけで

それに対してたった数千文字の文章で
結末まで語ってしまうのは野暮なんです

というか

「まだわからないじゃんか!バカヤロウ!」

って感じなんですよ(頭悪い発言すみません)


想像し理想的な未来を思い描くことで
選んだ道を迷うことなく歩むこともできますが

理想を描きすぎることで
結末に涙を流すこともあると思うのです

誰だってバッドエンドなんて
望んでなりたくないですよね

しかし理想を思い描いて突き進むことも
現実をしっかり見つめながら着実に進むことも

どちらも正しくて
生きるうえで大切なことで

ただその塩梅を見極めることが難しいのです

それは誰かに決められるものではなく
自分の理想と現実の比重を秤にかけながら
見極めていく必要があります

きっとわたしの記事に共感してくださる方は
どちらかというと後者に重きを置く方が
多いのではないのでしょうか?


さきほどの記事でも少し触れていますが
わたしは人生ではじめて
心の底から好きになれた人がいます

80%くらいの確率で叶わないとわかっていますが

本当ならわたしの未来に彼が居てくれたらと
淡い期待と理想を思い描いたりします

しかしそんな素敵な未来を強く願いすぎて
現実を見られなくなることが怖いのです

だから私は無理矢理にでも
この感情を心の片隅に置いておいて

小腹が空いたときの小さなチョコくらいな感覚で
たまにその甘さを味わっては自分を甘やかします

そうやって足踏みをし続けることに対して
もどかしさを感じつつ
居心地の良さも感じていたりもして


それでもわたしが
たった20%の理想を手放せないのは

どう転がってもバッドエンドにはならないと
思える恋だからなんです

もしも彼がわたし以外の誰かと
幸せな未来を歩むのなら私は喜んで去ります

そしてこんなにも彼を好きになれたことに
心から感謝ができると思っています

だからこそ
今はただ20%の不完全な恋に縋りたい

いつになるかはわからないけれど
この気持ちを手放せる日まで
わたしは自分に正直に生きてみたい

そう思っています

あらすじだけで結末が読めてしまう小説を
誰が好んで読むというのでしょうか

相手の気持ちが100%わかれば
人間関係に苦労しないって思うけど
ぜんぶ分かってしまったら面白くない

みんな同じ容姿や性格をしていたって面白くない

私はくだらない世間話をして打ち解けて
共通点をみつけて意気投合する時間を
尊いものだと思いつづけたいのです

完全なモノより不完全なモノを愛したい

終わりが見えないからこそ人生は面白くて
不完全なわたしを愛するために恋をする


花崎 由佳

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