ますます短歌好きになりそうになっているわたしの最近の話。(それと仕事短歌4首)
最近、生活と短歌の接点がこんなにもあるんだと
唐突に気づいた気がします。そんな話。
さいごに自作の短歌も読んでいるのでぜひ。
こんにちは、紫です。
普段は二次創作短歌をやってますが、
これは普通の短歌の話です。
突然ですが、
世の中は、社会は、会社という組織は、
いつも延命を強制していますよね。
強制しているのか
されているのか。
されているんだと思います。
でもそんなこと気がつかずにいました。
「生きのびる」ことを強制してくる、
今ふだんに私とかいう個体が生息している空間は
長い矢印がずーっとずーっと先へ先へ
延びていくことが重要視されているところ。
そうなんだって、短歌に教えてもらいました。
穂村弘さんの「はじめての短歌」を読んで、
という方がいいかもしれない。
穂村さんのこの著書は
不明瞭で感覚的にも思える短歌のメソッドを
言葉でうまく解説してくれているそんな本です。
この記事を読んでくれてる方は
短歌界隈の人なのですでに読まれてるかもしれませんね。
最初に読んだのは5ヶ月ぐらい前かな。
その後短歌に少しまじめに取り組むようになって、
歌集なども少したしなんで
その上で、ふと再読してみたのですが
短歌ってこういうことか。
だから短歌なのか、
が、なんとなくわかった気がして。
■短歌、自分らしく詠めばいい。
ちょうど、短歌の価値観ってなんだろーと
ぐるぐる考えてしまっていた時期だったんです。
価値観をちゃんと反映してないと評価されないんだろうな、と。
話は変わりますが、
私が働く会社のみなさんの口癖を
紹介させてください。
「言っても分かる人じゃないから、何を言っても無駄だから」
そう言って、上司や社長から何を言われても
それがぜんぜん理にかなっていなくても
反論をしない。
ただ言われるがまま、なのを許容しているんですね。
よくあるその場しのぎですね。
なので怒られる、言われる、その時だけ
しおらしく聞いている感じ。
あとは陰で文句を言う。
でも陰口言うだけじゃ、
ランチを食べたぐらいじゃ、
帰ってビールを飲むだけじゃ、
解決しないし疲労も溜まるし時間は過ぎていくだけだと知っている。
でもそれを、多くの人は許容している。
これこそが
『生きのびる』
でした。
わー、なんてつまらないんだ!!!
と、今の閉塞感の状況に自然とそんな想いがこみあげて、
そして歌を詠みたくなった。
ぐちをおおよそ人にこぼさず淡々と受け流す人、
気の許せる人とは不平不満、不平等を並べる人、
フェーズや性格いろいろあります。
あとは、
その状況を変えたいとくすぶる、
気の許せる人に対して、なぜ言わないんですか?と真正直に聞いちゃう
そういうのもいて。
それが私ですね笑笑
(そう、異分子です)
マイノリティを自覚したら、
思うままによめばいいな、と気が楽になりました。
きっと、生きのびる日々の中で
それに逆行するような気持ちとかアイデアとかを
短歌にいれていけば、
それがなんとなく「生きる」みたいな感覚に
近づいていくのかな、と思いました。
■短歌で武装する
自分がマイノリティだなってこと、
たとえば、
私がこれは大事だと思うことが、周りの人に共感してもらえないこと、
振り返ってみるとたくさんあります。
そう思ったときにはそれを短歌にしてみればいいんだ。
その発見がとってもやさしい気持ちにさせてくれました。
と同時に、
生きていくための武器を手に入れた!みたいな感覚でした。
どなたかが言っていたのですが、
短歌は、
ひろく一般には共感されづらい気持ちを
5・7・5・7・7の定型に収めることで、
それが社会に受け入れられる形になる。
そういう装置だと思う。
(たぶんこんなニュアンスだったと思う・・・)
(時々聞いている「短歌のセカイの歩き方」というPodcastの中で、配信者の北詰至さんがおっしゃってたような※)
結局はニンゲンで、社会的な生き物なので
人に理解されたい、共感してほしい気持ちは
どうしようもなく持ち合わせてしまう種族なのが
すごくしんどいなと思います。
それはもはや仕方ないとして、
生きづらい中でも、短歌という装置を通してであれば、
もっと社会と世界とつながれる、
と思うと、あったかい何かがふつふつ湧いてくる感覚です。
そんな勢いで日々のことを詠みました。
個人的なうつうつがこもってる仕事の短歌です。
よろしければ〜!
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*「言ったって分からないから」なんとやらイカロスさんも飛んだというよ
*魂を売り渡すこと辞令交付明かるい未来開かぬ書面
*ねぇ社長一足先に15分掃除しました、退勤後に
*五年後も同じところにいるようで今日も隣は物言わぬみかん
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しばらくしたらまた、
短歌についてのつれづれを書こうと思います。
日常短歌の作品載っけるのも、
やってみてもいいかな?
では!
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