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日曜劇場「アンチヒーロー」の伊達原検事正から学ぶ、自分の心の闇との向き合い方③

令和6年6月18日

(続き)
伊達原だけじゃないです。過去の私もそういうところがありましたから。ドラマの劇中で伊達原が嬉々として外付けHDDを破壊した、という物理的に彼と同じことはしていませんが、私もモノを破壊したことは何度かあります。

きっと伊達原は、心が休まることはなかったんだろうと思います。あんな風に、明墨に追求されるのはかなり怖いことだったと思うのですが、実は結構……あんな風に闇を暴かれたことで楽になったところがあるのではないかと思います。

ずっと闇を隠し通そうとしたり(闇を墓場まで持っていく、と仰る方もいらっしゃいますね)、何かを誤魔化そうとしているのって、実は本当はバレることをものすごく恐れているのではないかと思うんですよ。

「高圧的に人を捌いたりすると、人間は快楽を感じる」というのは、実際に心理学でも言われていることなのですが(アンチ投稿をするのもある種快楽があるからなんですよね。結構、これって中毒性があるようです。暴力や暴言にも快楽を感じるというのもあるようです)、でも、もっと掘り下げていくと、確かに彼らは快楽を感じているようにも見えるのですが、本当は「恐れを隠している」とか「痛みを隠している」から、高圧的な態度になったり、暴言を吐いたり、破壊的行動に出たりするのではないかと思うんですよね。

ですけれど(確かに、自分の闇を直視するのは非常に怖いことでもありますが)、一度、その闇が暴かれてオープンになった時、最初は抵抗したくなるかもしれませんが、それを受け入れると……ものすごく楽になれるんですよね。

この段階を通過したから、私はこうして今、ほとんどプライドがない状態になったんです。「心の鎧を脱ぐ」とは、こういうことなのではないかと私は思っています。

「心の鎧」とは、プライドのことです。

今、世の中の不正や隠蔽、改ざんなどが表沙汰になっていますが、これも「プライド」が邪魔をしているんだろうと思います。その「プライド」で彼らの痛みや恐れを隠しているのかもしれません。

伊達原はもう、楽になっていいんですよ。楽になったほうが良かったんですよ。
コンプレックスを原動力にしているから、見栄を張ったり、虚勢を張ったり、威張ったり、自惚れたりするんです。コンプレックスを受け入れると、そんなことをしなくても人から自然に愛されるんです。コンプレックスを原動力にしている方は、そうやって「自分を強く見せないと、凄く見せないと人から認めてもらえない、愛されない」って思っているのでしょう。

でも、本質はその逆にあるのです。
見栄を張らなくても、虚勢を張らなくても、威張らなくても……人から愛されるんです。
むしろ、そうやって自分を大きく見せないほうが、人から受け入れられるようになりますし、質の高いご縁を得ることができるのです。

伊達原があの後に何を思ったかわかりませんが、全てを失った時に「何が自分にとって大切なモノなのか」を見つけることができて、真の幸せに気づくことができたらいいなと、心から祈りたいなと思いました。
そして、伊達原の存在によって、自分の過去の闇についても思い出すことができたので、本当に彼には感謝しかありません。

(続く)

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