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転職退職した時のはなし

1回目の転職は、2019年春。
まだ世間がコロナ禍になるなんて思っても見なかった頃。
前職を辞めたのは、2018年秋。
予兆はかなりあったけど、その日普通に朝会社へ行きお昼を食べ午後の仕事が始まった数時間後、今まで張ってた糸が切れた。

漫画みたいな話だけど、切れた瞬間私は皿を洗っていた。その皿が割れたと同時に“プツン”と音を立てて全てが切れた。

その足ですぐ「辞める!」と上司に宣言し、上司もいつか来るだろうと予測はしていたのだろう。
あっさり受け入れてはくれた。
「辞める!」宣言をし、直後張り詰めたものが堰を切ったかのように涙となって流れ誰にも見られない廊下の隅で泣いていた。
そこで何を思ったのか日中だというのに、友人に泣き声で電話してしまった。たぶん聴いてほしかっただけだったんだろう。

泣いた後、私はその日は早退した。
同僚に挨拶に行こうとしたが、あまりの泣き顔を見た1人の後輩が言葉では言わなかったが、(何も言わなくて良いですよ)と言っている様で会釈だけした。
詮索しないそっとしておいてくれる優しさに触れた。

帰宅すると上司から電話が来た。
出ると、本社の人事部が明日来るから仕事はしなくていいけど来て欲しいとのこと。

帰宅後早速私は、会社で使っていた要らない私物を全てゴミ袋へ、そして転職活動するための準備をした。

翌日一応呼ばれたので会社に行き人事には引き止められたが意思が変わることはなく、話が終わるとその足で転職活動に出掛けた。

始めた頃は焦りもあり、色んな業種の面接に行った。
でも同時に資格取得の勉強もしてたこと、年末年始が重なってくることもあってその時だけスピードと緩めた。

1回目の転職は結果、2社から内定を貰った。
それぞれ全然違う職種。
その時どこかでやったことないけど、取得した資格を活かしていきたい気持ちがあって異業種をしてみたかった。
でも、前職と業界は違うけど同じ様な職種に行った。
その方が正直楽なのはある。職場は違っても全くの0からではない。
でもその裏には自分以外の人の気持ちも含まれていた。前職の様な業種に行ったほうが安心、喜ぶんだろうなという憶測。
誰にでも大小あると思う。

まあでもそこで数年続いた。
大変な事、理不尽、腹立つことは多々あった。
会社は本当に何もしてくれないのも実感した。
でも今その2社目の会社を辞めて後悔はしてない。

次は自分のやりたいこと、条件に真っ直ぐにいきたい。
それが何でも良いと思う。
職種、業種、勤務地、給料、休日…1つ軸を持つことは大切だとずっと思ってます。
ブレてるように見えるけど私の絶対譲れなかった条件は勤務地。そこだけは今も新卒時から変わっていない。

2度辞めて分かった。
学生時代、親から「会社は何もしてくれない」
と聞かされていた。
その時はよく分からなかった。

会社が大事なのは、“会社”。
いくら綺麗事を並べている会社であっても所詮社員は替えがきく。
悪く言えば駒。
だから辛くなったり、しんどくなったら決して我慢しないでいい。
会社に迷惑かかるから…とかそんなこと考えなくていい。1人居なくなって回らない会社なんてない。
何を言われても逃げて良い。
辞めてどうしよう…思うと思う。
でも心と体を壊してまでする仕事はどこにもないから。
心と体が壊れていなければまたすぐ動けるから。
転職は楽ではないし大変だけど、1つの場所に固執することはないと私は思う。

#転職体験記


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