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双子妊娠中の管理入院日記~生まれる前から愛していたよ~

みなさんは妊娠や出産について、どんなイメージをお持ちですか。
人それぞれ、十人十色の捉え方があると思います。
私は自分が妊娠したのを知ったとき、自分のお腹の中に天使の卵を授かったようなメルヘンチックで幸せな気持ちになりました。
これから自分はハッピー マタニティ ライフを過ごし、夫の立ち合いのもと赤ちゃんを産むんだと勝手に想像していました。
しかし、妊娠発覚から間もなく、お腹の中の赤ちゃんは1人ではなく2人であることがわかり、そこから多胎児妊娠という高リスク出産の現実を思い知ることになりました。

まず初めに、多胎児妊娠は高リスク出産の分類になるので一般の産婦人科医院では診てもらいないということで、NICU(新生児集中治療室)などの設備が整った総合病院へ転院することになりました。
転院先での最初の診察の時に担当のお医者さんから、「多胎児の場合は単胎児よりも早く小さく生まれることがほとんどです。双子の平均在胎週数は35週ですから。お母さん(私のこと)が小柄なので、35週よりももっと早く生まれる可能性が高いです。でも、赤ちゃんたちをお腹の中でなるべく長く育ててあげられるように頑張りましょうね。」という話をされました。
このとき私は多胎児妊娠の母体への負担の大きさも、切迫早産のことも、管理入院のことも、赤ちゃんがお腹の中で具体的にどんな過程を経て成長していくのかも全くわかっていませんでした。
でもなんとなく、自分のマタニティ ライフは当初イメージしていたメルヘンチックでハッピーなものではなく、もっと大変な状況になるのだろうと予想するようになりました。

私も人並みの吐きつわりに苦しみ、それを乗り越えてやっと安定期に入った頃からお腹が張るようになってきました。このお腹の張りというのは、赤ちゃんたちを包んでいる子宮が収縮する状態のことです。(子宮の収縮が強く規則正しくなると陣痛という「これから赤ちゃんが産まれますよ」という状態になります。)
私は妊娠中期からお腹の張りが頻繁になり、切迫早産と診断され、総合病院に管理入院しました。

私が入院した時、お腹の中の赤ちゃんたちはそれぞれ700g弱の小さな小さな存在で、まだ肺などの臓器が未成熟な状態でした。
なので私は入院中ずっと、赤ちゃんたちがこんな未熟な状態で生まれてくるのではないかという不安で頭も心もいっぱいいっぱいでした。
それと同時に、お腹の張りを抑えるための点滴を24時間受ける生活の中で、その痛みや副作用や不便といったストレスに苦しみました。
約3ヶ月間におよぶ管理入院生活の中で、不安でたまらないときや辛いときに、私はいつも自分と同じような経験をした先輩ママさんのブログなどの記事を読んでいました。
そうすることで
「こんなふうに辛いのは私だけじゃない。」
「私の赤ちゃんたちも、1日1日、お腹の中で元気に成長しているはず。」
「今は苦しくても、これはこれから迎える幸せな家族生活のための試練なんだ。」
と思えて、元気づけられました。

そして私自身も管理入院中は、簡単な備忘録のような日記を毎日つけていました。
これを日々、自分で読み返しながら、お腹の中の赤ちゃんたちの成長を確認し、
「ここまで頑張ったんだから大丈夫。
あともう1日頑張ろう。
あとちょっとの辛抱だ。」
と、自分を励まし続けました。

この日記は、お腹の中のまだ見ぬ我が子たちへの愛ゆえに私が流し続けた血と涙の記録です。
今もきっと全国のいたるところで、たくさんの妊婦さんたちが、赤ちゃんのために様々な不安や苦しみを乗り越えようと頑張っていらっしゃると思います。
私が先輩ママさんたちの経験談に励まされ勇気づけられたように、私の経験も誰かの励みになるかもしれないと思い、この日記を公開することにしました。
自分のためにつけた備忘録のような日記なので、簡潔で具体的な内容です。
公開するにあたって、日記に含まれていた個人情報(主治医や夫の名前など)は伏せました。

【日記の内容】
・いつ、どんな検査を受けたのか
・お腹の中の子供たちがどんなふうに成長しているのか
・切迫早産だった私が、なるべく長く妊娠を継続させるために気を付けていたこと
・入院中に不安に思ったことや辛かったこと
・入院中に心の支えになったことや嬉しかったこと
・病院食(写真多数あり)
・入院中の過ごし方
・入院中に私が双子ベビーのために作ったもの(写真あり)
・点滴生活の様子

この日記を読んでいただくことで、私が四苦八苦、試行錯誤して実感した切迫早産の不安を乗り越えるコツや、点滴生活を少しでも楽にするノウハウなどが伝わると思います。
ただし、これはあくまでも私見でして、全ての妊婦さんに当てはまるというわけではないと思いますので、切迫早産での管理入院経験者の一例として考えてください。
病院食の写真もたくさん載せています。
(※注:病院食は患者さんの病状に合わせていろいろな種類がありますが、私が食べていたのは「常食」という、特に食事制限のない人向けのメニューでした。産科病棟に入院しているママさんの多くはこのメニューです。ただし、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病の患者さんは別メニューでした。)
また、切迫早産以外の理由で管理入院中、あるいは入院を控えている妊婦さんにとっても、参考にしてもらえる内容だと思います。
私の経験が、誰かのお役に立てたら幸いです。

この日記は先述の通り、とても具体的な内容のため、身バレのリスクがあります。
内容に全然関係のない人に興味本位で読まれ、私の想定外の方向に広がるのを防ぐため、有料というかたちで少しだけフィルターをかけさせていただきます。
ご了承ください。

読んでいただいたうえで、
「もっとこんなことが知りたい」
「この部分をもっと詳しく知りたい」
というようなことや感想などをコメントでいただけましたら、お返事や続編を書きたいと思いますので、気軽にお寄せください。

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