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日曜劇場「アンチヒーロー」の伊達原検事正から学ぶ、自分の心の闇との向き合い方②

令和6年6月18日

(続き)

別にテレビゲームを自宅でやろうがやるまいが、漫画を読もうが読むまいが、どちらの道でも幸せになれるルートがあるわけです。
ただ、その当時、同級生と話が合わず、会話に混ざることができなかったという辛い経験がありました。これが劣等感に繋がっていくんですよね。今でも同世代の方と話が合わないことがあるのは、家庭での教育方針の影響が関係しています。

ただ。振り返ると……当時流行っていたゲームや漫画を知らなくても、私は他のことについて色々な知識を持っていたので、そこで個性が確立できたと思っています。辛い子供時代を過ごしましたが、そのお陰で自分の個性が育ちました。「みんな同じ」に染まらなかったわけです。捉え方次第で、陰にも陽にも転ぶんですよね、物事って。

父は高卒なのですが、私は高卒が悪いと思ったことは一度もありません。父はかなり学歴についてコンプレックスを持っているんですけれど、別にそれが大きな問題になるとは私は思っていないのです。
だって、あの松下電器(現パナソニック)の創業者の松下幸之助さんは、小学校しか出ていませんからね。昔の人って、学歴がなくても大きな仕事をしたり、大きな会社を作っていたものなのですよ。

だから、学歴がないと大きなことができないとか、学歴がないと出世できないというのは嘘だと私は思っています。

出自が貧しいとか、そういうことだって本当に関係ないと思うんですね。そりゃ、馬鹿にする人はいるかもしれない。でも、そうやって馬鹿にする人は心の闇が深いのでしょう。コンプレックスがあるから、人を見下して馬鹿にすることしかできないんです。

以前から私はお伝えしていますが、本質的な幸せとは「人と比較して優位に立つことで得られるものではない」んですよ。

よく、「結婚して幸せになれ」と聞きますけど、結婚は本当に幸せなのでしょうか?
結婚はしたけれど、夫婦関係が冷めているケースもあるでしょうし、結婚しても離婚する人がいるのは何故でしょうか。

結婚そのものが幸せになるのではないのです。一人でいても幸せな人同士が結婚するから、その幸せが何倍にも膨らむんです。なので、結婚そのものが幸せになるわけではないんですよね。

お金もそう。大金を得たからといって、必ずしも幸せになれるわけではないです。
もちろん、幸せなお金持ちもいます。物理的にも精神的にも豊かなお金持ちは存在します。例えば経営者の斉藤一人さんのように。ちなみに、一人さんは中卒です。でも、事業収入だけで高額納税日本一を達成しています。

学歴じゃないんですよ。そして、お金を大量に持っているから魅力があるわけではないんですよね。
お金をたくさん得ても、幸せを感じることができていない人って、沢山いるんです。

ドラマの話に戻りますが、あの伊達原検事正も……お金を沢山得ても、高い地位を得ても、なにか満足できないところがあったのではないかと思います。それは心の充足がたりていなかったから。

常に、自分の劣等感をバネにしてきたんだろうと思うんですよね。コンプレックスをバネに頑張ると、人にマウントを取ったり、威張ったり、自慢したり、高圧的になったり……という人格になってしまうんです。悔しさをバネに頑張るなんて、コンプレックスが増幅するだけなので、あまり良いモチベーションの高め方ではないんですよ。

(続く)

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